ニラレバの恨みは量子の隅まで

スカーレットのロング開襟シャツ

コート

と言いたくなるでしょうがシャツです

丈が長い以外

パターンにおいても

ディテールにおいても一切がシャツの要素で構成されています

だから

シャツです

鮮やかなこの朱雀の衣の出番は

もうすぐそこまで来ています

 しかしながらの

雨の3月3日

来客も少なく

今日はひたすら生産と秋冬の仕込みで電話とメールの雨霰

雨音が響く静かな店頭

おかげで集中できましたがカウンターは活躍できませんでした

それでも仕事をした充実感に包まれ

閉店後

吉川店長と久しぶりの栄養補給に王将へ

空腹に任せてビッグオーダー

吉川店長は

餃子2人前にライス大

それから焼きそば

わたくしは餃子は1人前に焼き飯

それとおかずにと油淋鶏と

吉川店長の風邪を気遣いニラレバ炒めをオーダー

しかし

オーダー後まさかの一言

『僕、レバーたべれません』

正直
わたくしもレバー苦手です

王将はスピード命

オーダー変更を申し出る間も無くニラレバ登場

続いて餃子に焼きそば焼き飯主力も登場

もう食べるしかありません

わたくしが

苦悶の社長を気にもせず

2人前の餃子と焼きそばと油淋鶏を

漫画のように盛られた白めしの上でワンクッションさせながら

黙々とマイペースに晩餐を楽しむ平社員見習い

気遣いを火傷で返すナチュラルボーンゆとりボーイ

土砂降りの雨の中

京都の五条の西の果てに置き去りにしてやりたい

本気でそう思いました

しかし

そんなやさしい復習はわたくしらしくありません

このうらみ

量子のずいまで震え上がる

センセーショナルなリベンジにて返してやります