思う通りのストーリー

月末の業務があるので

一旦京都へ帰還

東京からの帰り道

米原から滋賀の風景を見ながら

どこかこの空の下で一週間程コテージを借りて制作合宿などしてみたいと

本気で思い

携帯でかつて大学生の頃行った事のあるコテージを検索したが

見つからなかった

どなたかいいところを知っていたら教えてほしい


展示会が始まり

2015年の春のプレゼンをこれからして行く中

既にもう一つ向こうのシーズンへの準備が始まっている

今店頭に届いている秋冬と

これからプレゼンする春夏

そのなかで出来なかった事

余分だったと思う事

そう言った事をまとめてしっかり次へつなげて行く作業

これが新幹線の移動中にもってこいの議題に成る

こう言う時

必要なのは資料ではなく

新しい事を始める精神状態を創り出す演出

僕の場合は美しい風景と音楽を妄想エネルギーにする

何年も続けている洋服制作の仕事を

未だに始めてのシーズンの様にドラマチックなものだと勘違いさせ

新しいシーズンに心を躍らせる催眠療法

今日の帰りの新幹線

昼下がりのまだ少し強い日差しの中を走る超特急に乗り

時速三百キロでも走っても

ゆっくり流れる空と山の風景を眺めて

これだと思う一曲を永遠にリピートし続け

極上の妄想を仕上げた

あっという間の二時間

楽しかった



そして先までとは違う狭い空の街の中

妄想の終着駅からタクシーで15分

事務所に戻って再び現実の2015年春の詰めに入った

ハモの最後と松茸の始まりを楽しむ土瓶蒸し状態

贅沢の極み

ただ

残念な事にハモも松茸も全然好きじゃない

しめじの方が旨い

ウナギと穴子の方が毎日喰える

などと言うと

また馬鹿にされるでしょうかね