一年中何かを製作しています
洋服を製作する上で
一番時間がかかるのは
デザインでもパターンでも生地の選考でもなく
その他付属や部分生地の手配です
大きな会社は全てを自由に作ることができるかもしれませんが
弊社のような小さな会社はメインとなる生地以外は
無数のサンプルの中から探し出すしかありません
それはまさにとんでもない広範囲をくまなく探すんです
例えば
A社の生地を部分的に使うことにしたとして
パイピングは全く違うF社から探さなくちゃいけないわけです
しかしこの2社では同じくORANGEのカラー品番の生地とパイピングが
全く違う色ってことは日常茶飯事で
第二候補第三候補を用意して公約数を探していきます
何年も前に使ったあの生地の記憶だけじゃなく
あの時使わなかったあの付属の記憶も大事な可能性です
12月に入った弊社は
まさに新作のサンプル職だしの真っ只中
世界中からやってくる新たなmerphのお客さんの接客をしながら
机の上にはあらゆるサンプル帳が広がり
赤裸々なメーター単価の殴り書きが散らばっています
この混沌がやがてすこーしずつ濁りが沈んでいって
やがてしっかり輪郭が見えてくるんです
などと
カッコつけて書きましたが
何十年叱られても相変わらず整理整頓はできません
私が片付けまでできるようになると
面白みがなくなると
勝手なことを考えています
職だしは60%終了
もう一息頑張ります