2月27日8時7分

merphonia中止から一週間が経ちました
たくさんの激励の言葉とともに
このイベントへの期待とその中止への無念
様々な言葉で受け取りました
コロナウイルスは未だ収束の気配を見せません
そんな中で軽はずみなことは言うべきではないですが
このイベントは必ずいつかリベンジをとげようと決意しました

2月27日の朝7時半
私は製作の主任へ電話をかけました
早すぎるとわかっていたのですが
一刻も早く決断を伝えなくちゃいけないと思い
ベッドの中からかけました
『今回、悔しいし怖いけど中止しましょう』
ベッドから立ち上がり
寝室をうろうろ歩きながら話しました
足は震えていました
開催二日前の突然の中止
さらに前の晩寝る前まで
私は
『うちはやりましょう。責任は全部私が追います』
そう主任へメールを打っていました
そこから朝が来るまで
決断が変わった理由はなんだったのか
未だにはっきりとこれだと言えません
つまり何かを理由にしたのではなく
『今回はやってはいけない』と最初からわかっていたもう一人の私が
『今回はやらなきゃいけない』と最後まで気を張っていた私を説得したのだと感じます
こんな普通ならありえないタイミングでの中止の連絡にもかかわらず
主任は冷静に話を聞いてくれて
そして私の判断を尊重してすぐさま関係各所への対応を始めてくれました
こうして2月27日午前8時7分
merphoniaは正式に『中止』となりました

いざ中止を決意すると不思議なことに
未だで冷静に考えられていなかった事が
正しく判断できるようになってきました
『責任を取る』などと軽々しく言いましたが
このイベントで万が一感染を拡大させてしまった時
どんな状況に陥るかを考えて再び足が震えました
(その後、大阪のライブハウスでの感染拡大を知り、三度震えました)
しかしどちらの不安
つまり中止にして降り注ぐ不安
そして開催して降り注ぐ不安
この二つの不安の質の
どちらがたちが悪いかは明確でした
中止して降りかかる不安ははっきりと対処の方法が見えているのに対し
開催して降りかかる不安は本当に降りかかるかどうかもわからず
さらにもし降りかかったらどうしたらよいかわからないことだらけでした
未曾有のウイルス感染パニックに洋服のデザイナーが取れる責任などないんです
だから『責任を取る』という事が本当に発動できるのは
中止するという選択肢でしかなかったとわかりました

逆手に取ります
本番に向けて全力で準備してきました
しかし一世一代の大イベント
本番が近づくに連れて
『ああしておけばよかった。これもやりたかった』
と言う欲が次々と噴出してきておりました
そう
今回の中止により
それにもう一度チャレンジできるんです
2月29日はリハーサルだったと
中止にかかった損失を宣伝広告費だったと
やがてみんなで笑える日を
そうmerphoniaリターンズ開催を目指して
とにかく私はまずはmerphを創ります
リベンジはやり直しじゃ話になりません
倍返しが最低限のマナーです