15年前から
ずっとこのクロッキーブックを使っています
専用の革のカバーをオーダーして作りました
もう傷だらけです
入れ替えている中のクロッキーブックも10冊にはなったはずです
時々サイズを間違えたりしましたが
15年間の歴史が詰まった記録誌です
今、また来年の春の作品の企画を描いています
その中から厳選して春のmerphがまた生まれて来ます
ここに絵を描くのはいくらでも描けるんです
重要なのはそれを形にしていく作業
寸法や袖のニュアンス
肩の傾斜や素材に対してのアームホールの設定
生地のマッチングや裏地のコーディネート
独自の服を作るのに必要なのは
リサーチではなく経験です
どんなに良い服を見ても
それがどう良いのかわかるだけの経験に基づく知識がなくては
全く意味がないのです
逆に経験が増えれば
自分のデザインをなんとか洋服へと仕上げる方法が見つかるようになります
見たこともないフードを仕上げる方法も
思い描いたシェイプを具現化も実現します
当然色々考えて作ってはいます
でもその服が誰にも魅力的でなければ意味がないんです
頭でっかちにならず
失敗をいっぱいして地道に個別の制作を続けていきます