朴葉寿司
岐阜飛騨の名物
中はシャケと胡麻をまぶした寿司
そこにガリと生の山椒のみが添えてある
母の作るこの朴葉寿司が我が家の夏の風物詩
今年もクール宅急便で今朝届いた
友人や社員にも好評なので少し保冷バックに詰め込んで持って来た
今日の昼はこれを頂く
夏の風物詩が届いた6月19日
京都は次第に空がザワザワして来た
風が陽射しよけのテントをばたつかせている
雨は斜めに地面に落ちている
いよいよ台風がやって来る
今日は早めに帰らないとまずそうだ
ファッションビルで働いていた頃
暴風警報が出ると内線で連絡が廻って来た
下のフロアの奴らからだ
『3時で館が閉まったら飲みに行くぞ』
そこから店を押さえるのは僕の仕事だ
知り合いの店に20人の予約を入れる
どうせ客など来ないからと
仕込みの時間から無理矢理乱入
20人のうち15人がべっぴんさんだから店の兄ちゃん達は文句一つ言わない
3:30
宴会開始
店の人間も一緒になっての大宴会
昔の洋服屋の店員は男女問わずとにかくよく飲んだ
次から次へと瓶ビールは空になり
あっという間に時間は過ぎて
気が付けば台風は日本海に抜けていた
台風が来て暴風警報が出るたびに
あのむちゃくちゃな頃を思い出す
現在14:38
なぜか雨はやんだ
比叡山も奇麗に見えている
ただ
風は確実に強くなって来ている
この隙に帰るべきか
ソファに座り暫く考えてみる

週末


この63:ANDRASが絶好調


あんなに沢山創ったのに

遂に在庫はsize3のみになってしまった

とても嬉しい

Tシャツ

簡単に見えていろいろと難しい洋服

単純なもの故に我々らしいものを創るのにはエネルギーが必要

実際

formulaはその制作に納得するまでに3年かかった

そしてこれからどうして行くかがはっきりして来た

merphでは素材に重点を置いて

シンプルながら僕が創るならこうなるという独自性も盛り込めた

来年の夏に再び新作が

cassowaryとKAMMERに通ってくれる皆様に気に入ってもらえる様に

これから10月の展示会に向けてじっくりと制作に時間をかける

今日は久しぶりに北山に居る

比叡山の姿がだんだん霞んで来た

燕も低く飛んでいる

今夜は雨だろうか

梅雨なのに快晴

北山への自転車通勤がいよいよきつくなって来た

諦めなければ

痩せられそうだ

六月も電光石火

暦が14日になってしまった

やる事が多過ぎてどれも中途半端になっている

おまけにこれから創るのは春夏の作品

秋冬の制作より多少気分ののせ方も苦労する

そこに来てこの高温多湿亜熱帯気候は足枷だ

でもそうも言ってられない

7月にはパターンの制作を着工しないと10月の展示会が破滅する

なので昨日はなんとか店の暇な時間に絵を5型描き上げた

スイッチさえ入れば

一度の展示会に出す60型など3日で描ける

ただ

そのスイッチの在処を探すのに時間がかかる

昔は夜中の黒ラベルが簡単にそのスイッチを入れてくれたが

最近では酒呑童子に見放され

ただ酔っぱらうだけになってしまった

新しいスイッチはおそらくこの北山の事務所のどこかに隠されている

秋冬のスイッチの在処はすぐに見つかった

アーロンチェアの座面にあったから

机に向えば次から次へとすらすらと

その上高精度の絵型があっという間にデスク一面を埋め尽くした

問題は春夏だ

先月からアーロンチェアに深々と腰を下ろしてはいる

だがスイッチは入らない

春夏のスイッチはどこだ

見つかるけはいすらない6月14日

20日までには

なんとか

曇天
午前中明るかった空はみるみる季節相応の不気味なこの姿
なんだか嫌な予感が延髄をなめた
そして
的中
今日は水曜
cassowary勤務
出勤から30分後
嫁さんから電話
仕事中の電話は何かしら緊急事態
電話に出ると嫁の声はかき消され
背後で聞いた事のない大きな声で息子が泣いている
ストッケに足が挟まって抜けへんねん どうしよう….』
足首が完全に決まっているから暴れると危ない
とにかく嫁に息子を固定させて
家へ急いだ
今日が北山でなくて良かった
マンションに着くと1階まで息子の絶叫がこだましていた
急いでリビングへ
母子揃ってで汗だくで泣いている
確かに足は完璧にキマってしまっている
汗のせいで座面に足がぴったりくっ付いている
急いで六角レンチを探し出しストッケを解体
ようやくもってレスキューに成功
1歳は小さな厄年
まさにその通り
40度の熱出した人生初の風邪に始まり
ロタウイルス感染
そして世界の名作に関節技まで決められた
次は何が起きる事やら
毎日息をつく暇もない
波乱の本日も先程ようやく落ち着いて
今 珈琲を飲みながら更新中
暑さも湿気も少しましな事にようやく気が付いて
強くしすぎていたクーラーを28度に設定し直した
もうすぐ17時
平日はここから忙しい
眠気覚ましの珈琲は役立たず
自力で残りの3時間を突破する

朝が来るたびに体の回復を期待するものの
一歩進んで二歩下がっていた1週間
ようやく本日
劇的に体調が戻って来た
幸福を感じるほど体が楽になった
ロタウイルス
二度と関わりたくない
しかし
失った時間は莫大
今日から取り戻すべく鉛筆を握るも
はかどらず
こういうときは無理をしない
cassowaryで珈琲飲みながらお客さんと時間を過ごす
そうすると思いがけず突破口がばっくり口を開ける
そうなれば
あとはそこに飛び込むだけ
今日もでっかい口が開いた
今日
cassowaryに立っていて感じた
ちょっと店の見栄えに飽きて来た
秋冬のスタートに合わせて少し何か考えよう
そう思った

息子から移されたロタウイルスが破壊した体中の細胞が
未だに不愉快な痛みと寒気を巻き起こしている

これほど体がきつい病気になったのは高校の時の風疹以来だ

昨日

少し回復に向っていたので

予定通り東京からやって来た若者2人と福松へ行って来た

奥のキツツキの様な男は塩内浩二

formulaの図案を繰り出す本職は映像などの作家

彼が創ったCMや広告やMusic Videoを皆おそらくどこかで日々目にしている

『最近 調子いいっす』

というのでおごってもらう事にした

手前は舘鼻則孝

地球で一番有名なあの歌姫LADY GAGAを虜にした男

彼の創る靴はおそらく皆見た事が有ると思う

若いのに落ち着いた思慮深い男

彼らとは歳が一回りほど違う

その年数の差が同じく物を創る人間としていろいろな違いに現れて来る

それを『若造が。。』と蹴散らすのは何とも

むなしい

先入観なく分からない事は分からないと聞いてみる

そうすればなかなかおもしろい話しが出来る

昨夜の共感点は

物を創る人間が優劣や嫉妬に執着するのは悲しいと言う事

執着すべきは自分の創る物自体

あんなに華々しく成果を上げる若い二人が

同じくそうおもっているのは嬉しかった

それにしても

この2人の若者はよく食べる

絶品ローストビーフを含む福松の満腹料理を平らげたあと

シンデレラエクスプレスに乗ってきた姫君の合流に合わせ

愛すべき先輩のベトナム料理屋を少し営業延長してもらって喰いまくった

東京から来た客が皆リクエストする店を2軒ともまわり

しっかり名物を胃袋におさめたはずなのに

最期にまだラーメン行ける雰囲気だった

ロタの襲撃にぼろぼろだった1週間も昨日でようやく終息

明日からいつもの生活が戻ると思う

この時期の1週間の消失は後に大きな遅れを生む

明日から必死に取り戻す