be merph

今日は少し涼しい
昨夜は空調なしで眠りました
このまま京都が潔く秋に包まれてくれるといいのですが

九月は三連休が二回もありますが
それぞれの前に新作の入荷が間に合いました

冒頭のパーカ
今年は寸法の改定をしました
淑女用も紳士用も身幅とアームホールと袖幅にゆとりをとりました

裏毛は起毛しています
ふわりと肌触りも良い仕上がりです

色はashとblackです
まずはこの王道の2色にて
年を通してたくさんのご新規様にご来店いただきますので
meprhの歴史を支えてくれたこの作品も
ご覧いただこうと
今年も少しカスタムして
店頭に揃えました

さて明日から三連休
羨ましい限りですが
cassowaryでお待ちしてます

植物が育つ店は長く続く

最近
毎日のように爆発するような雷と
波打つような豪雨に襲われていたのに
今日は久しぶりに雨も降らず落日を迎えそうです

久しぶりの晴れた京都の街
六角堺町の角には一日中よく陽が差し込んできます
そのせいでしょうか
あらゆる植物がよく育ちます
この私が育てているというのに

初めて育てたのはゴムの木だったと思います
あれほど強いと噂のゴムの木を
すぐさま枯らしたのは中学の頃でしたでしょうか
そこからパキラ、コンシンネ、ベンジャミンと
名だたる『世話いらず』『肥料いらず』の木々たちを
次々と枯らしてきた観葉植物キラーは私です
その私しでも
この店で育てると植物が枯れません
枯れるどころかよく育ちます
というわけで
新たに
モンステラ
ウンベラータ
そしてリベンジとしてパキラ
この三つを店頭に加えました

まだ三つとも小さな鉢ですが
植物が枯れないこの店を
長く続けられるなら
三つとも大きく育つでしょう

復帰

天気予報ではまだまだ暑い日が続くとのことですが
今年のmerphの入荷は順調に進んでおります

さて
本日入荷しましたのはこちらのスヌード
2年前に2トーンで製作しまして
たくさんの方にご購入いただきました
その2015年にもブルーグレーとワインレッドの2色展開で製作し
共に完売しておりました
1色のロットが30本ですので
なかなか発注に勇気がいるのですが
嬉しいことにこの2年間店頭でたくさんのご購入希望をいただき
今年ダークグレーとベージュにて再び製作しました

久しぶりの製作ですので少し解説を
通常のスヌードは単に輪になっているものが多いと思います
しかしそれでは巻くときに
二重にすると長すぎて前に垂れてしまいます
それをボリュームが出るように短い輪にすれば
今度ハムときにきつすぎて首元が苦しくなります
そこで最初から半ひねりしたメビウスの輪の状態にしました
これにより区部にかければ最初から八の字状態になるので
すんなりと首元を覆い尽くし
ボリュームのある状態で巻くことができます
顔に触れるので肌触りにも配慮し
メリノ種のベビーウールを使用しています

また
八の字の状態を利用して
肩にかけてボレロのように使うこともできます

今年もしっかり30本ずつ仕込みました
いや
30本は今のこの店にとっては
ちょっと頼りない数字です
でも追加するのは再び30本から
洋服を作るのは自由じゃございません

3連打

一時的に秋らしくなったと思いきや
またしても九月になった途端に
未練がましく続く真夏日
そう言うところが嫌いです、夏

しかしなぜか
コートの売り上げは35度を下回ると少し鈍くなり
35度を上回るとポンポンと売れます

八月は弊社の資金繰りの問題から
入荷を控えておりましたが
九月になりましたので
色々なものがcassowaryに運び込まれる予定です
直近では12日あたりにスヌードが
そして連休までになんとかパーカが届くと思います

月末にはきっとご婦人方がお待ちかねの
赤いステンカラーが届くでしょう
また今年も堺町通を赤く染めてやろうと思います

昨夜の夕食はサンマの塩焼きでした
さあ秋です
京都の堺町六角でお待ちしておます

 

細く強く

冒頭の写真
今年の春に作ったデニムを叩きつけた細いスウェットパンツ
身頃に叩きつけた強いデニムにシェイプは守られます
結果的に膝も出ず劣化を防ぎます

このオフホワイトのパンツ
コーディネートの幅が広がる便利な上に
見た目は細いデニムに見えて
でもスウェットパンツなのではリラックスできます

入荷して瞬く間に売れたのですが
再生産はシーズンが変わるタイミングを待っていました
今回はこのオフホワイトの再生産に加え
ミリタリーナイロンのツイルを叩きつける黒も制作します

今年もコートばかり仕込んでますが
こういったパンツやスウェットパーカなどの作品も
できるだけ仕込んでいきます

真意の伝達

今日も気がつけば昼を過ぎていました
最近は毎日机に向かって新しい形と戦っています
秋冬の生産も発注が終わり
月初に届く不幸の手紙(請求書)に恐怖しております

しかしながら
昨年の10月以降
何かの歯車がガッチリとかみ合い
急速な業績回復が進み
その不幸の手紙に打ち勝てる体力がつき始めております
ちょっと楽しいではありませんか

洋服を長く作り続けていく上で
重要なことは
やはり自分の作った洋服が
真意以外の意思を纏わないことだと思います
人を介せば必ず情報は薄まるか余分なものがついて回ります
大きなビジネスに乗るにはそこに目を瞑るしかないんです
つまり歯車をいくつも理由をつけて回るようにしなきゃいけないんです
でもそれでは伝言ゲームのように遠い歯車に届く情報は
何百分の1になってしまうのでしょう

今merphは大きな歯車が動力源のエネルギーをそのままに回っています
確かにこれでは私が出すものが届く数は限りがあります
ただ内容は非常に濃いままで私の元を離れていきます
そして中途半端に歯車を増やし
出ていく数を増やそうとしたところで
その歯車の面倒をみることに時間や体力を使い
結果
一人で目一杯歯車を回していた時よりも
成果が得られないのです

冒頭
歯車が噛み合った
と書きましたが
違いますね

トレンチコートの販売数が40着を突破しました