orange February

一年で最も寒いのは二月でしょう
しかし洋服を提供する店が
その時期にまだ冬の服を売っているわけにはいきません
当然2ヶ月先のお召し物を皆様にご提供するわけです

冬の京都の街角をcardinal redでお騒がせいたしました当店
次はこのオレンジで行き交う人々に指を刺されようと思います

防水撥水透湿素材を使用しております
立派な生地の名前がございますが
そこは皆さんも興味がないと思いますので割愛

蒼いバルマカーンとは異なり
裏地をつけております
スポーツメッシュですので
表生地の高機能を邪魔しません

さあ
堺町通側のショーウインドウは
さながら中日vs巨人の三連線のようです
蒼いコート3枚にオレンジのコートが3枚
さあどちらが先に勝ち名乗りをあげるでしょう

cassowary的需要対応

世の中の存在している需要に対して物を作るという意味ではなく
私が作ったもの選んだものの中で
また作って欲しい
また仕入れて欲しい
という要望には答えるべきだと考えます
諸事情あり
全てをいつでもというわけにはいきませんが
できる限り
この小さな箱庭に揃えて
皆様に提供できれば
そう思います

気高き蒼(RDB)

昨年の春
メンズしか制作せず
大変多くの女性客から心地よいお叱りを受けたため
今年
約束の淑女用を仕上げました
生産数も紳士用を上回る30着
紳士用に先駆け第一便の7着が店頭に到着しました
紳士用も近く納品予定です

昨年のグログランに対し
今年は少しぬめりけのあるポリエステルのオックスフォード
青も若干明るくなっております
カラー品番はRDB
もう説明はいらないでしょう

裏のパイピングは頑なにわさび色
美しく張り巡らされた黄緑のラインは
我ながら惚れ惚れいたします

雪がちらつく日本列島
それでも春物を買ってくれるみなさま
あなた方のおかげで好き放題服が作れます
感謝

春の基盤

履きまくれる白いパンツを作れ
多くの友人やお客さんから毎年のように突きつけられる難題
わたくしの解答はこちらです

度詰の裏毛に厚手ながら柔らかいきなりのデニムをパッチ
見た目もスウェットパンツの印象を消し去る上に
細いシェイプをキープしながら膝が出るのも防いでくれます

今後投入される春のmerphのetcに合わせるために作りました
というより
この色
コーディネートしやすい八方美人
持っていて損はさせません
春のコーディネートのベースに
お待ちしてます

新年度

本日より弊社有限会社Sanctumは第15期へと突入いたします
明日は創立記念日
例年通り14周年の晴れの日は
お休みをいただきます

新年度の抱負はもちろん引き続き
『何もしない』
であります
これまで思いつけば『店を出そう』『新しいレーベルを起こそう』
などと男の浪漫を自由気ままに発動してまいりましたが
今年はここcassowaryで一体どれだけの服が売れるのか
本気で試してみます

本年度も有限会社Sanctum並びにmerphをよろしくお願いいたします

 

final

春の先上げが届き
いよいよ秋冬シーズンの大詰めになってまいりました
過去にない記録づくめの素晴らしいシーズンでしたが
その真ん中にいたのはまさしくこの赤い生地でした

そんな主役も残るはフードの紳士用サイズ3が1着のみ
紳士淑女合わせて55着の真紅の外套が日本全国のみならず
海外にも旅立って行きました

この結果はmerphの迷いを消し去りました
長年洋服業界に住み続けて
ずっと刷り込まれていた定説がすべて嘘っぱちだとわかってしまったので
もっと思い切った選択を今後は迷わずして行きます

店頭に届いた新作の先上げは
見事のなまでに思い通りの仕上がりです
春の店頭を任せる新型3型で
この秋冬シーズンに良い結果を残した作品が仕上がった時に感じた
ぐわっとくる高揚感を同じく感じました
きっと皆さんにも気に入っていただけると思います
二月の初旬にはお披露目できるでしょうか
抜かりなく粛々と生産を推し進めます

営業時間短縮のお知らせ

ここ数年
ずっと寒い冬が続いた気がします
暖冬温暖化と言う割に
しっかり雪が積もり
マフラーを11月から巻いていました

今年はまだマフラーを巻いていません。
まさに暖冬でしょう
それなのにとんでもない数のコートが売れました
ずっとわかっていましたが
冬が寒いか暖かいかじゃなく
要は
かっこいいコートができたかできなかったか
そこが問題なのです

そんな今年もようやく冬本番と言わなきゃいけなくなってきました
そこで年末にも書きましたが
cassowaryの営業時間を暖かくなるまで
19:00までとさせていただこうと思います
お仕事がえりにお立ち寄りいただく皆様には
ちょっとご不便おかけしますが
ご理解いただけると助かります
もしどうしてもこの日の19時以降でしかと言う場合は
事前にご連絡ください
飲み会がない限りおつきあいいたします

堺町六角カーディナルショック

10月の上旬
まず最初に届いたのこの淑女用のバルマカーンでした
まだこの時はこの赤いコートがこれから巻き起こす
大爆発を想像もしませんでした

最初に購入してくれたのは
大学の同級生の奥様
実物が上がる前から生地を見て絶対に買うと決めてくれていました
分納で2、3枚ずつ届く赤いコートを
店頭の淑女用トルソーに着用させ
清水の舞台から
一度天高くジャンプしてから
飛び降りる覚悟でオーダーした6反分の赤いコートが
順調に全て売れてくれることを祈ってさえいました

しかし
期待と不安はやがて後悔へと変わります
この赤いコートを見た女性が次々と店に飛び込んできて
一週間半で全て売れてしまいます
焦りました
それと同時に
生産数を決断した時の肝の小ささを後悔します
次に届くフード型を紹介しお待ちいただくも
入荷数に対して数日で3倍のご希望者がエントリー
結局フード型も10日ほどで完売してしまいました

そこに出遅れて届いた紳士用
さすがにこちらはゆっくりと
しかし確実にその数を減らしていきます
ずっと堺町側のガラス面にフードとバルマカーンを3サイズ全て並べ
行き交う人の視線を奪ってきました
やがてサイズ完売が始まり
それでも同じサイズを3枚並べて赤い壁を保ってきました
しかし
本日ついに
その三枚ずつの壁の一角があいてしまいました

今回この赤いメルトンで製作したコートの枚数は
紳士淑女2型ずつで56着
それをネットショップも使わず当店だけで販売し
ついに後5着まできました

卸をやっていたなら展示会でこう言われたでしょう
『こういうの作りたいのはわかるけど実際売れるのはもっとベーシックな。。』
いつも思っていました
洋服を売る人間たちのほとんどが
お客さんをなめています
私はここで長年お客さんと接してきて感じました
バイヤーやPRより
お客さんの方がずっと面白い服を求めていると
私も卸に頼ってつまらないバイヤーやPRのいいなりになっていたら
もう今頃洋服なんか作っていないでしょう
でも
私にはこの店があり
口だけのバイヤーやPRと違い
真剣に洋服と向かい合ってくれるお客さんがいます
そのおかげで
こんな赤いコートを作るのにもうビビらなくなりました

2019年
始まったばかりですが
すでに2019年の11月と12月の納品まで頭はフル回転です
洋服業界の悪しき習慣から解放されて
merphはこれからレッドブルを点滴し続けてるように翼を授かって羽ばたきます

まだ見ぬmerph

merphという言葉は『形をなす』という意味を持ちます
恥ずかしながら
私は洋服の歴史や伝統にあまり興味がありません
コレクションも見たことがないし
何をしているのかよくわかりません
私のしている作業は
一般的に理解できる洋服の種類の中で
自分の作りたい形を描き
それを技術者とともにmerphという洋服に仕上げているだけです
一番大事な作業は紙に絵を描くことです

ロゴマークやシンボルマークでしか区別できない服ではなく
merphの服だと一目でわかる服を作りたいと思っています
しかしそうなると
シャツやカットソー、パンツでの主張はかなり難しいんです
そこがこれから私が挑まなきゃいけない大きな領域です

とはいえ
ひとまずはこの得意のコートというナワバリで
思う存分制作をやり切って見ます
まだ見ぬmerphを私自身も楽しみにしています

あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます
弊社にとって14回目の新年です
あと一年で15年という節目を迎えます

思い返せば
なんとも苦しい歴史でした
しかし
昨年ようやく自分にあったやり方にたどり着き
今まで愚かさを痛感しつつ
しっかりと現実を受け止めて
また新たな決意を持って一歩踏み出しました

そんな2019年の抱負は
『何もしない!』
これまで男のメンツで店舗を増やそうとしたり
他の業種に手を出そうとしたりして
自ら首を絞めてきました
そんなに器用じゃないのに
そんなに中途半端を許せないのに
バカでした
だから今年はシンプルに
merphをたくさん作ってcassowaryで発表します
昨年1年間で証明された
『この店はまだ一度も十分な在庫を持って営業したことがない』
という事実
あれだけ売上記録を更新し続けたにもかかわらず
11月からずっと
『完売しました、すみません』
といういつものセリフを毎日唱えています
『まだmerphは足りない』
それを受け止めて
本気で2019年を過ごしてみます

平成最後の正月
そして新しい元号が始まる年
自由になったmerphを
本年もよろしくお願い致します

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