耐性ウイルス

何気なく観ていたブンデスリーガーの試合

落ち着いた声で話す木崎さんという現地在住の解説員が

面白い意見を話していました

実況の方から日本人のシュートに対する意識の低さと

ゴールキーパーが育たない事に関して

ドイツではどういう育成方法を行っているのかと聞かれてこう答えました

『ドイツでは育成段階のもっとも年少カテゴリーで

通常よりも軽いボールを使用します

するとまだ体の小さな子供たちがいつもより強いシュートが打てます

当然小さなキーパーではそんなシュートは止められません

だからシュートを打てば入るようになります

そうなればどんどんみんながシュートを打つようになります

逆にキーパー達は皆悔しい思いをします」

そしてなんとかそのシュート止めようと一生懸命練習して工夫します

やがてそのシュートを止めるキーパーが現れ

シュートを打つ側はさらにコースを狙い強く正確に打てるように練習します

そうやって練習するからシュートの意識が高くなるし

キーパーが育つのではないかと思うんです』

共感いたします

日本人の発想はど根性美学

なんのためかわからないど根性トレーニングを要求します

それじゃダメなわけです

成長に必要なのはシャンパンシャワーの疑似体験ですよ

僕もその考えの元

ど素人の若造に大きな仕事をさせて裏で操作し成功させ

徐々に手を引いていくという方法をとってきました

しかし

いるんです

この完璧な育成方法が通用しない耐性ウイルスにたいな奴が

我が人生最大の敵は

振り向けばそこにいます

今日も我が社の低反発素材Mr.トゥルースリーパーは

遅刻しました






最後の寒波

多方面から様々な書類提出のプレッシャーをいただいております

遅くなって申し訳ありません!

今週こそ頑張りますので

何卒もう少しのご容赦を


会社をやっておりますので

ただ洋服創るだけってわけにはいかないのは当たり前です


時間と人手不足

決算書類に漏れが 次々と発覚して焦っております

苦手です

いくつになっても同じことで叱られます


焦って混乱する自分を

ワークカウンターで楽しんで余裕があると暗示をかけます

これから資料の提出をして

その後2015AWのデザインを清書いたします

夜も自宅のデスクにて仕事します

やたらと寒い本日の京都

仕事に集中しろという地球のお告げだと理解して

春の食材が待つ馴染みの料理屋に飲みに行かず

しっかりと日々を過ごすことを誓います

春のコーデュロイ

今年の春の新デザインの一つ

オペレーターと名付けました

前裾はフラットに

後ろはラウンドで仕上げバランスをとりました

素材は毛足を押さえ硫化染めした薄手のコーデュロイ

春にコーデュロイ

新しい選択です



文字を見て音を聞く限り心は踊りますが

実際にその中にいるのは深いきわまりないものです

杉の花粉は舞い

中国大陸からは空をかすませる微粒子が届き

花見だ歓送迎会だと浮かれる世間を横目に

必死に展示会の準備に明け暮れる日々

『今日くらいちょっとやすんでやろうか…』

そんな事思ったりするけれども

実際に休んだら命取り

今日もせっせとデスクワーク

早くサンプルが上がってきてさえくれたら

このドニョリとした気持ちも少しは晴れるのですが

待ち遠しい日々はもう少し続きます




金色の鎧

数日続いた綺麗な落日も今日はなし

久しぶりの本降り

ただ

この雨が次第に気温を上げていくわけです


秋冬の展示会に向けて

サンプルの職出しが終わり

先週までの混乱が嘘のように会社は静まり返っています

いつものように

カウンターの向かって三番目の

赤いコンスタンチン・グルチッチのスツールに座り

スワッチとオーダーシートを製作中

明日は足りない絵型を描き込んでいきます


数えてみたところ

今回のサンプル数

なんと

105

これがものの2、3週間で上がってくるわけです

それも大方新型

過去見返しても

これだけ新しいデザインでフルサンプルアップしたシーズンは

ありません

気合が入っているというより

できちゃった

と言うほうがしっくりきます

そして

そのサンプルたちに差し込んだ生地がまた素晴らしい

獣毛価格の高騰に立ちくらみがする2015年ですが

恐れることなく

妥協することなく

一番いいと思ったものを買いました

それはもう

高級感溢れ

防寒度に優れ

請求書に膀胱が破れました

ただ

もうやめたんです

仕方ないからこっちにしようって大人の決断

いやだぜったこれがいいっていう子供の決断で

2015年の秋冬

負け戦に金色の鎧で出陣します





中日のロマン

誰も興味ないと思いますが書きます

今年の中日

順調に打てません

ピッチャーもバコバコ打たれます

優勝なんてもってのほかBクラス

いや最下位だってありえます

だから来年に向けて若手を使っていただきたい

誰も知らないと思いますが

中日には未来の球界を代表する和製スラッガーがいます

横浜高校から入団したプロ9年目

福田永将

右の本格派の長距離砲

小学生のときすでに120m 級の特大ホームランを打っていた逸材です

メジャーからも入団テスト参加要請があったほどです

プロ初打席はホームラン

解説の福本が

『この子いいふりしてる。打ちますよ』

と行った瞬間に左中間中段へ特大アーチ

彼は

ずっと待っていた中日ファンのロマンです

どうか

谷繁監督

今年我慢して勇気を持って福田をファーストで使っていただけないでしょうか

誰も興味ないでしょうが

私が考える今年の中日のオーダーです

1番 センター 大島
2番 レフト 藤井(ナニータ)
3番 セカンド 森野(荒木)
4番 サード ルナ(高橋周平)
5番 ファースト 福田
6番 ライト 平田
7番 ショート エルナンデス(遠藤)
8番 キャッチャー 松井(桂)
9番 P

最下位でいいんです

若い彼らが活躍すれば

再び黄金期がやってくる

とにかく

福田が見たいんです



笹の葉の丘

山科の工場へ資材を投入

これを繰り返し

半月後

今度は仕上がったサンプルを毎日取りに来ることになります

merph35design

merph_anima26design

合計して61型

カラーバリエーションもすべてちゃんとサンプルので

今回はなんと

105着のサンプルが上がります

身体中の伸縮可能なすべての部分が縮みあがります

この恐怖と希望の合成物を抱えて

東京の展示会へ向かいます

本当にオーダーがつかなきゃおしまいです

ってくらい気合いを入れて良い生地使って

ほぼ新型で挑みます

取引先の皆さま

関係者の皆さま

どうぞオーダーを頂けますよう

宜しくお願い申し上げます


さて

本日は事務所にて荒れ果てたデスクを整理整頓

サンプルを製作している間に

今度はこの先の生産に向けて資料と書類の準備をしておきます

息つく間もなく作業を続けた今週

実によく働いたと自画自賛しております

この調子で展示会

その後の集計

そしてまたしても生産業務へ

滞りなく

いつもより半歩早く

仕事を仕上げていきましょう




気ままデザインのち地道生産

雪の予報に歯向かいます

鮮やかなtender leafのドクターシャツ

ショートムービーのテーマに沿って創っていると

通常なら使わない色を使うので新鮮です

人間

幾つになっても発見はあるものです

全部わかるほど宇宙は容易くないようです


さて

春節バブルも落ち着き

顧客さんがちらほら顔を出してくれ始めた今日この頃

京都はまだ雪降る冬の気温ですが

梅は咲き

桜の蕾は膨らんでいます

そうなると我々は展示会へとギアを上げていくわけです


納品される美しい洋服になる前の様子です

これが大変なんです

付属まで全て思い通りに製作できるわけではないので

それらを色が合うように

サイズが合うように

無数の既製品の中から探し出します

たかが紐であれ

3〜4メーカーの見本帳の中から今回の生地に合わせベストマッチを探すんです

それを見つけたら今度は必要なだけピックアップして工場へ送ります

ここから半月後

ようやく試作品が上がってきます

その後も修正や微調整を加えて本生産へとこぎつけます

洋服を描き上げるまでは気ままな作業

それを形にするのは地道な作業

どんなことも簡単じゃないわけです

知ってはいましたが

未だに慣れません



また新しい月曜日

おはようございます

あっという間にまた新しい月曜日

焦りはかえって歩みを重くします

だから目の前の一つ目の問題に集中し

それを片付けてから次へ

5つ先の問題に気をとられて

すぐに手を出してしまう性格です

目を遊ばせず

足下を睨めつけてこん主はがんばろうと思っております


春の到来もわたくしの歩みのように

ぐっと前進したかと思うとまた逆戻り

明日は雪だとか予報が出てます

それでももうクローゼットは春にかえました

いつまでもマフラーじゃだめだと

コットンや麻のストールを引っぱりだしました

寒さに宣戦布告して

洋服業界の人間らしく

春をまとって暮らします


この迷彩のフードコートも購入しようか検討しています

すでに同じ形のブルーを買いました

でもこっちも欲しい

今年の春

久しぶりに自分の服を購入しまくっています

出来に納得している証拠です

それを着て

さらに納得のいく秋冬のデザインをあげてやろうと

週のはじめの明け方に緑茶をすすりながら更新です

今日も資料に囲まれながら

cassowaryのカウンターで仕事します



キメラ

1月と2月の怒濤の入荷ラッシュから

このところ少し静かになりましたが

もうすぐ再び入荷ラッシュが始まります

今期のanimaの一番人気

シャツとコートとワンピースのキメラ

生地には雪原迷彩を使いました

こちら

このように前を閉じ

ベルトを締めるとワンピースになりますが

全開で羽織りますとロングのコートの出で立ちとなります

それでいて価格はシャツの縫製だと説得する

いわゆるmerph交渉を行い

26,000yen

良いんじゃないでしょうか

入荷までもうしばらくお待ちください


雨の土曜日にうなだれた昨日

打って変わって清々しく晴れ渡った日曜日

残念ながら自宅での作業に終われ久しぶりに店頭に出勤できません

事務所のデスクにかぶりつき

明日までに出さなくちゃ行けない仕様書を描き上げています

まだまだ生地が揃わないし

付属も手配が残ってます

明日は14時からテニスに誘われていますが

それに参加するためにも


目の前のごたごたを片付けなくちゃいけない訳です

暦は見ないようにしていますが

三月も無慈悲に進撃しています

四月

桜を笑ってみる事ができるか

ここが勝負の分かれ目です







種明かし

今シーズン新しくリリースしたレイヤードイージーパンツ

webshopでもルックでもいまいちその仕様が伝わりにくいのですが

実はこうなっています

中にトランクスくらいのショートパンツが付いています

このパンツの生地がコットン50%モダール50%のテレコで

非常に軽く肌触りがよく

好評です

一見スラックスを履いてるようにも見えるのに

着用者は非常にリラックスできる作品です

色は2色

ashとcharcoal

店頭用に潤沢な在庫を用意しました

久しぶりにパンツでヒットナンバー登場です

女性用もありますので

皆様一度お試しください

やがて来る夏はこれにビルケンシュトックのサンダルで

毎日過ごすことになります

新しい形が調子がいいと

また新しいもの創りたくなります

よい循環です