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[ 01.diary ] 2011年07月22日
15年
昨日、親友のアキラとゆっくり飲んだ。
長年、京都の酔っぱらいの宿り木の様な存在だったバー、『トラックス』。
2011年7月20日、あっさりとその歴史に幕を引いた。
ばか騒ぎになるだろう最後の日は、普通のお客さん達に任せて、
僕は15年来の親友として、翌日の夕食からゆっくり彼と話しをした。
彼がまだアダムエロペのスタッフだったころは毎夜のように飲みに行った。
飲食業界へ転身した後は、客としても毎日のように飲みに行った。
僕が東京へ移り住んだ時は、
出張の旅に京都駅から真っ直ぐ彼の店へ向かった。
でも、最近は少し足が遠のいていた。
その理由もちゃんと彼には話してある。
いろいろな思い出がある。
いい事も悪い事も。
どれも、夕べは酒の肴になった。
4軒回るうちに、店毎に話しのお題は代わり、
笑いながら、ゆっくりと酒を飲んだ。
アキラは実家の高野山へ帰る。
そこでお土産物屋『松永屋』を継ぐのだ。
旧家を利用して、何やら企んでいるようだが、
今までの前科から、その話しは適当に聞き流した。
ただし、今度こそ成し遂げて、その始まりの連絡が届く事を祈っている。
20代の轟々と音を立てるよな日々の回想を繰り返したここ数日。
そのころの仲間の事を思い出したり、
実際にそいつらに連絡してみたり会いにいったりしながら、
アキラと久しぶりにあのころの様な時間を過ごした。
おかげで春夏の制作の進行がその分フリーズしたが、
そんなもの、簡単に取り戻せる。
もう、こんな事は無いかもしれない。
僕らはそういう年頃になって来た。
[ 01.diary ] 2011年07月18日
7月17日

朝9時から無数の山鉾が動き出す。
そして、12時前に新町通りに舞い戻る。
早くから起きる価値は、ある。
7月17日、毎年行われるこの行事、
毎年しっかり見に行こうと思いながらもう7年になるか。
そういっている間に、引っ越しをもくろんでいる。
来年はここにはいないかもしれない。
宵山と巡航もおわり、今日は店も忙しかった。
ここに来て、好調なのはformula。
今、新作が沢山店頭にならんでいて、
偏り無く、どれも好調に消化されている。
年齢層もバラバラ、性別も男女問わず。
このformulaの行く末は少し、明るい。
次回展示会、そろそろ、独り立ちさせたい。
今月はパターンと他、いくつかの作戦会議のため東京に行かなくちゃならない。
暑いし、夏休みで無駄に新幹線やホテルも混むだろうから、
乗り気じゃないが、行かないわけにはいかない。
7月も半ばを過ぎた。
10月まで、時間がない。
大文字が真っ赤に燃えるころ、僕は眉間に深いしわが消えなくなる。
[ 01.diary ] 2011年07月16日
解放
宵山、終了
長かった3日間。
あの人ごみで日傘をさす連中の気が知れない。
僕の身長だと、ちょうどさきっちょが目に入る。
人の目玉と、その傘をさしている人々の美白と、
どちらが守られるべきなのだろうかと、
そんなしょうもない事を考えなきゃいけないのも、
やたらと人が集まってしまう祭りが嫌いな理由の一つだ。

昼飯に間に合うように、名古屋から婆様がやって来た理由は、
彼女推奨の名古屋最強の海老フライサンドを僕らに食わせたいからだった。
小さい頃、彼女が通う栄の美容室に付き合わされる時、
これに釣られて付いていったのを覚えている。
つまらない美容室の待ち合い席で、ひたすら、
この海老フライサンドの為に、
どこを切ったのか分からない無駄なカットの時間を我慢した。
もし名古屋に行かれる事があれば、
既に全国に進出を果たした『コメダ珈琲』ではつまらないでしょう。
ぜひ、我が母上推奨、喫茶『コンパル』をお探しあれ。
名古屋市内に5〜6軒あるようなので。

3日間関わりを拒絶した宵々々山〜宵山の人だかり。
だが、マンションの1階の美容室のオーナーが焼くサザエのつぼ焼きだけは、
どうしても冷蔵庫に控える一番星のお供にしなくてはもったいないと、
混み始める日暮れ前にちょいと家族分を頂きに財布を握って下界へ下りた。
普段、本職の姿より、失礼ながら似合っていたこの姿。
焼き加減もすばらしく、大粒のサザエを黒ラベルとともにやっつけた。
実は、昨日の昼間、広島焼きは買いにいこうとしたのだが、
昼間行くもんじゃないね、やはり、、、
仕込みの状況と食材の管理環境を見て、一切買わずに帰って来た。
それに、なぜか、室町通の錦から蛸薬師の間に4軒も広島焼き乱立。
そして、どこも炎天下に豚バラ放出。
クワバラクワバラ。
さ、明日の朝、母と嫁の鉾巡航鑑賞の間、
私と息子の二人はクーラーの効いた部屋で、鋼の錬金術士を鑑賞する。
京都の伝統的行事より、我が子には等価交換の重要性をまず叩き込みたい。
避難中
宵々山、終了。
以前、祇園祭の山場を目の前に、
自宅マンションで引きこもり、
時々マンションの下にやって来た友人に会いに、
息子を抱えて降りていく程度の関わりしかしていない。
暑い最中、一階の美容室の大将が旨そうなサザエを焼いているから、
明日はそれを買って、少しだけ最終日を見届けようかと思う。
そこはバーも備える美容室、
屋台ではなく、ちゃんとした衛生管理下にあるので安心だし。

冷や麦にもころうどん(名古屋では冷やしうどんの事をこう呼ぶ)にも飽きたので、
今日のお昼はフルーツトマトとバジルの冷製パスタにした。
やはり、冷製の時は1.4mmのフェデリーニが一番よい。
今日は1.6mmのしかなかったから、少し麺の主張が強すぎた。
しかし、味付け自体は及第点。

昼間を撮りためた映画やドラマの消化に費やしながら、
23時を過ぎた頃、屋台の残飯をあさるイタチかフェレットの様に、
こっそり下に降りて我が町内の霰天神山を拝みに降りた。
警備員のおっさんに、じっとりと見つめられたが、
堂々と、町内会費を払っている事を後ろ盾に撮影してやった。
今夜は少し過ごしやすい。
昼間の熱気がさめて、外は心地よかった。
明日からは名古屋の婆様が宵山と巡航と孫を堪能しにやってくる。
気合い入れて昼前には四条烏丸の地下鉄の階段を上がってくるそうだ。
名古屋からは37分で京都まで来れる。
何なら、我が実家から名古屋駅までの方が遠く感じる。
荷物は早々と黒猫に運ばせ、既にリビングにある。
おそらく、近所のスーパーに行くくらいのイデタチでやってくるだろう。
19日まで着物の店の叩き売りを回ったり、山鉾の鑑賞したり、
巡航初体験をするそうだ。
同じく屋台には興味が無い。
僕の屋台への恐怖心は彼女の教育による物である事は間違いない。
何はともあれ、こんなところに住んでいるんだし、有効に活用しなきゃ、
お高い町内会費が税金並みに無駄金に成り下がる。
もしかすると今年が最後かもしれないし、
僕らはもういいが、婆様には存分に楽しんでもらおうと思う。
[ 01.diary ] 2011年07月13日
始まってしまった。

今日、帰る頃には辺り一面、鉾と山だらけだ。
明日からの3日間、僕は自宅にこもり、絵を描く事にしている。
尋常じゃない人ごみと、騒音を避けて、
家中の窓をぴしゃりと締めて、浮き世をシャットアウトする。
前にも書いたが、『祇園祭』は7月一ヶ月間続く。
宵々々山〜宵山の3日間は正直言って一番祇園祭が祇園祭らしくなくなると感じている。
遠くに住んでいる頃はあれこそと思っていたが、
霰天神山(あられてんじんやま)の守護下に住み、
深く祇園祭に関わって(町内会費を支払って)、
いろんな事を先輩達から聞くと、
この3日間は日本中どこにでもあるただのデミセ祭りでしか無く感じて来た。
もし、鉾をゆっくり見るならば、13日の夜がおすすめだ。
すべて出そろっているが、デミセはまだ出ていない。
巡航が迫っているという事はだ、7月も半ばを過ぎるという事になる。
来春のサンプルのパターンはまだ1つしか上がっていない。。
ここからお盆までに相当なスパートをかけていかないと。。。
3つのブランド、ちゃんとやらないと。
それにしても、なんでこうも追われるように洋服作らなきゃいけないんだか。
もっと、余裕をもって、じっくりとやりたい。
[ 01.diary ] 2011年07月12日
中二日

福松。
15年来の親友がもうすぐ京都を離れるので、
黒ラベルと旨い食い物でゆっくりと黄昏時を過ごす事になった。
しんみりする訳でもなく、相変わらずの能天気ぶりに、
逆に少し寂しくなる瞬間があったような気がするが、気のせいだと思う事にした。

そんな昨夜も岩牡蠣をオーダー。
今度は生ではなく、贅沢に殻焼きにして頂いた。
スットンキョウに旨い徳島出身。
金曜日の三重出身もよかったが、こちらもなかなかに。
写真で分かりにくいが、だいたい二つ折りの携帯くらいの大きさ。
おいしゅうござった。
その後、祇園へと彼の挨拶回りに付き合い、
途中、ハイボールが体に合わず、胸焼けして退散した。
15年前、某百貨店の別々の店で販売スタッフをしていた頃からの付き合い。
二十代前半の悪行千万も今は酒の席の笑い話。
お互いあれからいろんな事が変化して、
かと、思えば、全く変わらない部分もそれなりにあって、
とりあえず、順調に老けてもうすぐ40歳の扉を開ける。
これから、どうなるのかなんてどうでもいい事だと思う。
すでに、決まっている事が重要で、これからの事はそのディテールに過ぎない。
世界遺産の参道の真ん前で、これから彼が新しくどんな醜態をさらすか、
はたまた、とんでもない成功を披露するか。
どっちだっていい。
どっちだって、同じだ。
夕べの食事が楽しかったのは事だけは、確かな事実。
[ 01.diary ] 2011年07月10日
時間はおそらく正確にすすんでいる
間違いなく、時間は何にも影響されず、
真っ直ぐに、正しく、未来に向かって進んでいる。
遅くもならず、早くもならず。
ところが、僕の感じる限り、時間は変幻自在にその歩みを変える。
苦手な春夏のデザインを急いでしなくてはいけないと意識する限りは、
スーパーマリオの残り時間が100を切った時に流れる音楽が鳴り響き、
焦りというニトロを注がれ、とんでもない加速をしてみせる。
7月10日、明日までに提出すると約束したあるデザインを、
今から朝までになんとか描き上げなくてはいけない。
そんな夜に中日は無様に負けた。
おかげ様で気分はすこぶる乗らない。

7月もあいかわらず多方面から来訪が続いている。
週末はformulaの画伯が来京。
吉川も連れて福松へ行った。
それにしても、僕は料理人の友人に恵まれている。
こういう場面、行く店に全く困らない。
人生かけて包丁を握る男前達に、毎度旨い物を食わせてもらって、
おかげさまで京都に来てからの体重増加のおぞましさよ。
彼らに負けないよう、僕も少しは洋服創りでうならせたいものだと、思う。
黒ラベルを飲みながら、大好物のしめ鯖に鴨ロース。
それから、飛び入り入荷の三重産特大岩牡蠣。
正直言って、牡蠣は焼いた方が好きなのだが、
始めてだ、本気で生牡蠣を旨いと思った。
そして、ミルクのような味と言うのも確認できた。

10月の展示会まであと3ヶ月。
会場も押さえたし、ホテルも押さえた。
3つのブランドそれぞれに大方、登録選手が出そろって来た。
デザインに許された時間はあと3週間だ。
今後も時間は嫌みなほど正確に未来へ針を刻んでいくんでしょう。
だから、逃げずに僕は机に向かって、
美しい革のカバーを纏ったクロッキーブックを開き、
お気に入りのシャープペンシルでとにかく納得のいくアイデアが出るまで、
ひたすら洋服の始まりを描き続けよう。
7月11日、そろそろ右手にニトロを注いでいきましょう。
[ 01.diary ] 2011年07月07日
寝返りからのかかと落とし
七夕。
今頃彦星は悶々としている頃か。
雨も降り、野次馬の目も気にしなくて済むし、さぞかし、さぞかし。
下界に住まう我が家の猿田彦は最近寝返りが激しく、
今朝も6時から母ちゃんに寝返りからのかかと落としをお見舞い。
母ちゃん、大喜びである。

昨夜も深夜まで絵を描き続けた。
まず、このようにクロッキーの1ページにどんどん概略を描き上げて、
その後一枚の紙に前後斜め詳細を正書していく。
正書のときは3本の水性ボールペンをつかう。
0.3、0.5、0.7mm、現在0.3のインクが残りわずかだ。
正書するまでに買いにいかなくちゃいけない。

中日はお得意様相手に2連勝。
だがしかし、ヤクルトの強さが次第に不気味になってきた7/7。
オールスター前になんとか負け数を2つ差くらいに縮めたいところだが、
チェンの調子が悪いし、浅尾もなんだか少し馬力を感じない。
不安は増すばかりだが、巨人が風邪をこじらせているうちにどうにか上昇したい。
いくら調子が悪くても、巨人はきっと上がってくる。
ヤクルトがこのまま留まると、非常にクライマックスが恐ろしいが、
今年はなんとかリーグ2連覇を目指してほしい。
その後、クライマックスと日本一の事は考えよう。
今夜も18:00からKBS京都で生中継。
黒ラベルを冷やして、エース吉見の快投を期待する。
ただし、グスマンは出てこない事を期待する。
3打席連続で3塁にランナーを置き、
同じ投手の同じ球にぼてぼての内野ゴロを3連ちゃん、、、
彼を見ているとうちのひからびたグスマンの事を思い出す。
黒ラベルに餃子やチャーシューは最高だが、
グスマンの空振り三振は黒ラベルをハイネケンよりまずくする。
さ、今夜もバッシと快勝で4ン連勝といきましょう。
[ 01.diary ] 2011年07月05日
夏の始まりに
雨、久しぶりだ。
出かける用事も無く、家に居る時に降る雨は、
濡れる事も、何かに影響する事も無く、
ただ、音として僕に関わってくる。
だから、ここに居る時に限り、僕は雨が好きだ。

梅雨は明けたのか、夏は始まったのか。
どちらでも良いが、僕の心は既に秋冬の新作の上がりに踊っている。
今年も早々とストックに秋冬の新作が届き始めている。
報告資料が上がり次第、皆様にはまた入荷をお知らせする予定。
少々、お待ちを。
ところで、節電だ、脱原発だと大騒ぎの2011年の夏。
早速クーラー病と呼ばれる症状に陥り、
今日は一日頭がボーとしていた。
熱っぽく、けだるく、夜は冷やし中華しか喉を通らなかった。
というのは嘘。
冷やし中華を食ったらなぜだか体調が良くなり、
黒ラベルで餃子をやっつけた。
今日こそは飲まないでおこうと思っても飲んでしまうワンスター。
そこに餃子の存在が加われば1本という訳にはいかないワンスター。

トコロガダ!こんなに旨いサッポロ黒ラベルなのに、
本日信じられない事実が発覚した。
京都には黒ラベルを扱うビアガーデンが1軒も無いとの事。
確かな情報筋からの衝撃の事実。
そうさ、どうせこの世は僕に向いていない。
いや、僕がこの世に向いていないのだ。
でも、そんな迫害にあいながらも、あのすばらしいビールを造るサッポロに、
僕はこれからも忠誠を誓う決意をした。
いつか、いつの日か、僕が京都に飲食店を出すような未来が訪れたその日には、
どんなに大人の事情をちらつかされようとも、
どこの営業も撥ね除け、僕は店の看板に大きなコガネイロの一番星を掲げよう。
サッポロ黒ラベル、万歳。