加茂別雷神社
(カモワケイカヅチジンジャ)
通称
上賀茂神社
この雷の神様との付き合いは大学時代から
ここのバスロータリーからスクールバスに乗り込んで

大学まで通った

結婚式もここで挙げたし

息子のお宮参りもここにした

これから暫く上賀茂で仕事もする

長い付き合いになりそうな雷親父に

一度引越の挨拶に行かなくてはと思ってはや4ヶ月

未だに手を合わせる事が出来ていない

週があけたら昼の休憩にお参りに行こう

ついでに昼飯を今井食堂で喰らってやる

昨日

友人が北山に来てくれたから

彼の新居を拝みに北山から船岡山まで歩いて帰った

途中目に飛び込むのは若かりし日々の思い出のランドマークたち

昼夜を問わずレコーディングに明け暮れたユウイチのマンション

元旦の明け方シェパードに襲われて飛び込んだ救急病院

親友が大風邪で入院して

見舞いに行ったら死神と間違えられた病院

店員がずっと喧嘩している御旅飯店

ライスを大盛りにすると量が4倍になる大徳寺前の食堂

お世話になっても居ないのになぜか覚えている耳鼻科

油断したら涙がにじむ

慌ただしいこの頃の生活とは正反対のやりたい放題の日々

あんな時間を過ごせたのは親のおかげだ

偉そうな事ばかり言ってろくな感謝もせず

今1人の子供の親になって思う

あの頃自分をぶん殴りたい

堕落した日々だったが

手に入ったものも沢山あった

その一つが今の仕事

これをしっかりこれからのLIFE WORKへと昇華させて行く事が

せめてもの

そして唯一の親孝行

それが出来る様になるまでは

現在1歳4ヶ月の息子を身代わりにしておく

 
月曜日には名古屋からじじいとばばあが孫に会いに京都へやって来る

ばばあのリクエストで夕食は福松

しめ鯖が旨いと知ったじじいは俄然やる気だ

2泊3日の延命治療

これで暫く元気に暮らすだろう

そうしている間に親孝行の準備を進めて行く

水曜日
堺町六角近辺は定休日
人通りも少ない昼下がり
『明日から雨だしな。。。』
昨日 帰り道で前を塞いでいたサラリーマンがそうつぶやいていたが
今のところ太陽も覗くうすら晴れ
気温と湿度も過ごしやすく
さっきまで少し外で椅子に座りボーとしていた
自転車にまたがり出かけたい気分になったが
僕には大事な店番がある
10年以上乗り続けているルイガノのCASPER
大したメンテナンスもしないまま乗り続けたせいで
24段のギアは1つしかまともにはまらなくなってしまった
そろそろ少し入院させようかと思う
2月末の引越以来
晴れた日はこの重たいCASPERで北山を往復している

往きは性格の悪いはっきりしない上り坂

そりゃもう大変だ

だが帰り道はすこぶるラクチン
自身の体の重さと合わせ
漕がずしてスピードが出る
鴨川のほとりをカップルの邪魔をしながら北山から北大路まで下ったあと
下鴨の金持ち通りの家々を
『金があるのにもったいない』
と負け惜しみに近い建築批評を心の中で繰り広げ
今出川に出たあとは御所の隣の信号の無い道を丸太町まで転がって行く
丸太町まで来ると
ここからは点在する寄り道スポットの誘惑との格闘である
まずはスペインバルsala de ester
ここのハートランドのスライディングタックルをかわすと
次はベトナム対象のショルダーアタック
それを上手くかわしたとしても
次はストッパー福松のファール覚悟のディフェンスが待っている
そのうしろにはゴールキーパー豚串風味堂
近くて遠いゴールマウス
それらの誘惑ディフェンスをかわすには
メッシのドリブルクラスの意志が必要だ
昨夜はsala de ester とベトナム大将のとこが定休日
福松と豚串が満席
なんなく家までたどり着いた
ところが
そんな日に限って息子は北山の爺ちゃん家
ゴールを決めたのに無観客試合だった
今日はcassowaryの番人が終わり次第
家にとんで帰って息子と遊ぶ
最近
よく喧嘩を売られる
思い通りにいかないと
僕の前に仁王立ちし
前のめりになってつばを飛ばしながら怒鳴り散らす
『ドゥラバラリュリャジュシッ!ダッ!ヂュシッ!』
訳すと
『カスタネットを返せ!壊れたチョロQは貸してやる!』
指吸いするくせに生意気だ

会社からの帰り道
いつものお気に入りの信号待ち
北西の空は
韓国上空で何かが翼を広げた様な光景が広がっていた
京都の街中に暮らしてもう7年
空の狭さだけはいつも嘆いていたが
北山に会社を移してから
そのストレスからも解放されつつある
京都は良い街だ
訪れた友人は皆うらやましがる
僕も名古屋出身だが
京都での暮らしにもうどっぷり浸かってしまった
ただ
やはり夏の湿気は15年暮らしても一向に慣れはしない
自転車で自宅まで帰れば
保湿クリームでも塗ったかのように肌はしっとり潤う
まさに空気が掴める様な湿度
この湿度を伴う夏の暑さは心を蝕む
沖縄から来た人が暑さに倒れ
北海道から来た人が寒さに凍える
それが京都だ
すばらしい街だが試練を乗り越えなければいけない
すべてを手に入れるのは贅沢
何か欲しければ何かを差し出せ
formulaを通じて知り合った悪魔殿達も
そう言っていた

北山KAMMERに有る観葉植物
オーガスタ
cassowaryにもあるが
KAMMERに有るこのオーガスタは
有限会社Sanctumの設立当初からずっと僕のそばに居る
一時自宅に持ち帰っていたが
息子が葉っぱをちぎるので
再び北山のオープンのタイミングで会社に戻って来た
息子対策で潔く剪定されていたみすぼらしいこのオーガスタも
夏を前にして一気に3枚もの新葉を広げた
今日は比叡山が映画のワンシーンの様に美しい
夏だ
昨日は次の展示会に向けてanimaのパターンの打ち合わせをしていた
雨がやまない不快な一日だったが
仕事はずばっと片付いた
animaも次で3回目の展示会
そろそろ独り立ちをさせないといけない
やる事は決まっている
紳士服を淑女にトランスレート
はっきりしているが故に
女性特有の洋服を創るのが難しい
僕が創りえるワンピースやひらひらのカットソー
昨日はその突破口を見つけた
とりあえずやってみよう
駄目ならまた目を凝らして小さな穴を探すしか無い
merph、formula、anima
しっかり僕の洋服である事が最低条件
目新しいものを創るのではなく
自分らしいものを
そしてアカデミックな服を
表面的な2次元的な表現ではなく
3次元であり
利巧なアイデア
難しいんだが出来上がると思わずにやけてしまう
そんな新葉が開きます様に

水曜日
本日もcassowary当番
さて 今日も よろしくどうぞと
11:56の時計を写真におさめて掲載しようと
パシャリとシャッターが落ちたところに早速ご来店
それから
立て続けにご来店頂き
座る間もなくあっという間におやつの時間
珈琲を入れて一休み
そこにけたたましくサイレンの音が響き
救急車がやって来て
すぐあとに
消防車がやって来た
そして
まず火も消さずに消防車が帰って行き
誰ものせずに救急車が帰って行った
一体何事だったのか
野次馬の中に近所のおあばちゃんが居たので
今度教えてもらおうと思う
そうこうしている間に
昼間見かけた太陽は雲に隠れ
なんだかだんだん暗くなって来た
予報は午後から晴れだったのに
午前が晴れて午後が曇って来ている
最近天気予報が昔より当てにならない
あてにならない
と言えば
吉川君の在庫管理
前にも記述したが
有るものがなかったり
無いものがあったり
cassowaryのストックルームでは神隠しとドッペルゲンガーの狂喜乱舞
在庫表は民主党のマニフェスト
田和がどんなに優秀なエクセル資料をプログラムしても
吉川の油断と手抜きで相殺されてしまう
恐るべき能力
来客が一段落したので
今から恐怖の在庫チェックを使用と思う
今日は何人持って行かれて
何人のドッペルゲンガー様に襲われたのか
また後日報告しようと思う

朴葉寿司
岐阜飛騨の名物
中はシャケと胡麻をまぶした寿司
そこにガリと生の山椒のみが添えてある
母の作るこの朴葉寿司が我が家の夏の風物詩
今年もクール宅急便で今朝届いた
友人や社員にも好評なので少し保冷バックに詰め込んで持って来た
今日の昼はこれを頂く
夏の風物詩が届いた6月19日
京都は次第に空がザワザワして来た
風が陽射しよけのテントをばたつかせている
雨は斜めに地面に落ちている
いよいよ台風がやって来る
今日は早めに帰らないとまずそうだ
ファッションビルで働いていた頃
暴風警報が出ると内線で連絡が廻って来た
下のフロアの奴らからだ
『3時で館が閉まったら飲みに行くぞ』
そこから店を押さえるのは僕の仕事だ
知り合いの店に20人の予約を入れる
どうせ客など来ないからと
仕込みの時間から無理矢理乱入
20人のうち15人がべっぴんさんだから店の兄ちゃん達は文句一つ言わない
3:30
宴会開始
店の人間も一緒になっての大宴会
昔の洋服屋の店員は男女問わずとにかくよく飲んだ
次から次へと瓶ビールは空になり
あっという間に時間は過ぎて
気が付けば台風は日本海に抜けていた
台風が来て暴風警報が出るたびに
あのむちゃくちゃな頃を思い出す
現在14:38
なぜか雨はやんだ
比叡山も奇麗に見えている
ただ
風は確実に強くなって来ている
この隙に帰るべきか
ソファに座り暫く考えてみる

週末


この63:ANDRASが絶好調


あんなに沢山創ったのに

遂に在庫はsize3のみになってしまった

とても嬉しい

Tシャツ

簡単に見えていろいろと難しい洋服

単純なもの故に我々らしいものを創るのにはエネルギーが必要

実際

formulaはその制作に納得するまでに3年かかった

そしてこれからどうして行くかがはっきりして来た

merphでは素材に重点を置いて

シンプルながら僕が創るならこうなるという独自性も盛り込めた

来年の夏に再び新作が

cassowaryとKAMMERに通ってくれる皆様に気に入ってもらえる様に

これから10月の展示会に向けてじっくりと制作に時間をかける

今日は久しぶりに北山に居る

比叡山の姿がだんだん霞んで来た

燕も低く飛んでいる

今夜は雨だろうか

梅雨なのに快晴

北山への自転車通勤がいよいよきつくなって来た

諦めなければ

痩せられそうだ

六月も電光石火

暦が14日になってしまった

やる事が多過ぎてどれも中途半端になっている

おまけにこれから創るのは春夏の作品

秋冬の制作より多少気分ののせ方も苦労する

そこに来てこの高温多湿亜熱帯気候は足枷だ

でもそうも言ってられない

7月にはパターンの制作を着工しないと10月の展示会が破滅する

なので昨日はなんとか店の暇な時間に絵を5型描き上げた

スイッチさえ入れば

一度の展示会に出す60型など3日で描ける

ただ

そのスイッチの在処を探すのに時間がかかる

昔は夜中の黒ラベルが簡単にそのスイッチを入れてくれたが

最近では酒呑童子に見放され

ただ酔っぱらうだけになってしまった

新しいスイッチはおそらくこの北山の事務所のどこかに隠されている

秋冬のスイッチの在処はすぐに見つかった

アーロンチェアの座面にあったから

机に向えば次から次へとすらすらと

その上高精度の絵型があっという間にデスク一面を埋め尽くした

問題は春夏だ

先月からアーロンチェアに深々と腰を下ろしてはいる

だがスイッチは入らない

春夏のスイッチはどこだ

見つかるけはいすらない6月14日

20日までには

なんとか

曇天
午前中明るかった空はみるみる季節相応の不気味なこの姿
なんだか嫌な予感が延髄をなめた
そして
的中
今日は水曜
cassowary勤務
出勤から30分後
嫁さんから電話
仕事中の電話は何かしら緊急事態
電話に出ると嫁の声はかき消され
背後で聞いた事のない大きな声で息子が泣いている
ストッケに足が挟まって抜けへんねん どうしよう….』
足首が完全に決まっているから暴れると危ない
とにかく嫁に息子を固定させて
家へ急いだ
今日が北山でなくて良かった
マンションに着くと1階まで息子の絶叫がこだましていた
急いでリビングへ
母子揃ってで汗だくで泣いている
確かに足は完璧にキマってしまっている
汗のせいで座面に足がぴったりくっ付いている
急いで六角レンチを探し出しストッケを解体
ようやくもってレスキューに成功
1歳は小さな厄年
まさにその通り
40度の熱出した人生初の風邪に始まり
ロタウイルス感染
そして世界の名作に関節技まで決められた
次は何が起きる事やら
毎日息をつく暇もない
波乱の本日も先程ようやく落ち着いて
今 珈琲を飲みながら更新中
暑さも湿気も少しましな事にようやく気が付いて
強くしすぎていたクーラーを28度に設定し直した
もうすぐ17時
平日はここから忙しい
眠気覚ましの珈琲は役立たず
自力で残りの3時間を突破する

朝が来るたびに体の回復を期待するものの
一歩進んで二歩下がっていた1週間
ようやく本日
劇的に体調が戻って来た
幸福を感じるほど体が楽になった
ロタウイルス
二度と関わりたくない
しかし
失った時間は莫大
今日から取り戻すべく鉛筆を握るも
はかどらず
こういうときは無理をしない
cassowaryで珈琲飲みながらお客さんと時間を過ごす
そうすると思いがけず突破口がばっくり口を開ける
そうなれば
あとはそこに飛び込むだけ
今日もでっかい口が開いた
今日
cassowaryに立っていて感じた
ちょっと店の見栄えに飽きて来た
秋冬のスタートに合わせて少し何か考えよう
そう思った