進撃のguardian

BARカウンターで今日も来春の製作を進行中

生地の仕込みと発掘はデザインしたものを生かすか殺すか

最も重要な作業

逆に言えば

いくらいい生地使っても

デザインとのマッチングが悪ければその生地を無駄にする

衝撃を受けるようなカップリングを慎重に探す

現状まだ数組しか誕生していない

さて

秋冬の立ち上がりが好調のcassowary


リバーシブルベスト”guardian”が大好評

この手応え

久しぶりの快感

ほぼ全員がこのベストを試着してくれる

当然まだ暑い

でも

その壁を簡単に破壊してお支払いが行われる

こういう洋服を創って行くことが僕の仕事だと思う

2016年の春夏の製作をしながら

目の前で秋冬の新作が受け入れられる状況を目の当たりにする

これが僕の製作の何よりも大きなモチベーションと

責任感につながる

今日も業務を仕上げたら少しカウンターに座り

コーヒー飲みながらじっくりと生地とにらみ合う









あの洋服屋

洋服屋です

ここは京都のど真ん中

堺町通と六角通りの交差点

北西角のガラス張りの

『あの洋服屋』です


看板もないし

雑誌の取材も一切受けない(オファーもない)から

入って来て頂くか

ご友人にでもお聞き頂くしか

店の名前を知ることもできないでしょう

でも

うちの店の名前を知らない人たちにも

『堺町六角の角のガラス張りの洋服屋です』

そういえばだいたいみんな

『ああ、あの洋服屋ね』

とみんなわかります

まあ

だいたい

『入りにくい』

って感想をおまけに頂戴しますけどね


cassowaryは決して一見お断りとか

客を選んでいるとか

そんなことはございません

客を選んでいるのは僕らではなく

世の中の他のほとんどの洋服屋だと思います

その証拠にすぐに『ターゲットはXX歳〜XX歳、XXXXXX系』

って話になるでしょ

我々の店にはターゲットはありません

強いて言えば

犬の服は絶対に売りません

顧客名簿を開けば

男女問わず二十代から八十代まで幅広く顧客さんがいます

当たり前の洋服屋の姿をすることが

誰でも入って来てもらえる店と思うのは大きな勘違いでしょう?

そう思っています

反対意見も出るでしょうが

僕は誰かの意見よりも目の前の現実で自分たちがやっていることの確認をしています

まだまだ未熟です

でも

いい方向に向かっていると思います

これからも足し算引き算繰り返して

どうにかして少しでも多くの人に楽しんでもらえる店にしていきます

次に打つ手はちょっと先ですけど

またかっこいい店に近づけること

考えてます


BAR Sanctum

cassowaryの店の片隅にはBARカウンターがあります

自慢のカウンター

半年前

会社が10年もったご褒美に作った遊び場です

ここでお客さんとゆっくり話したり

工場や生地屋と打ち合わせをするんです

ときどき

おでん作ったりして仲間を集めて飲んだりします

今年の秋冬の作品もこのカウンターで描きあげて

打ち合わせを繰り返して今届き始めてます


本当はこんなBARをどこかにオープンできたら

そう思いますが

そんな器用さも財力もなく

まだ夢の中です

でも

いつの日か

ちょっとずるい店

やってみたい

そう

思ってます

そんな日が来たら

ぜひ一杯のみに来てください



アインシュタインの十字架

わたくしのブログで2大不人気題材

”中日ドラゴンズネタ”


”理論物理学、宇宙工学ネタ”

どんなに

『また始まった』

そう思われても書き続けます

数少ない同胞のために


さて

冒頭の写真

これを見て『重力レンズ』だとピンと来た方

相当の宇宙通

はい

”アインシュタインの十字架”

この一つの大きな光の周りを囲む四つの同じ色の光

そう

これが

宇宙の終末を予測する大きな鍵であります


宇宙の終末

文献を開けば諸説ありました

当初

宇宙はずっと同じ大きさだと思われていました

しかし

ビッグバン以降の膨張の確認により

三つの説が予測されました

一つ目

”ビッグクランチ”

ビッグバンから始まった宇宙はやがてまた収縮をはじめ

ビッグバン以前の大質量の点に回帰するというせつ

その後の研究で膨張が加速していることから

これはずいぶん前に消滅したそうです

残る二つは

”ビッグリップ”

膨張のスピードが速すぎ

宇宙が崩壊するという説と

”ビッグフリーズ”

宇宙の膨張が緩やかに進み

やがて星と星の距離がどんどん離れ

お互いの光も熱も届かなくなる暗黒の凍りついた終末説

この二つに絞られているとのこと

その予測は宇宙の膨張の加速度から計算できるわけですが

その証明にこのアインシュタインの十字架が一役かうのです

興味のある方は


ない方はそっとブラウザの❎ボタンを


こちらを読んでいただくとわかるように
重力レンズにより

クエーサーが四つの光が見えるわけですが

実はこの十字架の恒星の隣に

もう一つ大質量の恒星が存在していて

その星の重力レンズを通過するクエーサーの光が

数年内に地球に到達するはずなんです

となると

その到達時間に宇宙の膨張を考慮せず計算した到達の遅れと

実際にその光が到達する誤差で

宇宙の膨張のスピードが計算できるというわけですよ

すごい話です

加速度がわかれば

宇宙は引き裂かれて終わるのか

それとも凍りついて終わるのか予測できるんです

胸が躍ります

宇宙の真実はすでにB級オカルトをはるかに凌ぐ

ファンタジーです

UFOやリトルグレイを信じるみなさん

信じるか信じないか

ではなく

宇宙の真実は

知るか知らぬままか

です

どうぞ

NHKやディスカバリーチャンネルでオカルトを超えるリアルを

一緒に楽しみましょう

クラスチェンジ

ざわついてきた

自分も

周りも

印刷物が次々に届き

酒宴の酒の手配も滞りなく進み

神戸のスタッフも慌ただしく動いてくれている

京都もやることをしっかりやって

その日を迎える

8月8日

ぜひ皆様にお越しいただきたい

神戸元町

いい場所に僕らの二つ目の店ができる


神戸のオープン

officialsiteのリニューアル

2016SSの作戦会議

いろいろな打ち合わせを一つの脳みそで進行している

製作に集中すると2日ほど家にこもり

気がつけば声を出すのが30時間ぶりだったり

ずっと絵を描いていた目玉で

飲み屋のメニューを見たら全部二重に見えたり

送ったはずのメールを送信していなかったり

寄って帰っても机に向かい仕事終わらせていたり

いつ休んでると聞かれれば

黒ラベルを飲んでいる時が休みで

飲んでいない時が仕事か睡眠

楽しくてしょうがないから全然気にもしていない

ずっと関わってる人たちと

新しく関わってくれる人たちと

いっちょやってやるか

そんな感じが溢れてきた


さあ

7月が終わる

いよいよ8月

ちょっと僕らの環境が変わる

クラスチェンジ

会社の階段を一つのぼる


蝉が朝から大合唱

夏が来てしまった

京都の夏

不愉快極まりない湿気

風の吹かない街

そんな中で秋冬全開cassowary

今回もmerphのシャツは

シャツであることをことごとく拒否

コートやブルゾンとして使えるモノばかり

唯一フロントはシンプルなシャツに見えるものも

背中はばっくり割れて羽のよう

でも

これでいいのだ

そういえば

神戸の出店に気をとられて忘れていた

cassowary

もう直ぐ8周年

8月12日で8歳になる

近所のじじいに1年もたないと罵られた看板のない洋服店

ど根性の8年間

今やカウンターでビールを飲んでおでんが食える店になった

みなさんありがとう

これからも

しぶとく僕らは服を創り

堺町六角のこの四角い箱で

好き勝手にやらせていただきます

好んでくれる方がいる限り

僕らは続けていける

敵は多いけど皆弱い

味方は少ないけど皆強い

ありがたし

merph Facebook


今日はこちらを久しぶりに紹介しょうかと


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急激に話は変わりますが

昨日

仕事をしながら『凶悪』という映画を観ました

まあどぎつい保険金殺人の実話をモチーフにしたドス暗い

人間のまさに凶悪な部分をあからさまに描いた作品

その一番の凶悪な存在を演じた

リリーフランキー

とてつもない怪演

恐ろしかった

これまでのわたくしの恐怖の俳優は”でんでん”でしたが

それに迫る目つき、笑顔、所作、真顔

丸一日経っても

スタンガンを老人に何度も何度も押し付け

奇妙に不気味に踊るシーンが脳裏から離れません

昼下がりに観るもんじゃあないあのダンス

でも

非常に面白かった

おかげで仕事ははかどりました

尺八を嗜む

祖父の形見

幼少たしか3歳のとき

見よう見まねで吹いてみたら音がなり

祖父が大きな声をあげて驚いた記憶がある


幼い頃

毎日祖父と遊んでいた

ベージュのトヨタカリーナに乗って

パチンコに付き合い喫茶店でナポリタンを食べて

指導員だった元の職場の警察に遊びに行った

あの頃警察はお菓子をくれる同じ服を着たお姉さんのいるところで

大好きだったが今はお世話にならないように気をつけている

弟が生まれ

まだ手のかかる弟を巻いて二人でよく出かけた

次第に弟も勘が良くなり

僕らを玄関で待ち伏せするようになった

弟のあのずる賢さはこの頃の僕と祖父が培ったものだと思う

弟の関係者に謝りたい


さて

その祖父

警察の偉いさんでもあったが尺八の師範でもあった

尺八の師範名は”定風”

応接間に飾られた尺八を良く一緒に吹いて遊んだ

小学校の頃には『コンドルは飛んでいく』とか

『荒城の月』とか吹いていた

昨年

名古屋に帰った時に父に頼んで譲ってもらった

父は吹けない

久しぶりにやってみるとなかなか音が出ない


昔大きくて音が出せなかった長い方で試すと

出た

思わず吹いてみたのはなぜか

『もののけ姫』

鹿ケ谷(ししがたに)に住んでるのでなんとなく鹿神(ししがみ)つながりで

尺八はスタッカートを使わない

ワンフレーズ途切れなく音を出す

音階も少ない

だから独特のメロディーになる

ギターと尺八

仕事に行き詰まった時の娯楽がたくさんあった方がいい

ちょっと尺八でも拭きながら

洒落たレイヤードジャケットのデザインでも考えてみる



砂漠のguardian

昨日の森のguardian

早速の反響

嬉しい限り

吉川に聞くところ

すでに10着売れて

さらに問い合わせがあるとのこと

それでは

二匹目のうなぎを狙って

今日はこちら

砂漠のguardian


英国軍の砂漠用カモフラージュという野太い生地と

アルパカシャギーという素晴らしくエレガントな生地のリバーシブル

先の森のguardianは迷彩側が主役

対してこちらの砂漠のguardianは無地のシャギー側が主役

わたくしも決めかねる森か砂漠

皆様もぜひcassowaryにて吟味を 

森のguardian                                                                          

      

リバーシブルシンサレートベスト

”guardian”

ここ数年ずっと製作のリクエストをもらっていた中綿ベスト

シンサレートをたっぷり入れて

自慢のオリジナルジャガード迷彩と

66ナイロンのレイバーシブルにて仕込んでみた

リクエストをくれた方々は

納得いただけただろうか


拒んでいた理由は

ただの天邪鬼

創れと言われると拒む

ひねくれた人格


ずっとリクエストされていたので

なんとかうちらしいものをと考えていたら

何年も経ってしましまった

それだけ時間をかけた甲斐もあり

自分自身では渾身の初もの

ベストって

ただ袖なくしゃあいいんじゃえの

最初そんな風に思った自分が恥ずかしい

幾多の修正を乗り越えて

出来上がりましたこのベスト

お試しあれ