MR1153

昨年
イタリアMANTECOの美しいCHECKの生地にて
淑女用のバルマカーンを製作したところ
C/# navyの方に連日男性の購入希望が殺到し
今年
出来レースに出走しましたところ
去年からお待ちいただいていた方のみならず
この連休
ご新規の方にもご購入いただき
この新型コロナの地獄の中で救世主となっています

全体にグレーの毛が影響した少しボケたようなネイビーのメランジ調いの中に
はっきりと浮き上がる赤い窓枠CHECKとオレンジやグレーのぼやけたCHECK
一目惚れで取り寄せました

新仕様の形はフレアシェイプではなく
ほぼ真っ直ぐに落ちた正統派フォルムです

襟元はもうmerphの標準とも言える形
着用の負荷分散もしっかり仕事しました
ウールのコートとはいえ非常に軽い着用感となっていると思います

MR1153_navy

 

 

システム収納 DIY

ずっと見苦しい棚をお見せしておりましたが
自ら設計しNABOWAのヴァイリニスト山本啓の施工にて
完璧なシステム収納を完成させました
大満足であります

無印の規制のPPボックスの寸法と
壁にすでにつけられている電源やコンセントの位置を考慮して
あらゆるサイズの資料と備品を収納できるように設計しました
正直に言うと洋服作るより楽しかった。。。

しかし
ここまで作り込んでいくとどんどん他にも作りたくなるものです
そうなるとプロ仕様の工具も欲しくなる。。。
『工具は沼ですよ』
山本啓の言葉が脳みそのべったりとこべりついています

なんて言いながらも
新作のコートの仕込みも進んでいます
今年はもう打ち止めと思っていたところに
かつて別注してたあの名作生地が
少し降り方を変えて生地屋のラインナップにストックされていたので
思わず3反オーダーしちゃいました
具体的になりましたらまたご報告します

さて
 GO  TO関係のご来訪が金曜日から増えております
もちろん休まず営業してますので
お立ち寄りください

 

anm1078EX

昨年イタリアから仕入れた生地を使い製作したバルマカーン
国内で自主企画にて柄物に挑戦しようとはしたものの
テキスタイルの企画は専門の人々の仕事には敵わない
自己満足や接客の売り文句として
『オリジナルファブリック』というステイタスを求めるのは愚かだと考えます
生地のプロ達が自信を持って売り込んできたものの中から
”これぞ”というものを探すのが最善

もう言うことはございません
洋服はスペックでも気分でもなく
プロの仕事の足し算で作るんです
生地 パターン 縫製 個性
どれが落ちてもmerphなどとわざわざ名前までつける洋服にするべきではない
正直に言うと
昔はそう言う服も作ったことがあります
もう二度とあの黒い心で服を作りませんよ

anm1078EX C/# purple

anm1078EX C/# navy

 

MR1151

MR1151 for men
本日到着致しました

昨年の割織の生地がすこぶる工場に不評で
『もう二度と持ってくるな』と言われたので
今年はさらりとしたきれいなツラの生地を送り込んでやりました

選んだ生地はT/Cウエストポイント
聞き慣れないと思いますが
要は双糸のチノクロスです
コットン100%ではなく
T/Cつまりコットンとポリエステルのツイルですので
艶と強さを兼ね備えております

着丈は過去最長の120cm(size3)
モデル180cmでsize3を着用していますが
彼の体型だと本来はsize2が理想です

身幅やアームホールの設定もmerphの寸法で一番大きい部類に入ります
ジャケットの上からもしっかり着込める設定です
詳細はonline storeに掲載しております

毎年少しずつ時にはガラリと変えてリリースするmerphトレンチ
今年は例年の生産数の半分程度しか仕込みませんでした
各サイズの在庫が10枚前後になります

humphrey

まずは淑女用トレンチ完納です
2サイズ合わせて20着
紳士用は3サイズで26着予定
合計して46着です
いつもの1/3の生産数です

今年は存続に集中します
しかし新作もしっかり仕込みました
この2年半
非常に調子が良かったのに
本当に新型コロナが憎い

ところで
ほとんど気にしている人なんていないと思いますが
実はこっそりデザインした作品に名前をつけ続けています
職業名だったりイメージの人物の名前だったり
時には地名だったり
またある時は好きな曲の題名だったり
大きな声で言わないのは
時々全く思いつかなくてちょっと適当な名前をつけることもあるので
こっそりやっています
ちなみにこのコートはhumphreyと名付けました
理由は説明しません
そんな大した理由じゃないので

さて
いつの間にかセミは鳴かなくなり
夜は涼しくなってきました
秋ですよ

資材価格

原材料が上がり続けています
特に羊毛やその他の獣毛
さらに弊社ではずっとボタンは本水牛を使用しているので
かなり厳しい
それでも下手な素材に変更して価格を抑えることを努力とするのは筋が違うと考えます
そんなことはそこらへんの量産メーカーさんにお任せします
かといって
自称ご意見番の中身の空っぽなファッションジャーナリストに
『ミニマム?ミニマル?で洗練された大人のデザイン』
なんていう物理的根拠も何もないてんぷれーとのお墨付きをいただき
第三者証明をおでこに貼って邪悪な付加価値で値段を納得させるなんて方法もいたしません
そんなことしたら
あの世に行ってから祖父と親父に転生するまで説教されるし

要するに
上がった値段の分を
ただただ物で納得させるしかございません
心底惚れ込んだ生地に
ルールや無駄な『こうでなきゃ』なんてのは一切無視して
納得のいく仕様で服を仕上げます

さて
本日新作のトレンチが届きました
まずは淑女用から
納得の出来栄えです