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[ 02.work ] 2011年12月06日
トグル
そこまでしなくても。。。
僕らの洋服は、よく、そういわれる。
逆に、僕は自分の洋服や宮川、岡田の洋服、
その他の友人や先輩の服に見慣れているので、
名だたるブランドの洋服を見たとき、
『この程度なんだ。。。』とショックを受ける。
良い悪いとか好き嫌いではなく、
洋服を作る時にあからさまな手抜きというものがある。
それをしているところでも、
世の中では無知なライターやバイヤーに無責任に絶賛され、
神業の様に書き立てられ、おまじないにかかった亡者に売れて行く。
やがて創る方もそれに準じるしか無くなり、
洋服の世界では安くそれなりの物の繁殖を許す。
でも、やはり、それではつまらないと思う僕らの様な人間は、
なんとか生き延びる程度の光を浴びて、大木の根元で必死のお天道様を渇望している。
例えばトグル。
一般的には水牛の角を使うこの付属。
手抜きというのは樹脂の偽物を使う事に当たる。
そりゃ値段も樹脂なら水牛の1/10以下だろうて。
安くあげるなあら樹脂だ。
でも、こだわりを詠うところでも樹脂だったりする。
そんなトグル僕らにかかると、こうなる。

わたくしのlaluでは、今年、水牛ではなく、鹿の角を使った。
それも、これ、市販されている物ではなく、
うちのパターンナーのお父さんが撃ち殺した天然物。
鹿肉が毎年送られて来る話しを聞いていたので、
『もしかして、角、ない?』と聞いてみた。
僕の母親の実家にも聞いて、村中の角を集めてもらい、
計30個ほど、工場で無理矢理加工してもらった。
トスカーナからやって来た、
チョコレート色の高級ムートンに何ともマッチしていると思うのだが、
いかがだろうか?

宮川はELATEのダッフルで山ヤギの角を使っている。
角張りねじりの効いた得々の見栄え、
個体差のある色味、実にインパクトが有る。
どこから見つけて来るのか、一筋縄ではいかない男は、
やはり並の事はしない。

inkの岡田は今年、圧縮レザーのころりとしたトグルを使っている。
昨年はスケートボードの板を削り出した美しい木製の物を使っていた。
彼も生地屋付属に今年からアメリカで見つけ出した貴重な物を使っている。
やはり、そうなると、市販の味気ない物という訳にはいかなかったのだろう。
儲けるためではないと言うきれいごとは言わないし、言いたくない。
でも、どうしても、こうやってしか儲けたくないという信念がある。
だから、いくら説得されても、この調子で続けて行く。
投稿者 system : 2011年12月06日 13:19
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