宗川の革

先日

10年ぶりに財布を新調した


古い顧客さん達はご存知かと

宗川

Sanctum創立当初

寺町御池の布団屋の2階

薄暗い事務所兼ショップで扱っていた職人業が光る革製品

わたくし自身

彼の作品を知ってから

この10年

身の回りの革製品は全て彼のもの

財布

通帳バッグ

ブックケース

クロッキーケース

ショルダーバック

コインケース

沢山もっている

その宗川の作品

ひさしぶりにcassowaryで扱う事になった

暫く前にも打診したが

タイミングが合わず実現しなかったが

念願叶い

昨日から取扱を開始した

どれをとってもため息が出る美しさ

淵の仕上げ

ステッチの番手と補強の理屈

修理にまで配慮したデザイン構築

本当にうっとりする


同時に

見習うべきと感じる

世間で信頼されている革製品のもう一つ向こう側の仕上げと

もう一つこちら側の価格

原価の関係で取扱出来ないものもあるが

可能な限りの品揃えを目指す

わたくしが惚れ込んだ革の作品達

ぜひ手にとってじっくり見て頂きたい

一つ一つ

毎日展示会の事で頭がいっぱいになっている

デザインはほぼ上がった

あと数型animaに加えれば仕上る

明日全てが終わればいいと思うが

そうはいかない

毎日少しずつ仕事を仕上げて行くしか無い


今日は新しい工場の社長が挨拶がてら納品に来てくれた

ラーメンおごるから工場見に来てくれと言ってくれた

ただし

お気に入りの店が金土日休みだから

月火水木に来いと言われた


僕は工場に恵まれている

正直ご迷惑をかけっぱなし

でも

なんとかしてくれる

今付き合ってる数軒の工場全て本当にこの鳴かず飛ばず有限会社を

どうにか盛り上げてくれようとしている

油断すれば

他人を否定して自分を肯定する様な事しかしない同業者に

小学校のいじめみたいな事をされるのも珍しく無いのに

見切りを付けられても仕方が無いくらい迷惑かけても

親族みたいに見捨てずに付き合ってくれる

オヤジみたいに説教される事もしばしば

そんな調子でもう会社が10年を迎えようとしてる

まったくもって情けないくらい恩返しが出来ないままだ


来季

これまでの10年のいろいろが噛み合いそうな気配がある

長く僕に関わってくれているいろんな人達が

しっかりと連動して動き始めている

そりゃあ仕事も早くなる

6月もあと少し

今月はパターンの制作に集中して

来月はサンプルアップを急いで

月末には新ムービーの撮影

やる事がいっぱいある

これはいい事である








12月8日被害者の会

128VICTIMS(ワントゥーエイトヴィクティムズ)

ジョン•レノン

ラズル

ダイム•バックダレル

12月8日に殺された三人が結成したバンド

死んでもその日付に囚われ続ける彼ら唄うニューシングルは

『Virginis Mariae』

1854年12月8日

聖母マリアは神のめぐみの特別なはからいにより

原罪(蛇にそそのかされたアダムとイヴが果実を食べた事による

生まれながらの罪)の汚れととがを存在のはじめから受けていなかった

とするカトリックの教義公認された事を唄うパンクソング
これがジャケットデザイン

そそのかす蛇を踏みつけ

ニューヨークの街角で林檎を一口も食べずにゴミ箱へ捨てるマリア嬢

出来レースに憤怒する128VICTIMS


いう

設定のお話

今季のformula

こんな調子です

fomula 新シリーズ

今季のformulaは今までの神話シリーズではなく

まったく違うテーマにて制作

死んだミュージシャン達が

その死因や未練であの世で意気投合し

バンドを組み

よみがえって新曲をリリースする


言うふざけたストーリー


写真のデザインは

ピストルで死んだミュージシャン達が組んだバンド

『soul bullet』

写真はそのバンンドT


メンバーは

Gt.テリー・キャス(Terry Kath)  1978年没

ロックバンド “シカゴ(Chicago)”のオリジナルのギタリスト

ふざけて遊んでいたなか、自身に向けた拳銃での事故死

Vo&Bass フェリックス•パパラルディ(Felix Pappalarudi)

奥さんによって射殺された

その二人のユニットの復活第一弾シングルは

『Don’t worry, it’s not loaded』


テリーの最期のセリフ

『Don’t worry, it’s not loaded.(心配するな、銃弾は装填 されていない)』

未練を込めた哀愁のバラード

そしてこれがそのジャケットデザインをプリントしたTシャツ

この他もう2つ

架空のゾンビバンドを結成させTシャツをリリース

おたのしみに

cassowary当番

ひさしぶりであります

cassowaryの店番です

本日

吉川店長は北山の倉庫の引越に

ヘルニアボンバーを抱える私は戦力外通告

店を任されております

ギターを弾いたり

来シーズンのテーマソングを大音量でかけて遊んでおります

先程私が所属する黄昏テニス倶楽部の仲間が来てくれて

少し話をしました

日曜日は半年ぶりのテニスです

なまりきった肩が何処までもつか

明日も全力フラットサーブをぶち込んでやります


この歳になるとなかなかスポーツから縁遠くなってしまいがちです

野球もやりたいがスケジュールが合わず

9人集めるのも難しい

そんなとき

テニスは非常に便利

二人居れば何とかなる

今しっかりテニスが出来る仲間が7、8人集まっているし

体力さえ保てば二時間みっちり楽しめる

体力さえ

保てば


酒飲んで酔っぱらってばかりではだめだ

今年の夏は9月の展示会に向けて

暴飲暴食をやめ

早寝早起きテニスに腕立てに励んでみます


W

いよいよ

ワールドカップが近づいて来た

昨夜の試合

責任ある立場にならず

好き勝手言うおっさんが『課題、課題』と批判に必死だったけど

そもそも

あいつに言われなくても本人達は十分に分かっているんでしょう

彼らはトップに居るから選ばれ

その選ばれた選手達を束ねるためにザッケローニは選ばれたわけで

それが出来ないからあいつは評論家なわけです

ほかにも

『本田限界』

とか

『香川キックが下手』

とか

キーボード打つだけのヤツが好き勝手言うのはどうも気に喰わない

本田や香川を観てサッカー選手になろうという少年は溢れ出すだろうが

そんな評論や記事を見て

誰1人少年達は評論家と記者になろうなんて思わないだろう

そう思うのだが

そう言う批判を受けると彼らはこう言う

『誰かが問題定義しなくちゃいけないんだ』

『そうしないと発展はない』
自意識過剰の説明をもし辞書で示すなら

まさにこれだ


僕はプロ野球選手になりたかった

中日に入ると死んだ爺ちゃんに約束した

その夢は中学の野球部のシンナー中毒の上級生に砕かれた

でもその夢を叶えた中日の選手を心から応援している

ワールドカップで戦う日本代表も同じく

心から応援する

旨い黒ラベルを飲ませてくれるのを楽しみにしている







永遠の手下1号

ベランダから心地良い風が吹き込んで来る

でも

もうすぐあんかけの様な京都の湿気が襲って来る

それまでの短い快適な緑の季節

存分に楽しみながら仕事中


夏が近づいて来たのに

実はまだ夏の作品が届いていない

申し訳ない次第

ただいま急ピッチで進行しておりますので

何卒ご容赦を

届くのはformulaの新作と

過去のformulaの人気品番のカスタムバージョン

今年の天竺はさらりとした綺麗なもの

昨年までのスラブ天竺とは違う肌触り

ご期待


そう言えば

昨日

この業界に入って最初の部下だった男と飲んだ

それも彼のおごりで

当時19歳だったマッチ棒のようなスタイルの男も

三十代半ば

かれこれ16、7年

今やいっぱしのショーズデザイナー

東京では暫く一緒に生活もしたし

喧嘩も何度もした

恨まれても仕方が無いくらいの後ろめたさがあるのに

あんな風に酒が飲めるのは嬉しい
ゆうべの黒ラベルは格別だった

また飲める様に

仕掛けた仕事を輝かせようと思う





レイヤードショーツ

ショーツ

ようやく登場

長らくお待たせして申し訳ありません

またしてもオーダー全然つかなかったけど

店頭では絶好調です

特にこのカモフラージュの方

ベージュと黒も仕上り良し

高密度の生地と柔らかい天竺のメリハリ気に入ってます


共に穿き心地は天竺に包まれ優しく涼しく

それでも上に乗せた布帛のおかげでインパクトがある

いいのが出来たと思います


忙しくしている間に五月も末

京都はいよいよ湿気の進撃が始まり

太陽のめぐみを押し付けられる我が2階の事務所は既に夏模様

展示会と制作でそっちのけだった会計資料の山を

少しずつ片付けなくちゃいけません

何でも少しずつ

気付いたものはその日のうちに






集中力

この二週間

ろくに飲みにも出ず

じっくりと秋冬の生産を進行させておりました

生地からファスナー

ボタンにスピンドル

もれなく発注完了

7月から始まる納品に何とか間に合いそうだ


その間に続々と春夏物がcasswaoryに到着

その直後完売

吉川店長も申し上げます通り

今年の春夏非常に好調であります

この好調が永遠に続くか否か

それはこの時期の仕込みと

これから同時進行で進める来来季の制作編集によるのです

次回の展示会はこれまでより早く開催しなくては行けない理由があり

現在デザインを沢山描き続けております

そして

大人の本気遊び

そう題して続けているショートムービー制作

こちらももちろん進行中

次回はまたちょっと方向ががらりと変わります

何とも楽しい遊び

楽しみにしてくる人がいるかいないか

それは気になりますが

何しろ

製作陣のやる気が続く限りやめるつもりはありません




日常

大繁盛だったゴールデンウィークは終わった

店も広々

もう少ししたら醜い段ボールも新しく借りる倉庫に移す

また美しい店を取り戻す予定


洋服屋ってのは何処も良く似ている

過剰な装飾

または内装屋のエゴ全開

はたまた販売セオリー鵜呑み

どれも経験して来た

その結果

自分の店は脱力空間となった

もし自分がどこかの街へ旅行に行き

街をふらふら歩いて


この店入ってみよ

そう思える店にしたい

残念ながら

まだ出来てない


2014年の春夏は非常に好調

そして更に秋冬は良くなる予感

制作の方が安定して来たし

ちょっと店のアップグレードをひさしぶりにして行こうと思う

引き算の美学

がんばろう