« 夏のせいです | メイン | 夏の始まりに »

[ 01.diary ] 2011年06月30日

36歳のホームラン

我が社の店頭での最近の話題と言えば、野球だ。

月に2回のペースで、早朝、御所富小路グランドで野球をしている。

1度目はぐだぐだの試合ではあったが、6−5のさよなら勝ち。

今週月曜日に行った第2回は練習を行った。


御所のグランドは左翼が100mを超えている。

そこで、みんなでトスバッティングでどれだけ飛ばせるかを試してみる事になった。

100mと言えば、ナゴヤドーム級だ。

軟式でそこまで飛ばせば、とんでもない事だ。

ま、色気を出さず気軽に打ってみたところ。。。

なんと、ワンバウンドで100m以上先にある3mのフェンスを超えた。

つまり、90m〜95mは飛んでいる事になる。

ざわめく現場。ざわつく野心。

目の色が変わった僕は、バットを重い方へ持ち替えた。

しかし、どうしてもフェンスまでは届かない。

ま、トスバッティングで100m飛ばしたら偉い事だが、

そこにおっさん達のロマンが沸き立ってしまった。

10球ほどで脇腹を痛めた僕のあと、

次から次へと挑戦者が現れたが、僕の圧勝だった。


僕は小学生までしか野球をしていない。

中学では部室で先輩がシンナーを吸っているのを見てやめた。

ただ、小学生の頃は本気でプロを目指していた。

僕の親父は中学生の時、中京高校(現中京大中京)のスカウトの目にとまったのだが、

爺ちゃんがシベリアに抑留されていた事もあり、

甲子園を諦めたらしく、その悔しさからか、幼稚園の頃から僕に野球の基礎を叩き込んだ。

小学生に成る頃には親父の本気の球を平気で受けていたと記憶している。

そのおかげで、5年生の時、元中日のエース、権藤博氏の野球教室に行った際、

権藤氏に最後に呼び止められ、

『坊主、飯を食って体を大きくして、野球を続けろ。君はプロに成れる』

と信じられないお言葉を頂いた。

言いつけ通り、体は必要以上にでかくなったのだが。。。

バットとグローブではなく、一応、木と革張りではあるが、

鉛筆とクロッキーブックで飯を食っている。

過去の栄光は多少尾ひれがつく。

でも、本当である。


中学の時、作曲に興味を持ち、シンセサイザーを買わず、

あのまま野球を諦めなかったら。。。なんて。。

ま、僕の天下無双の”我慢弱さ”はプロに成れる訳など無いのは知っているが、

今、おっさん達で集まって野球をする際に、酒のつまみに成る過去ではある。

洋服を創る仕事をしながら、ちょっと運動をと思った野球が、

なかなか素敵な目標を僕に与えてく得れた。

今年中に、市民球場クラスのスタンドへ白球を放り込む。

そのために、7kgを越えた息子には、上半身の筋肉増強の役にたってもらう。

今の背筋ではとりあえず、打つたびに脇腹を痛めてしまう。

僕は今、12歳の夏、熱田市民球場で準決勝で散ったあの日の心に囚われている。

あの日流した悔し涙は、このためにあったのだ。

権藤さん、見ててくれ。

投稿者 system : 2011年06月30日 02:58

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://sanctum.co.jp/mt334/mt-tb.cgi/1445