『暑い夏には生ビール』
とぼけた事を言う物じゃない
黒ラベルに関して言えば
冬だろうが花が節操無く咲き乱れる春だろうが
旨い
言うまでもないが
もうすぐやって来る秋にもなれば
黒ラベルは生ビールのひつ上の存在になる
我が社に盆休みは無い
納期を必死で守ろうとしてくれている工場さんが
汗水たらしてミシンを走らせてくれているから
毎日の様に新作が事務所に届いている
それを受け取り検品して
首を長くしてくれている方々へ届けなくちゃいけない
ただ
その大量入荷のおかげで北山は鍵を閉めさせてもらっている
その上
我が家の引越も重なり
留守にする時間帯も多い
あっちいってこっちいって
汗だくの毎日だ
だから
愛しの黒ラベルをなかなか飲みに行けない
先日もいつものベトナム屋が軒先バーベキューをすると言うので
仕事終わりに飛んで行こうと思ったのに
既にお開き
お盆で皆が笑い声を上げる中
1人仕事に溺れて泣いている
この男にも盆は無い
生まれたての嫡男のために
毎日包丁を握っている
仕事終わりここに来てちょっとつまんで黒ラベル
今は鮎の一夜干しがおすすめだ
今日は五山の送り火
我が家は絶好調のおかっぱ頭を実家に預けて引越先の大掃除
まだクーラーの無い新居でワックスかけたり
押入の掃除したり
そんな日に限って予想最高気温は35度
32度だった昨日でさえ
3回Tシャツを着替えたのに
今日は何枚持って行こうか
灼熱と潤いの街
風が吹いても不愉快な京都の夏も
後少しの辛抱だ
これを堪えれば
ご褒美の秋がやって来る
そう考えて今日もしぶきの様に汗をかこうと思う
ちなみに
cassowaryは吉川店長がしっかり開けている
はず
今年はいつになく秋冬の新作の上がりが早い
出来る事なら僕も店頭でお出迎えしたいのだが
今年はお許しを

比叡山は霧に
いや
雨に包まれている
明後日は大文字だが天気は大丈夫だろうか?
今日の京都
気温は然程高くはない
ただ
湿度は不愉快きわまりなし
歩行と水泳の中間で前に進む
その湿度のせいだろうね
観葉植物の根元から
まぁまずそうな白いキノコが生えて来た
何者だ
立派に生えた後の木の血縁は間違いなくない
食べても大丈夫だろうか
それにしてもどうやってここに
風が運んだ物語だろうか
不気味だがすごく奇麗だ
のんきな事を言っているところに報告が入った
これドクツルタケではないかと
猛毒のキノコ
なぜそんなキノコが
経路が非常に気になる
とりあえず我が息子を含め
北山には子供が沢山遊びに来るので
今から切除する

記念すべきcassowaryの5周年
その日に届いたのは今シーズンのエースナンバー
MR1018
高蓄熱科学綿がしっかりと入ったキルティングジャケット
スポーティーなつらしてイギリス紳士のシルウェット
展示会オーダーも店頭予約も1等賞
コーデュロイバインダーで飾ったサイドベントが気に入っている
キルティングとは言えど
奇麗に袖を振りウエストくびれも美しく
そして何より
チョークストライプの品の良さ
この生地もオフシーズンに格安で手に入れた上質のデッドストック
ここまで仕上げて価格を抑えられた要因は生地の仕入れに有る
出来映えと価格に自信有り
北山には本日より
堺町六角には明日より配備
ぜひご覧頂きたい
さて
弊社堺町六角の店長の手抜きにより
何のご挨拶も無いまま迎えた5周年
当日にアリバイ程度のご挨拶メールを送るという
失礼極まりない事態をお詫びするとともに
頼りないゆとり世代の副産物が守る堺町六角cassowaryですが
何卒
これからも末永くご愛顧願います
とにかく
わたくしは真剣に洋服を創って行きます
ここに来て頂く人すべてに取って
特別な店である事が理想です

five years
8月12日で六角堺町に店を構えて5年が経った
いろいろ
あった
長かった
そう思う
5年経った今
名前はcassowaryと名乗っている
ただ
僕にとってもおそらくお客さんにとっても
名前などどうだっていい事だ
そう思う
今この店にバーカウンターを創りたくてしょうがない
お気に入りのモルトやブランデーを集めて
それと前からずっと言っているが
木製のアップライトピアノも欲しい
20時を越えたら
天井のライトを消して
間接照明だけにして
誰かがピアノを弾きはじめる
そんな店にしたいなあと妄想している
僕がこの店を好き勝手に
そこらの洋服屋とは少し違うやり方で
5年もの長い間やって来れたのも
皆様のお陰
お客さん
友人
家族
業者関係者
味方の皆様方のおかげ
これからもよろしくどうぞ
誰かにとって特別な店になれたらと
そう思っている

MR4021好調
手応え通りの沢山のお問い合わせに安心している
こう言う事を書くべきではないかもしれないが
これ原価率が50%を越えてしまっている
つまり
卸取引ではほとんど利益が出ない
そんなものでも計算が立つのは
我が直営店cassowaryとKAMMERがあるから
ここがあるからこの値段でだしても
なんとかなる
とはいえども
初回の生産は血液の循環効率上ちょっと押さえ気味
直営店舗分の在庫は40着弱
これは9月まで保つか微妙な数
ファスナーの上がり次第になるが
取り急ぎもう70着程度追加生産を急ぐ
話しは変わり
日本女子サッカー代表
惜しかった
でも清々しかった
関係ないドイツのスポーツ紙が
ハンドを取らなかった主審を責めているのに
監督をはじめ
会見で誰1人それを責めなかった
それどころかシュートをはずした自分の力の無さを悔い
ちゃんと阻止できなかった得点を悔いるコメントばかり
そしてほぼ全員がこう言った
『悔しいけど全力を出し切った』
だからメダルを受け取るとき
全員が笑顔で登場して全身で喜んでいた
ブラジルが日本に負けて
『我々こそ勝利に値した』
と発言しているのは実に醜かった
人のせいにしちゃいけないなぁ
そう思った
僕もすぐ人のせいにする
にげちゃいけないなぁ
そう思っている

MR4021
このパーカ
レザーに見えるが
実は
裏毛とA4コピー用紙で出来ている
まず
裏毛(スウェット生地)にべたべたとA4コピー用紙を貼付けて行く
その後1着に必要な分の生地を粗断ちし
輪っかにして縫ってサンドウォッシュ
それから赤茶に染め
裁断して縫い上げる
サンプルからコストと上がりの面両方から改良を重ねたが
コストは改善されないまま
ただし
上がりの方は格段に良くなった
表情は着古したレザーの様に
もう一色の黒はハードなウォッシュをかけた様に上がった
共に安心した
苦労した甲斐があった
沢山の方からオーダー頂いているこのスウェットパーカ
本日よりcassowaryとKAMMERに配備完了
よろしく
どうぞ