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ジョンレノンがGET BACKのPVで弾いてるあのギターだ
東京へ出る時
音楽に現をぬかして洋服の仕事から逃げない様にと決意し
19歳から25歳までほぼ毎日愛でて来たこの赤いギターを
後輩のギタリストに格安で譲った
それから10年経った2年前
オークションで再び格安で手に入れた
アンプもエフェクターもすべて手放したから滅多にこれを弾く事は無いが
ただ眺めているだけでいろいろと思い出す呼び水ギター
今 cassowaryの片隅に飾ってある
この真っ赤なギターを弾くときはこんな白いTシャツが映える
序列65番 大侯爵
アンドレアルフス
幾何学と天文学のスペシャリスト
測量と弁論術まで教えてくれるそうだ
見えにくいが
透明なLIFEと言う文字がプリントされている
シンプルだけどいい面していると思う
formulaは今回で3回目のリリースになる
初回からLEMEGETONというソロモン72柱の物語をフォーカスして図案を考えて来た
何かを伝えたくて作る所謂メッセージTシャツではない
なにかそこに印象的な図案をのせる時
何もテーマが無いとくだらない図案しか浮かばなかった
そこで
世界中の神々や悪魔の物語に登場するキャラクターを題材に
哲学・心理学的な解釈で絵を描き上げてみる事にした
それがようやくここに来てなかなか質が上がって来たと感じている
卸先さんや直営店の顧客さんにも好評
まだまだ少数生産の零細レーベルだが
地道に作り続けて行きたいと思っている

cassowaryの木賊を接写したら恐ろしく美しかったので
本日はこの写真から開始
命が創り出した『形』
何たるmerph
木賊も輝く新緑の季節
5月も末
完全に夏の雰囲気になり
祇園祭の話しなんかもちらりほらりと始まった
我が家は町名に山の名前がつく祇園祭のど真ん中
今年も練習の音が音量を増して来た
夏だ
憂鬱だ
よく見たら
『憂』と言う字
『夏』の間に『蓋』をされた『心』が挟まっている
なるほど
夏になり心に蓋をする事を憂うというのだね
蓋をする心が無ければ
夏はきっと楽しめるのだろう
かろうじて蓋をせずにいる5月24日
今日は北山に戻りせっせと仕事
北山の事務所にいると3時過ぎ必ず眠くなる
用水路のせせらぎと
比叡山の向こうからやって来るそよ風と
リチャード・アシュクロフトの緩やかな子守唄
眠気は頬骨と下瞼の間からやって来る
珈琲を飲んだって逆らえない圧倒的支配力
幼稚園の送迎バスを見てひらめいた
有限会社Sanctum
お昼寝タイム導入 検討中
今日もformulaを一つ
序列61番 地獄の総裁 魔神ザガン
人を機知に富ませる力があり 愚者を賢くすることができる
吉川君にザガンの召還を勧めている
また ワインを水に 血をワインに変質させることもできる
川島なお美はこいつを召還したのだろう
厚盛り版
僕らはそう呼ぶのだが
インクを重ねて立体にして行くプリント方法
formula図案担当 巨神兵 塩内浩二
通称“塩麹” 渾身の作品
約2mの巨大なグラフィックアーティストが
体をくの字に折り曲げて描き上げたドクロべえ
ゆったりUネックで涼しげに
どでかい図案でインパクト
在庫 既に 絶滅危機
傑作なり

水曜日
cassowary当番
北山と違い こちらはまわりのほとんどが水曜日定休
お向かい様には朝からそれを知らずに何人も訪れて
残念そうに帰って行った
開店前にちょっと用事で出かけたら
道ばたで弊社専属モデルの小川多郎吉君ご家族に遭遇
『昨日 結婚しました』
朝っぱらから嬉しい報告に俄然やる気の昼下がり
今日もよろしくどうぞ
せっかくcassowaryにいるんだし
本日も作品紹介を
F0038
序列26番 公爵BUNE(ブネ)
今回のformula3rdの最多得票者
人に富や知識 雄弁さを与える力も持つ
求められれば質問に対して真摯に答えてくれるご親切な悪魔
何度も言うが悪魔だ
formulaの制作で調べ上げた悪魔達は皆
どう考えてもいいヤツばかり
その悪魔達を倒そうとした神の方が人々を虐げ
多くの試練を与え
あらゆるものを要求し
裸で空を飛んでいた
言っちゃいけないと思うが
世界最初のテロリストは……だな きっと
悪魔と呼ばれる奴らが自ら『わたし 悪魔です』と言ったわけじゃない
みんな地元じゃ神様と崇められていた特別な存在だった
悪魔は”とある立場”の奴らから都合が悪い邪魔な存在だったんだ
だからそいつらが彼らを『悪魔』と呼んだんだろう
都合が”悪”い邪”魔”者=悪魔
僕もよく そう呼ばれる
日本が地中海に浮かんでなかった事は
地球が第三惑星だった事に匹敵する幸運だ
僕は神様に祈らない
死んだ爺様婆様にちょっとよろしく言うくらいにしている
それはお願いじゃなく約束に近い
占いも幽霊も信じない
信じられるほど脳味噌の構造に対して無知じゃない
夢が無いと言われるがそんな事も無い
息子に中日の背番号3を獲得させるという大きな夢がある
それを息子も共有してくれる様に
6月11日
久しぶりにマウンドに上がる

北山の火曜日はもの凄く静かだ
定休日の有る店はなぜか火曜日にしているところが多い
息子が好きなチーズ入りのパンを売ってるブリアンが月曜日なくらいだ
今日も朝から人の声は聞こえない
その上 今日は田和が休み
ウィルスミスの映画みたいにこの世に自分1人だけになったみたいだ
こんな日に誰か店に来てくれたら
生存者を見つけたかの様に抱きしめてしまうかもしれない
静かな火曜日
こう言う日にはかどるのは新しい企画
今日は久しぶりに真っ白な紙に向おうと思う
2013年の春は既に足とが聞こえて来ている
夏が来ると浮かれている人々を視界から排除して
10月の展示会に向けてアンプを暖める
たまには作品の話しも
北山KAMMER 六角cassowary
共に2012年の春夏ものが完納
そのなかでわざわざ触れる事もなくド派手に伝わった作品以外に
個人的に真っ先に値札を引きちぎり着用分をさらったのが
MR4008
大好物 落ち綿入り天竺を使ったクルーネックTシャツ
私が長年愛用しているとある”印の無い”とこの落ち綿天竺Tシャツ
長袖 半袖 タンクトップ30枚ほど持っているが
もう一つ肌触りにストレスを感じていた
それと普通じゃない劣化速度と
何よりボディーバランスの不細工加減
それらをすべて自分色に作り替えたデイリーウェア
それがこのMR4008
まず 圧倒的に糸が高級
落ちた綿と言えど落ちる前は超長綿
要するに東大特進クラスの落ちこぼれ
有名私立大学くらい余裕で合格
落ち綿入りのスラブ感はしっかりあるのに
しっとり柔らか素材
袖丈は長めの細め 二の腕を出してはいけない人種への心遣い
ジャケットやシャツの下に着ても
袖の途中でつっかえてぼこぼこにならない
身幅は太すぎず細すぎずグッドバランス
スラブ系統の生地はその凹凸のおかげで肌に接する面積が少なく
汗をかくこれからの時期に非常に快適
ただ 大方のスラブ天竺は粗悪な糸を使っているためガサガサ
その上 生地の斜行もきつい
それらを解消したこちらのMR4008
目立ちませんが私の渾身の作品
黒 グレー グリーン
もちろん私は各色3着ずつの獲得交渉を進めている
在庫を減らしすぎると
吉川店長に怒られる故
そんな吉川店長は本日
遅刻
お見事

高鈴がやる気だ
10月にオーケストラを従えて大ホールでライブをする
『俺 勝負するで 坂井さん』
彰久がかろうじて聞き取れる小さな声でそうつぶやいたのはずいぶん前
いよいよ動きが慌ただしくなって来たようだ
行けるものならぜひ行ってこのライブを聴いてほしい
きっと
ものすごい
詳しくは高鈴のofficialへ
美しい写真のあとに見苦しい写真で申し訳ないが
昨日の出来事も少し
我らの洋服をこよなく愛してくれる顧客を超えた友人の結婚式パーティーへ
大阪 team TATAと共に参加
上記写真はTATAの上司と部下の仲睦まじい姿を押さえた貴重な写真
ちなみに上司は右で部下は左だ
3次会はいつもの反則な秘密のラウンジ
この店は聞かれても教えない
教えられない
そういう店だ
ここに来ると必ず誰か寝る
奇麗な音楽が鳴り
開放的なスペースと快適な家具と寝具
15時から飲み続けている中年は寝るに決まっている
ただ
中年は少し寝ると元気を一旦取り戻す
特に大阪で洋服の会社をやっている中年は大きく取り戻す
『お〜 ラーメン喰おや しんご』
両手のひらのバーベルで出来たまめを触りながら
厄介な事に仕事だけじゃなく
京都産業大学の先輩でもある人物からの命令
空腹の新郎新婦も合流して餃子の王将本店へ
餃子10人前 焼きそば2人前 チャーハン2人前 唐揚げ2人前
卵と豚肉の炒め物3人前 辛玉ラーメン1人前
見事に平らげた
途中一人
『たばこ吸うて来る』
と言い残し戻ってこなかった
きっと手のひらの豆を触りながら
タクシーの運転手と交渉しながら大阪まで逃げて行ったのだろう
いつものパターンだ
がたいのわりに逃げ足が速い
今日は
いや
今日もすこぶる眠い
先日の長浜ラーメンより胃もたれはましなのは不思議だ
王将はやはり焼きそばが旨い
餃子と焼きそばとビール
中盤に本田 香川 宮市と並んだのに似ている

福松が1歳になった
もっと経つ様な気がするのは
通いすぎているせいだろう
店主近松真樹は同い年
そりゃ応援もしたくなる
彼を見て自分も頑張ろうと思う
だから僕は福松へいく
という
言訳
今月は“トンビ”という希少な部位のローストビーフがべらぼうに旨い
昨夜もアテに頂いた
1周年のカウンターには
22時を過ぎた頃から見慣れた顔が勢揃い
祝い酒の乱れうち
黒ラベルの雨あられ
押し入れからYAMAHAのギターが飛び出して
店主の十八番『なごり雪』
火がついたカウンターの面々
会場をカラオケやへと移動して

宴は朝の4時まで続いた

白んだ東の空に下弦の月
男5人で木屋町の伝統的ラーメン屋に向った
異様な匂いを放つ長浜ラーメンを十数年ぶりに食べた
記憶の中のそれよりだいぶあっさりしていたが
歳だ
今日は強烈な二日酔いに胃もたれがセットアップ
そういえば
二日酔いと胃もたれともう一つ
右の拳に激痛を獲得している
まったく記憶にない
見た目にも傷や腫れもない
筋なのか骨なのか定かじゃないがとにかく痛い
珈琲カップが握れないほどだ
昨夜4時まで運命をともにした面々に聞いてみよう
何となく元福松のスタッフの若者を抱きしめたり
着ていたドビー織りのシャツをなでまくったあの時
力が入りすぎていた気もする
なにせ
もう若くない
昔の様に5時まではしゃぐと無傷ではいられない訳だ
おやつの時間を過ぎて

2時間しか眠れなかった体が動かなくなって来た

あと3時間半の長丁場
今日は北山KAMMER来客がとても多い
まず濃いめの珈琲で目を覚まし
息子のお気に入りのチーズがコロコロ入ったパンを買いに行って
心と体の具合を元に戻そう

友人の大倉君に頂いた観葉植物
すごく気に入っている
これが無かったら殺風景な店になっていた
ありがたし
北山に引っ越してもうすぐ3ヶ月が経つ
自転車通勤にも慣れてきた
ルートも定まりタイムも縮まって来ている
通勤がこれだけ距離があると
いろいろな日常ショートドラマに出くわす
今日10:30ごろ
鴨川の橋を今出川で渡ってふと下を見ると
ルアーフィッシングをする制服姿の中学生
その横で警察官がずっと語りかけていた
もちろん内容は聞こえないが金曜日の10:30
想像はつく
その中学生は臆する事なく僕が橋を渡る間も2回ルアーをキャストした
事情は知らないがああいう子供に育てない様に心がけようと思った
小さい頃から悪ぶらなくても
まじめに高校まで卒業したのち
好き勝手やっているおっさんは沢山いる
小さな事に反抗するのはみっともない
反抗するならもっと強い物やでかい物に牙を向く方がいい
敵は 増えるけどね
牙を剥きすぎて最近犬歯が臼歯の様になった中年は
北山でおとなしく仕事をしている
昼食もサラダ
水菜は堤防の味がするから嫌いだ
草食系
そんな言葉があるそうな
魂食系
先日古い友人にそう呼ばれた
魂を食べた事は無いが
まわりの人間達は食われた様な状態になるそうな
ほんとに食えたら素敵だ
どんな味がするのだろう
スガキヤの冷やし中華の味を希望する
ちなみに
ことしも3月から冷やし中華はじめました

昨日はcassowaryで一日過ごした
北山の緑の床と違い
冷たく無骨で力強い床
もうすぐこの物件を契約してから5年が経つ
今は5年前とは何もかもが違う
これからもこの箱でしっかり生きて行きたいと思いながら仕事をした
空は夏
気温も昨日からまた上昇傾向
少し早く出勤して店で仕事をしていたら
常連さんの翁がやってきた
『なんかあたらしいの、でけたか?』
いつもイノダ珈琲の帰りに寄ってくれる中井さん
何度もお越し頂いているのに
なぜかいつも吉川出なく僕が店番
これぞ縁
並んでいる洋服の中から『これだ』と思ったら買ってくれる
今回はFlavorichのシャツがお気に召したとの事
試着して鏡でビシッとポーズをとったら飛び出すのはいつもの台詞
『よし!これもうてこ』
壬生寺近くのご自宅から歩いていらっしゃる
マンション型の老人ホームで悠々自適
音楽が好きで洋服が好きで珈琲が好きな素敵な爺様
そんな大先輩に気に入って通ってもらえるのは実に光栄だ
帰り際
『ビートルズやってくれ』
リクエストを頂いたので『Let it be』を弾き語りしたら
『あんた、やるやないか〜』とたいそう喜んでくれた
照れくさかったがなかなかそこいらの洋服屋では無い出来事だ
中井さんはいつも昔から愛用しているジャケットを着ている
何度も直して大事に着ている
僕が創った服もきっと大事に着てくれる
洋服をただ創っているだけではだめだ
こう言う出来事を見なくちゃだめだ
だから店に立つ時間を僕は何より大事にしている
今日は北山
いまから『Hey Jude』を弾いてみる
歌詞を覚えなくちゃいけない
中井さんが次に来るまでに
昨日約束したからね

formula 3rd
順調
店頭にたくさんの新作が登場し
色別で陳列をするcasswaoryでは
ゆっくり見ないと全部見つけられない
もともと悪魔のお話がデザインソース
悪魔は神ほど自己顕示欲はない
展示の仕方もこのくらいが良いのかもしれない

今回の図案はどれも僕自身好みである
プリントの技巧と図案のマッチングも上手く行ったと思う

シリコンシーリングに厚盛りシルクスクリーン
インクジェットにフロッキー
様々な方法で単調になりがちなTシャツの図案を迫力有る物に仕上げた
吉川店長曰く
『着用時のほうが図案が生き生きしている』
らしい
皆様にも そう感じてもらえたなら 嬉しい
cassowaryはformulaの召還とともに
夏の模様替えと衣替えを終えた
空間バランスセンスに問題を抱える我が社の吉川君にしては
合格点
堺町通側の木製ラックのならびは美しい
開放感もあって
これからの季節に気分的にもマッチする
六角通側は少ない物量ですっきりして良い
トルソーのコーディネートもなかなかだ
夏の太陽を欲するエヴァーフレッシュが
観葉植物の枠を飛び出し
樹木にクラスチェンジしてきた
そろそろ植木鉢を変えてやらなきゃいかんのだろうか
詳しい方いれば ご指南頂きたく思う
さて
5月も半ばを過ぎ
いよいよ夏
憂鬱な人 喜ぶ人
どちらにしろTシャツは必要
今年もformulaを皆様の上半身のお供にして頂けたら
光栄である

展示会前に一輪咲いたKAMMERの八重は、
その後、展示会中に主人の目の届かぬところで満開の花を咲かせた。
あれからひと月。
今、桜餅に巻くあの葉っぱを大きく広げて、
来年の準備に入っている。
春の準備を始めるのは、僕と同じだ。
今、時々思いつく新作のアイデアを、
脳のどこかしらにストックし、
気が向くその瞬間が来るのを待っている。
絵を描くには、それ相応の覚悟と、精神衛生が必要だ。
今は、無理。
5月も半ば。
中日が何となく勝ち続けていたから、
ネルソンも吉見も朝倉も高橋も、
1軍にいなかったのを忘れていた。
別に中日が強いんじゃない。
セリーグみんな弱いんだ。
だから、交流戦が始まるのが憂鬱だ。
交流戦のせいで、5月病になるセリーグファンは、僕だけじゃないはずだ。
今月は沢山の友人が京都を訪れてくれた。
これからもまだまだいろいろやって来る。
京都の魅力なのか、僕の魅力なのか。
おそらく、京都だろうが、
何にしろ、京都に来る時に僕を思い出してくれるのは嬉しい事だ。
だから、全力で返り討ちにしてやろうと思う。
中日にもぜひ、勝ち星稼ぎに来るパリーグの面々を、
自慢の投手陣とで返り討ちにして頂ければと、
そう、
思う。