酔っぱらってスーパーに行くのは
良くない
ケチャップもマヨネーズもとんでもなく小さいのを買っていた
冷やし中華が食べたくて
キュウリとハムと卵とトマトを買ったのに
肝心の冷やし中華を忘れている
なぜか
味噌ラーメンと醤油ラーメンが袋に入っていた
ただ
特売の鶏胸肉を買って来た事は自分を褒めてやりたい
今夜はこいつで油淋鶏
6月6日
申し合わせた様に京都の空気が水分を含み出し
自転車通勤中にぶつかって来る虫の種類も変わって来た
じっとりとした空気を運ぶ南風は梅雨のプレビュー
もうすぐ自転車通勤が出来なくなる
梅雨が去ったとしても
真夏の35度越えの中
北山まであの重たいルイガノを漕いで行く自信が無い
たとえたどり着いたとしても
快晴の中土砂降りの雨を浴びた様に汗をかくだろうから
苦手だが暫く地下鉄での通勤となりそうだ
今日は水曜日
cassowaryの当番
1週間に一度の先発登板
店番しながらも抱えている沢山の仕事を消化しなくちゃいけない
進行している下半期の事業をしっかり組み立てながら
じっくり8時間 接客を楽しむ
六角からは比叡山は見えないし
用水路のせせらぎは聞こえないから
15時の睡魔に負ける事は無い
思う

昨日は忙しかった
6月 良いスタートをきれた
京都 大阪 福岡 名古屋
平日なのにご来店いただいた面々に感謝
楽しかった
今日も忙しくなる
張り切ってcassowaryの助太刀に向う
そう言えば
最近ふとcassowaryの賃貸契約書に目を通したところ
7/1で契約から丸5年を迎える事に気が付いた
オープンしてから通りすがりのご意見番気取りのおっさんに
『こんなやり方じゃ1年保たんぞ』
などとありがたいご忠告を頂いたこの店は
彼の願いもむなしく
更にきわどい方向へ向かいながら
5年も生き生きと成長を続けて来た
それもこうやって通ってくれるお客さんのおかげだ
ご意見番のおかげじゃない
『心配している』『応援している』とマジナイをかけて
口だけ達者な人間は沢山いる
僕は 馬鹿ではない
誰が本当に心配してくれていて応援してくれているかは
言葉などなくても 分かる
だからそれに対し正確な行動を取る事を毎日真剣に考えている
人の行動を勝手に『普通と逆』とか『変わっている』とか
なんで何かと比べるのか知らないが
僕は自分で考えた方法を責任を持って実行していく事が重要だと思う
よし
そろそろcassowaryへいく準備をしよう
今日も腰の爆弾と戦いながら
日が暮れるまで吉川君をからかいながら
楽しい土曜日にする自信が満ちあふれている
それでは後程

北山への通勤途中の一番好きな場所
この橋の信号待ちが好きだ
緑が力強く繁り
夏も悪くないと一瞬弱気になる
この橋を越えたあと緩やかな上り坂をひたすら濁流の様にさかのぼる
その道は夜になると大量の虫が飛び交う
先日家に帰り鞄をあけたら黄金虫が中から出て来た
右肩に『バチン』と当たったのそいつだったようだ
鞄に黄金が飛びこんだ
これは縁起がいい
その日のtotoBIGの抽選結果に期待は膨らんだが
高田純次から『次はあなたに幸運が届きます様に』
と慰められた
夏になるとビールが旨い
よくそう言う言伝えを耳にするが
あれは嘘だ
黒ラベルに限って言えば年中うまい
この赤星サッポロラガーもなかなかだが
やはり黒ラベルの生に比べるとペースが落ちる
でもこのラベルはかっこいいなあと思う
これをグラスに注ぎぐびぐび飲むおっさんは美しい
さてと6月1日
今日から3日間cassowaryの助太刀
シーズン末の6月
洋服屋にとっては“魔の”
いや “神の嫌がらせ(試練)”の6月
この6月の初日に助太刀をしなくちゃいけないのはありがたい事
今日から吉川店長の足手まといにならぬ様
ヘルニアの腰に鞭を入れ
最終回まで全力投球3連投
よろしくどうぞ

北山は朝から嵐
一度昼過ぎに晴れ間がのぞいたが
3時ごろから再び嵐
比叡山の向こう側にビシバシ雷が落ちている
昨日の天気予報は晴れだったのに
今見たら白々しく雨マーク
事後報告では予報の意味が無い
吉川君を思い出した
今日は工場へひたすら資材の出荷
長らく事務所の片隅に積まれていたお宝達が
いよいよ船出の時を迎えた
あいにくの嵐の門出だが
ふた月後に立派な洋服になって帰って来てくれるはずだ
ところで
中日の調子が良い
そんなチームに対し指揮官がこう言った
『勝ってるけど 強い気がしない』
ファンもそう思っている
そして原因も知っている
それは
おまえのせいだ
そう思うのなら ぜひ 早く辞めてほしい
采配をしないでほしい
席を立たないでほしい
あしたベンチに来ないでほしい
今 中日が勝っているのは選手の力
落合が長年積み上げたもの集大成
たまたま玉座に座った裸の大様よ さようなら
依然阪神が星野を引き取ってくれた様に
どなたか高木をつれてって

福松の箱庭もすっかり夏
そろそろこの縁側に蚊取り線香の香りが立ち籠める
週末には遠くからコンチキチン
祇園囃子のプラクティス
認めたくないが
どうやら本当に
夏だ
そのせいか 最近 少々酒の勢いが下り坂
前ほど欲しなくなった
家ではまったく飲まない
ま それでも一度飲みに出ればその量は人によっては致死量クラス
酔っぱらって撮った写真にとんでもない物が映っていた
この指先まで意識が行き届いた美しい手
美しい女性を想像する事だろう
しかしこの晩 僕はおっさん3人で飲んでいた
残念ながらこの美しい手はあのベトナム屋の大将のものだ
僕の飲みにいく相手は料理人が多い
物を創る人間とは話しやすい
それに同い年か年上だとなお良い
この夜も目をギラギラさせながら先輩の頭にずっといたずらをしていたらしい
年上の人間をからかうのが好きだ
この夜も当然 飲み過ぎた
さて作品紹介もお一つ
merph
MR2005(上)&MR2008(下)
シャンブレーにウールブランケットのパッチポケット
それから
リネンキャンバスにアンゴラカシミヤペンシルストライプのパッチポケット
ポケットに秋冬に生産する上等な生地達の残布を利用した
高い金かけて織ってもらった生地
無駄にはしない
エコには興味が無いが
もったいないおばけには会いたくない
merphの半袖物のシャツやTシャツには共通した特長がある
袖丈が少し長い
そして
細い
理由は2つ
通常の半袖丈と巾だと
上にジャケットを来たときなどに二の腕辺りで袖が引っかかってダボ付く
だからジャケット等の袖が曲がり始める辺りまで袖を長くしてある
もう一つは
嫁さんから二の腕を出すな
そう言われたから

この袖丈 評判がいい
騒ぐほどのアイデアではないが非常に重要な工夫だと自負している

本日心に蓋をした
夏が来た
これから毎日が憂鬱だ
祇園祭の頃には蓋を目張りする
桜鯛が紅葉鯛になる頃目張りをはずし
松茸の騒ぎがおさまる頃
再び蓋を開ける
年中冬ならいいのに
今日はcassowaryに立ち寄ってから
下鴨神社の方から北山に抜けて来た
城の様な家が建ち並ぶ金持ち専用通りを黒い疾風のごとく
いや
濁流のごとく駆け抜けた
橋のたもとで信号待ちした時
先日 学校をさぼった若き釣り人が居た辺りを覗き込むと
亀がぷかりぷかりと浮いていた
休日のとれる人間だったら暫く眺めていたかったが
あいにくそのような優雅なものは剥奪された身分
LEDが赤から青に変化したからペダルをこいだ
途切れる事なく続く仕事仕事仕事の日々
いつからだったかそんな状況にも慣れてしまった
『途切れない』
といえばMR3003
ベースのパターンパーツがほぼ1枚のチノーズ
多くの人に気に入ってもらえてsize1と3は即完売
残すところはsize2が3本のみ
この設計図は長年パンツを縫う工場でも何の型紙だか分からなかったと思う
まるで銀杏の葉のような展開図
指示書通り縫い上げてパンツになったのに驚いたはずだ
このパンツのパターンパーツが一つである事に
大した利点は無い
あとから気が付いた専門的な利点はいくつかあったが
着用感やシルエットに関して言えば『普通』
そう『普通』
それこそが『異常』なんだ
通常もっとたくさんのパーツを使い出来上がるものを
たった1つのパーツで普通のものが出来きあがるところが『狙い』
パッと見て分かる華やかさじゃなく
こちらから説明してようやく気が付く慎ましさ
知性的なデザインは僕の目指すところ
制限された条件でも
涼しい顔して作り上げるアイデアと技術がある事を自慢したかった
作り手側のちょっとした悪ふざけ
こういう制作はコミュニケーションの一部
これを創る事自体を楽しめたし
これを挟んでお客さんの目をグワッと開かせた
先日
またそんなアイデアを思いついた
すぐ電話で工場に相談
また楽しい日々が始まった
外に出たって押し付けがましい太陽が照りつけるだけ
太陽が少し反省し出す秋までおとなしく机に向ってシナプス全開