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[ 01.diary ] 2011年05月30日
初節句と御食初め

坂井本家を次ぐ男、我が長男の初節句。
名古屋翁の仕事の都合もあり、少し遅れてこの週末に開催された。
あまり見た事が無いと言われるくらい、立派な子供大将人形。
僕のために祖父が買ってくれたものだ。
シベリアに抑留されて、自分の息子(僕のオヤジ)の小さい頃を知らなかった祖父は、
息子に出来なかった分、孫に何でもしてくれた。
警察のお偉いさんだった祖父は厳しかったようだが、
僕の記憶では今まであった人間の中で一番優しいひとだった。
そんな祖父の遺言は『中日に入れ!』だったが、残念ながらかなわなかった。
未だにお墓や仏壇で僕はまずそれを謝る事からお参りを始めている。
今回は草野球チームで4番を打っている事で我慢してくれと言っといた。
そんな豪華な節句人形の前で代わる代わる主役を抱えて写真撮影。
ちょうど生誕100日を先日迎えたのもあり、
御食初めも合わせての少し遅れたお祝いとなった。
親戚から僕の幼なじみ夫婦まで来てくれて、
そのなかでお頭付きの鯛と天ぷらをみんなでつついた。
従姉妹の姉ちゃんとこの子供がずっと息子の面倒を見てくれたおかげで、
僕らもゆっくりと食事と酒を楽しめた。
久しぶりの名古屋は非常に楽しかった。
実は僕は車が嫌いで、そこに京都の街中の駐車場の高さも手伝って、
車を未だに所有した事が無い。
よって、今回の帰省は普通に新幹線で帰るつもりだったが、
なんと、名古屋の両親が27日に迎えに来てくれる事になった。
その上、帰りは再び京都まで送り届け、1泊だけして昼前に帰って行った。
あの二人の孫に対するエネルギーはものすごい。
特に母のそれは感心する。
子供が産めなくなってものうのうと長生きするのは人間だけらしく、
その脳科学上の理由は、孫を育てる役割に生き甲斐を感じるからだ。
その研究結果を目の当たりにした。
確かに、うちの両親、このところ、少し若返ったと思う。
なんせ、帰りのサービスエリアで、
王将を珍しがってラーメンチャーハン焼きそばに餃子をぺろり。
夜、僕でさえ全く腹が減らずに居たのに、
オヤジはビールに焼酎で7時前から晩酌を始める始末だ。
その脇で母は孫を涙流しながらニコニコとあやし続けていた。
ちなみにその間、僕は胃もたれと睡魔に襲われベッドでぶっ倒れていた。。
台風と一緒にやって来て、去って行った両親が居なくなった我が家は静かだ。
でも、今日からまた二人で自由主義者の気の向くままの生活のお供をしなくちゃならん。
ま、全然辛くないけど。
ばたばたの週末をくぐり抜けたら梅雨とともに6月がやって来た。
店は納品が完了し、そろそろ7月の秋冬の入荷が見えて来た。
さ、6月、がんばって春夏を次々とSOLD OUTにして行こう。
[ 01.diary ] 2011年05月19日
山弦から福松
夏になった。
完全に夏だ。
皆さん、さようなら。
僕は心を閉ざします。

嫌な事は楽しい音楽で忘る。
昨日はlaluをご愛用いただいているスーパーギタリスト、
小倉さんのユニット『山弦』のライブにご招待いただき、
夕方、阪急電車に乗り込んで、大阪は難波Hatchへ向かった。
小倉さんにお会いしてから、いつか観に行きたいと思っていた『山弦』ライブ。
念願叶い、4年半ぶりのツアー開始。
わくわくしながら会場へ向かった。
平日にも関わらず、会場は満席。
僕も沢山のライブを見て来たが、
開始前にステージに並んだ20本ほどのギターを、
一斉にお客さんが写真を撮りまくる光景は始めて見た。
3時間を超える超絶癒しギターと二人の円熟トークの集中砲火。
最高だった。
最後、楽屋でお礼を直接伝えて、急いでJR新快速に乗り込んだ。

そして23時半、到着したのは初々しく木の香りが立ちこめる料理店。
この日の重要事項その2。
友人の晴れの門出。
近松真樹の御食事処乃『福松』開店祝い。
独立から資金調達、物件探し、内装工事。
0から少しずつ作り上げて行く姿を見て来たから、
そりゃ僕の喜びも並々ならず。
その上、僕のしつこい熱意に応えて、ビールはサッポロ黒ラベル。
そうきたらもちろん1杯2杯というわけにはいかない。
しめ鯖にトコブシ。好物も非常に旨かった。
またしても通う店が増えた。
良い服屋はいっこうに見つからないが、料理屋さんはどんどん見つかる。。。
いつもながら、私をグルメ情報源とされる諸君。
教えますよ、またもや旨い店。
ショップカードは吉川のデスクの例のあそこにありますので、お気軽に。
[ 01.diary ] 2011年05月18日
越国食堂『フォーンヴィエット』

世話になりっぱなしのコシヤンのベトナム屋に、
小粋にカウンターが出来た。
この店、誰を連れて行っても喜ばれる。
今、京都にお客さんが来たら、ま、所謂、接待の場合、
ここへのご招待は頻繁である。
味、雰囲気はもちろんの事、
この大将も皆が気に入る大きな要素。
TATAのタイパンツの似合いかたと来たら本場物クラス。
最近はELATEの安全ピンパーカをご愛用。
『これ、おかんに破れてるって起こられんねん』と苦情をいただいている。

時々、友人とここで集まって酒を飲みまくる。
最近は子育てに夜寝不足で全く出ていなかったが、
ここには夕方や夜中にチャンスがあれば訪れている。
誰にでもそういう店があると思うが、
僕らのまわりにはここに集まる人間が多いし、
その人たちとは馬が合う。
この日の晩も、僕が手配したジャパニーズビンテージ『ヤマキ』のギターを弾きながら、
南国焼酎を2本、ばしっとみんなで飲み干した。
洋服の話しもしなくていいし、威張り散らす自己顕示欲の固まり野郎もここには居ない。
過ごしやすくて、ついつい長居をしてしまう。
いつも有り難う、コシヤン。
また、夕方ビールと生春巻きのセット、食いに行きます。
さて、今日は夕方から大阪。
超大物ギタリストのライブにご招待いただいた。
日本を代表する2人のライブ。
こんな幸運は無い。
いつも僕の服をご愛用いただいている気さくな兄貴の超絶癒しギターを堪能してくる。
そして、急いで京都にリターン。
大事な友人の料理屋が、今宵、いよいよオープンだ。
ここにもきっと通いつめる事になる。
楽しい仲間にも会えるだろうから、楽しみだ。
今週も忙しい。
けど、楽しいぞ。
[ 01.diary ] 2011年05月13日
2011SS、総括
5月も半分終わる。
夏の香りが強まる毎日、僕の憂鬱もうなぎ上り。
なまった体を少しはメンテナンスしようと、
今年は野球にテニス、出来たらバレーボールと、
かつてユニホームを着て、大会に出た事のある球技をすべてやろうと思う。
ちなみに野球は名古屋市3位、バレーボールは愛知県ベスト8だった。
2011年の春夏も、来週のTシャツを残して全型の納品が完了した。
laluもformulaもだ。
7月には新シーズンの作品が届き始める。
いつもながら、春夏は矢のごとく過ぎ去っていく。

そんな今年の我がベストはこの作品。
ニットカルゼで創ったロングジャケット。
秋以降の制作に一つ、突破口になった新アプローチ。
シンプルに仕上げた作品が珍しいと言われるが、
それは僕としては心外で、
僕にとってデザインはシンプルも複雑も同価値なのだ。
『デザインしすぎていない』という表現がよく使われるが、
デザインとは元々手数の話しではないはずだ。
結果、物を成す行動の事であり、シンプルも複雑もデザインされた物だろう。
洋服業界の中途半端な住人のノリ的な表現がいつも僕のストレスになる。
laluでは複雑もシンプルも横並びに創り続けているが、
曲線のカッティングやレイヤードなど、
注意を引きやすいところだけに着目される事も多く、
案外、本人が時間を使う事ほどどうでもよいと言われる始末だ。
でも、ここ2シーズン、そんな状況にもかげりが見えて来た。
おそらく、おそらくだが、
少しずつすこしずつ、
形をしっかり出せるようになって来ているんじゃなかろうか、
と、そう思う。
その結果、このシンプルなジャケットがよく売れたんじゃないかと。
この出来事は今後の制作に大きな勇気を与えてくれた。
秋冬にもこいつの子孫が現れる。
そして、ついた自信は大きな決断に達した。
誰かにとってはどうでもいい事だろうけど、
少なからず、僕らの事を真剣に見つめてくれる人々が居るのを、
僕らはしっかりと自覚しているので、
そんな皆さんにはしっかりと後日お伝えしたいと思う。
もう少し、整理整頓をしてから、それからですが。
2012年は新しく、そして、大胆に。
さ、土日、吉川店長のアシスタントとして、がんばらせていただきます。
ご来店、お待ちしてます。
[ 01.diary ] 2011年05月10日
肉は赤身
霜降りの肉が嫌いだ。
胸焼けがする。
それより、歯ごたえのある赤身の肉と田舎ワイン。
しかし、なかなかそれに巡り会えない。
そんなところに突然事務所の前に現れたトスカーナ料理店。

500gの特大ビステッカ!
写真は既に2/3を平らげたあとだ。
福井からやって来た眼鏡メーカーの営業と、
ジムから帰って来た田和を連れて3人でやっとやっつけた。
ランプレドット(ミノ?のトマト煮込み)も美味!
お世話になった天下鳥のあと、何が入るか楽しみにしていたが、
何ともすばらしいお店がお向かいさんになってくれた。
そして、偶然、友達の友達だったり、相変わらず僕の世間は大きくて狭い。
店の名前は"OSTERIA IL CANTO DEL MAGGIO"
トスカーナから帰って来た優しい店主も魅力的。
うちを飲食店案内所だと思っている顧客さん、ショップカードどうぞ。

さ、肉食って少々目がギラギラの火曜日。
今日も不在の吉川の命令でcassowary店長代理。
朝から降り続いた雨も上がった。
そこで夏の作品を。
inkとスクラム組んで制作したアフガンショーツ。
inkがずっと裏地などで使用している、
古着のアフガンショールを使用したレイヤードショーツ。
これ、日本中の軍もの屋さんの在庫をかき集めてなんとか生産数を確保した努力の作品。
残念ながら、カーキのショールの在庫は日本中探して20本しか見つからず、
最初にオーダーいただいた卸先数店にすべて出払ってしまった。。。
どーしてもカーキが!という方、
以上、3店舗へお問い合わせ下さいませ。
在庫の確保になんとか成功し、安心したのもつかの間、
この生地、破れるのなんの。。。
工場さんと何度も話し合い、結果、
裏にスレキを貼って、そこに縫製の負荷を分散させてようやく問題解決。。。
手のかかる子ほどかわいいもので、
その上がりは非常にすばらしい面構え。
cassowaryの在庫は各サイズ3〜4本。
取り合い必死の数量故、お早めに。
さて、5月も10日になり、夏の香りがぷんぷんして来ている。
生産の段取りを進めながら、2012年の春夏展示会の計画も本格化しなくちゃ。
どんどんやってやります。
[ 01.diary ] 2011年05月09日
模様替え
秋冬の内覧会も終わり、店の模様替えをした。
元々、もっとだだっ広い店だったはずなのに、
4年もやっていると何かとものは増えていた。
でも、出来る限り余分を省いて、今出来る最大限広くしてみた。
世間では入りにくいと言われるが、
入って来た人たちは喜んでくれるから、
僕はこのままで良いと思っている。
第一、入りにくくて入らない人はきっと入りたいけど、
入れない理由があるのだから、
それが無くなった時に入ってもらえば良いと思うんだ。

今週は吉川君は有限会社Sanctumの仕事をしている。
だから、僕が1週間店をまわす事になった。
わくわくしながらやる気をみなぎらせているのだが、
それで先月空回りしたから、少し肩の力を抜いて挑んでいる。

ゴールデンウィーク、沢山の来店に感謝。
里帰りの次いでに寄ってくれる久しぶりの面々とも話せた。
そして、何より、彼らが僕の新作を喜んでくれるのがうれしい。
まだまだ苦しい船酔いの続く公開だけれども、
続けていくエネルギーになる。
そんな楽しかった金色の1週間を終えて、
春はあっという間に通り過ぎ、遂に夏がやって来てしまった。
今日の京都は29度。。。
うんざりだ。
だから、必死に未来の洋服の事を考えて、パソコンとメモ帳に野望を走らせている。
これからの半年、僕は次回の春夏と秋冬のデザインを同時に進行していく。
検討がつくだろう挑戦をする決意を固めたので、
もう、じたばたせずに猛進する事にした。
いろんな事でグルグルグネグネ泥まみれ。
そんな時間が長過ぎたが、ちょっと見えて来た理想に全力で食らいつこうと思う。
陽は沈んで、夜の香り。
今宵は懐かしい友人が尋ねて来るので、少しお酒を楽しむ。
明日もまた店番。
飲み過ぎないように心がける。
[ 01.diary ] 2011年05月08日
新基準
展示会後の様々も一段落。
子育てに奮闘する日々にも少しずつ慣れて来て、
最近、頭の中は既に2012年の春爛漫だ。
今回の秋冬の展示会でいろんな新しい出来事が起きた。
それはすぐさまカタチとなるものではなく、
これから一年じっくりと育てていく物語ばかりだ。
これまで自分が出来ると思っていた事が案外出来ない事だと気が付いたり、
逆に無理だと思っていた事がすんなり出来るようになっていたり。
刺激的な出来事が目白押しだった4月の種まきが、
いよいよ5月芽吹き始めている状況だ。
油断をすればすぐ10月は目の前に現れる。
次回の春夏はlaluにとっては我慢どころ。
新規ブランドanimaにとっては早くも正念場。
そして、formulaは飛躍のチャンスが巡って来ている。
準備は今月から始めていく。
今回の秋冬の展示会に向けて行った行動の洗練と、
新しく挑戦する戦略。
これまでとは違う基準で僕らは動き始めている。
うっすら差した光を見失わないように。
でも、慎重すぎて留まらないように。
やる事が山のようにあるが、楽しんで前に進んでいこうと思う。
[ 04.music ] 2011年05月01日
砂の時間 高鈴

LDM-002¥2000(Tax in)
New Album「砂の時間」4/29(FRI) release
1 砂の時間
2 痕を残して
3 わたしは空気になって
4 信号機の間
5 02:11358 (interlude)
6 子猫といっしょ
7 晴れた午後の休日
8 あの家へ帰ろう
4/29に高鈴のニューアルバムが発売。
このアルバムが出来上がるまでのいろいろな出来事、
そういうのも思い出しながら、今日はずっとこれを聴いている。
何かを乗り越えて前に進む時、
みんな同じように苦しんだり、悩んだり、怒ったりする。
それは、当たり前の事で、悪い事じゃない。
ただ、そこで逃げ出したり、投げ出したりしちゃいけない。
高鈴は約束通り、8曲のアルバムを作り上げて、
僕はそれを聴いてとてもうれしくなっている。
ちょっと新しいチャレンジがありながら、
でも、間違いなく高鈴の音楽であるこのアルバム、お勧めします。