ついに

merphの洋服から
ネームタグがなくなりました
これで透ける心配も余分なステッチのストレスもなくなります

看板
店名
値札
そして
タグ
当たり前にあるものが
本当に必要なのか
長い間merphを製作し
そして販売しながら考えました
結果
すべて必要ありませんでした

何がしたいのかというと
情報を最後に提示して洋服を売りたいんです
メディアに取り上げられたから
どこどこの誰々に評価されたから
現象的にしかものが売れないなら
わざわざ自分で考えて洋服作るのは
やめてしまえばいいと思っています
まず服を見てもらいたい
そのためにすべて削除しました
情報の力ではなく
物の力でお客さんが来店する環境を理想としました
ガラス張りの店
そのラックに店の前を通り過ぎる10数秒間に
興味を持ってもらえる形を作れば良いんです
それができていない間はこの店は京都の街角から存在が消えます
ここ数年
卸をやめてからでしょうか
卸先から言われる物を作るのをやめてから
確実に状況が変わりました
鮮烈な朱赤、ド派手なチェック
型数も絞りました
一時は煩悩の数ほどアイテム数を作り
大金かけて展示会を開催していましたが
今や1シーズンに10型程度しか作りません
その代わりしっかり数を作ります
コートは1型50〜100枚
これがほぼすべて店頭で1年以内に消化されます
2018年以降の在庫消化率は95%をこれています
卸をやめたのに売り上げはもうすぐ当時の売り上げを抜きます

私のやり方が正解なのかどうかはわかりません
他にもっと大きな成功をしている人がいるのも
ちゃんとわかっています
しかしこれだけは言えます
merphとしての歩き方はようやく見つかったと

現象的にではなく
対義語である本質的に物を売っていきたいと思っています

今後も
名前のない洋服店
そしてタグのない洋服レーベルをよろしくお願いいたします