merphonia メインビジュアルアート 近藤康平

こんなに大きなイベントを主催するのは
それはもう不安と興奮が入り混じり
寝ても覚めてmerphoniaのことを考えております

さて
今回のmerphoniaのwebsiteやパスター、フライヤーでメインを飾る
このビジュアルは近藤康平氏に依頼しました
昨年11月
衣装デザインとして参加した美保神社での『神と海の祭』で
前夜祭に出演したcalybooの一員
このcalybooとは
こちらではおなじみのドラマーあらきゆうこと
BEGINなどのサポートメンバーとして活躍しているベーシスト
カナミネケイタロウが奏でる音楽に乗せて
近藤康平が即興でライブペインティングをしていくユニット
私もその即興ライブで描かれた絵を一枚手に入れていますが
何か琴線に触れられた気持ちになる不思議な魅力を感じる絵なんです

イベントの企画が始まった時点で
彼に描いてもらうことは決めていました
こちらからはイメージを伝えず
近藤氏の感じた私のイメージで描き上げてもらいました
そこに描かれたのは
私たちが出会った境港から連想する穏やかな水面と
そこに並ぶ作品たち
後ろにはたくさんの大きな緑の木
そして私が15年間で築いてきた洋服を作る会社の歴史を象徴する白い家
先日の告知開始がこれほどまでに反響を得たのは
市原氏や近藤氏の作品の力も大きいと思います

そしてこのcalybooというユニット
とても素晴らしいライブをします
ぜひ皆様にもご覧いただく機会をと
盟友あらきゆうこと話しております
また近々そのお知らせもできればなどと企んでおります

出演アーティストの紹介もしていないのに
これほどまでに細部に至るまで
素晴らしい才能が関わってくれていることに本当に感激しています
告知の手段がすでに作品のようです
この調子で今回関わる仲間たちを
隅から隅まで紹介していきます
もちろん、本業もしっかりしながら

 

本業

音楽祭で騒いでばかりおりますが
本業もしっかり頑張っております
こんなに納期がうまくいった年は今までありませんでした
その上
この店に押し寄せてくれる日本中、世界中の一見さんに勇気付けられ
シャボンのメンタルにグリセリンを混ぜまして
少しだけ強くなったハートでしっかりと在庫を仕込んだので
7月からコートが売れまくっていますが
まだまだこれから見ごたえのある店頭をご披露できます

 

とはいえど
次第に完売品番も出始めて
紳士用のパーカの黒や淑女用のトレンチコートは
早々と店頭から姿を消してしまいました

昨年の11月は弊社史上最高の月間売り上げを記録しましたが
本日の時点でそのSnactum新を大幅に上回る売り上げを叩いております
これから一年で一番コートが売れる季節です
昨年はもうほとんど在庫がない中
赤いコートの大爆発のおかげで記録的売り上げを叩きましたが
今年はその赤いコートのリクエスト再生産に加え
トレンチコートや黒いフードコートとバルマカーン
さらにヴェンタイルwithキルティングライナーのフードJKT(こちら好調です)
好評のスウェットptも届き
トドメにイタリアから届いた素敵なウインドウペーンcheckの生地で
淑女用のバルマカーンを仕込んでいます
赤いコートがなくなる頃にまた一騒ぎ起こす目論見です

洋服屋が不況にあえぐ昨今
胡散臭いご意見番に褒められるような服ではなく
本当にそれを買って着てくれる人たちへの物作りに固執してきました
料理屋はやはり美味いと潰れません
洋服屋もシンプルです
作った本人とそれを買う人間がかっこいいと思う服を作れば
売れます
これがやりたかったんです
洋服を作る皆さん
無知で無責任なファッションジャーナリストなんか相手にせず
あなたの服を着る人をもっと大事にしましょう
業界権威のコレクションリポートなんかに載ったて
その服を着る人には何のメリットもないんですよ

 

タイトルデザイン市原 直樹

さて
昨日ようやく白状できた我が社の企みですが
本日はまず
この一大イベントのタイトルを書き上げてくれた男に関して書きます

察しの良い方はもうお気づきでしょう
そうですTALKING ABOUT THE ABSTRACTIONデザイナー市原直樹
彼と私は運悪く京都産業大学の先輩後輩の間柄で
東京で他社に勤めていた時も
角を一つ曲がるだけの距離で働いていました

私より一足早く独立して大阪で起業した彼は
我が社でもおそらく500本くらい売れた
あの伝説の転写デニムを開発し
その後続々とレーベルを立ち上げる後輩の先頭に立ち
良くも悪くも見本となって突っ走ってくれました
工場に密着し理想の生地や加工を追い求めて
とことん作り込む姿勢は
酒を飲んだらめんどくさい点を差しい引いても
辛うじて尊敬に値します

今回のイベント
パソコンでデザインするより手描きをイメージしたので
真っ先に彼の書く文字が候補に上がり
とりあえず書いてもらったところ
私の考えていたイメージ通りのロゴを送ってきました
決め所を知っている男です

イベント当日はTALKING ABOUT THE ABSTRACTIONも
何かしら作品を販売します
ご期待ください

TALKING ABOUT THE ABSTRACTION

merphonia (メルフォニア) merph15周年記念祭

ようやくこの日が来ました
全ての準備が整いました

2020年2月29日土曜日
京都KBSホールを1日借り切って
音楽と食をお楽しみいただく
merph15周年記念祭
merphnia(メルフォニア)を開催いたします
(公式ホームページmerphonia.com

2005年2月に始まった私の洋服を作る会社Sanctumは
2020年2月に15周年を迎えます
ただただ苦しんだ15年間でしたが
それでもここまでやってくることができたのは
紛れもなく
私の服を作ってくる人々と
それを着てくれている皆さんのおかげです

その感謝をお返しする方法を私は知りません
そこで考えました
返すのではなく
『ちょっと一緒に飲みませんか?』
これが私の結論です

その大宴会開催の協力を
15年間の洋服創りの活動の中でできた仲間に仰ぎました
私のわがままに快く参加表明をしてくれたのは
5組のバンドと6人の料理人
さらに運営に関する大勢の技術者や作家たちです
誰一人取っても私のことをよく知る面々で
このイベントは立ち上がりました
東京オリンピックが開催される2020年
その2月29日という貴重な1日を
私のために費やしてくれるのです

当日は午前11:30からフードコート(宴会場)がオープンします
美味しい料理をつまみながら
黒ラベルやワインを呑み
5組の素晴らしいバンドのライブパフォーマンスを待ちましょう
私の会社を知らない方もぜひお越しください
私の会社の15周年というのはきっかけです
私がやりたいのは
素晴らしい音楽と料理を楽しむ大宴会です
みんなで存分に楽しみましょう

当日はアーティストとの協業による洋服も販売する予定です
私だけでなく長くmerphと関わってくれたデザイナーも巻き込みます
今回のイベントならではの作品を用意します

本日はまずこの記念祭開催決定のお知らせまで
本番に近づくにつれて
参加するアーティストや料理人たちを
私の言葉でこちらでご紹介させていただきます
merphとsyn(一緒に)phone(音)を楽しむ祭り
題しまして
merphonia(メルフォニア)  
皆様のご来場を心よりお待ちしています

2020年2月29日土曜日
merph 15th anniversary
『merphonia』
公式HP

merphonia.com

明日の正午

明日
11月6日正午
こちらと関係各所のそれぞれのweb siteにて
私と我が社にとって重大な発表をいたします

というわけで
本日はこれにて

らしくない

コートばかり創る男が
ここ3年で唯一デザインしたパンツがこちらです

度詰裏毛にアーミーナイロンを叩きつけたblackと
同じく度詰裏毛に生成りのデニムを叩きつけたivoryの2スタイル

細身のスウェットはむっちりしてしまう問題があります
そこで上から強い軍用ナイロンツイルと厚手のデニムを叩きつけ
シェイプの膨張を防ぎ
なおかつ膝が出るなどのスウェットの弱点をカバー
その上手に入る細くきれいなフォルム
前や横からの見栄えはスウェットらしくありません
我ながらよくやったと思います

各サイズ4〜6本仕上げております
お早めに