ハムに勝つ

風の谷のKAMMER

南の街が穏やかでも

北山には突風が吹く

近隣の店の看板がごっつい鉄板製なのはそのためだ

このテント早く直してくれないものか

閑散としたこの街でこの風体は更にみすぼらしい


そんな北山にも夏が来た

30度を越える日が連発している
湿度はまだ京都の本領を発揮していないから

日陰や夜は過ごしやすい

だから夜はこんな事をしている


東京から大事なお客さんが来たから

日曜日の恒例行事に誘ってテラスで宴

すると偶然友人夫婦が通りかかり吸収

育成中の焼き鳥のタレで皮を焼き

いつも通りバーボンコークで

じりじりと飲み続けた

おかげで月曜の朝は最悪の幕開けとなった


そして

あっという間に水曜日

秋冬の生産のあれやこれやに追われながら

また来年の春を企む毎日

終わらない同じ日々

ささやかな楽しみは

ひさしぶりにめちゃくちゃ弱い中日の試合を見る事

黒ラベルを飲みながら

お気に入りの豆腐屋の木綿奴を食べながら

今日は明宝ハムを喰いながら日本ハムに襲いかかる