徘徊

いつぶりだろうか
随分とご無沙汰のお店に色々近況のご報告やらお見舞いやら
そんなことをしにふらりと少ないおこずかいを握りしめて
三条界隈のお店をハシゴして来た

京都の街の東のはずれから
上賀茂神社のすぐ近くの北のはずれへ引っ越して
毎日車での出勤となったこの頃
南の酒場にはなかなか伺えなくなって居たが
月に一度くらいはちょっとぶらりと夜の街を千鳥足したい

この夜は
まずは豚串の風味堂先輩のところで蒸し豚と串焼きを数本いただき
カウンターの常連の方々と大きな声で笑いながらお話しさせていただき
ビール4杯にて次の関所へ向かった

新町通からひとつ上(かみ)の六角通りへ向かい
さらに細い衣棚通りを上がって福松へたどり着いた
我が盟友近松の真樹は北大路店にいるので
今は二番手海老蔵が切り盛りしている
メニューや器にも少しずつ海老蔵の色が出て来て
同じ名を冠する北大路とまた違う店になり始めている
常連であり近松の真樹の悪友としては嬉しい限りである

ここではハモと見せかけてアナゴの焼き霜造りをいただき
ビールを2杯にて退散
酒がだいぶ弱くなって来た

最後にベトナム料理のフォーンヴィェットに立ち寄ったが
もう店じまいのお時間
明かりが見えたので覗き込むと
大将コシヤンが一休みして居たので
ビール一杯いただいて
その後の体調や店の調子を聞いて
安心して帰路に着いた

葵祭りも終わり
いよいよ夏に向かう京都
今が実は最もオススメのシーズン
見渡す限りの若葉の緑に
若鮎にもうすぐハモが追いついて
山菜や木の芽の薫る料理が目白押し
ホテルや旅館も紅葉や桜の時期よりは落ち着く頃合い
どこかへ行こうと画策中の皆様
おいでやす

加速

賀茂川の緑のトンネルが美しい季節の到来です
夏がやってきました
今シーズンも相変わらずのコートが順調に売れ
そこに新ヒットナンバーMR2072&anm2017が登場し
店頭は毎日賑わっております

零細ながら
勇気を出して在庫を積んだものの
やはりシーズン途中で在庫が底をつき始めました
特に新参のMR2072&anm2017が
いよいよカウントダウンが一桁台に突入
anm2017に関してあと3枚となりました
一年寝かしてリリースした渾身の新作
この結果は苦手なシャツ部門に差し込んだ希望の光となります

その他
ブルーのコートやカーキのダスターコートが風前の灯火
今シーズンもいい仕事ができたようです

さて完売させた喜びに浸る間もなく
今月も半袖の新入りが続々と届きます
TATAヘ再び別注した転写デニムも今月中には届くかと。。。

デスク(バーカウンター)で秋冬のコートの仕込みをしながら
しっかり自慢(接客)いたします

Continuation

10連勤を乗り越えました
いや
正直言えば
そのずっと前からずっと店にいます
平日は製作も忙しく
店としては平日も休日関係なく四月の半ばから大繁盛でした
なんならゴールデンウィークの方が比較的静かだったかと思います
とは言え
お久しぶりの皆様から初めましての皆様
京都でのんびりされてるご近所の方から遠くはアイルランドの方まで
いったい何人の方にまたmeprhの作品のオーナーとなっていただいたでしょうか
働き続けてフラフラですが
なんとも心地の良い疲れであります
そんな私の状況とリンクするかのような五月晴れ
今日はゆっくりと穏やかに店を開けています
と言いつつ
ザクザクと秋冬の新作の仕込みをしておりますが

さあ
明日からはもっと忙しくなります
cassowaryにも今月まだまだ新作が届く予定であります
好きでやってる仕事です
忙しいのは感謝しかございません
私の服を望んでくれる方の数が
損益分岐点を超える限り
いや
多少した回ろうとも
merphを作り続けてまいります

令和元年
今後ともよろしくお願いいたします

母校

昨日
五月らしい爽やかな天候のもと
merphの春の作品を撮影してまいりました

ロケ地としてご協力いただいたのは
我が母校
京都産業大学
私が勉学に励んだ(ことになっている)二十数年前の面影はほとんどなく
総合大学へと生まれ変わった学内は
美術館のような美しい建物が複雑に並び
かつては階段しかなかったバスターミナルからの入り口には
エスカレーターが設置され
学食は有名ラーメン店やトンカツ屋にベーカリーまであって
一食、二食、三食と呼んでいた学食はもう一つも残っておらず
羨ましくもあり、ちょっとさみしくもあり
撮影と言いつつ
懐かしさに浸り良い思い出になりました

もちろん撮影はいつものプロ集団とともにしっかり仕上げてまいりました
秋に撮影した前回とはまた違う無機質な仕上がりになると思います
何度もなんども階段を上り下りして
苦手な五月の日差しに太陽アレルギー始まりましたが
実に楽しく、満足の撮影ができました

そして
良き撮影の後には当然うまい食事とうまい酒が待っています
ゴールデンウィークにもかかわらず
merphのために集まってくれたプロの仕事人たちに
私からのせめてものお礼
盟友福松の近松真樹に腕をふるってもらい
深夜まで飲んで笑いました

さあ
空前絶後の10連休も残すところ本日を入れて3日
休まず営業を続けております我がcassowaryは
おかげさまで連日たくさんのお客さんにお越し頂き
順調に春の作品がオーナーを見つけて旅立っております
撮影をすれば仲間に助けられ
店を開ければ日本中、世界中の人に私の洋服を気に入ってもらえて
苦しい時もありましたが
今、本当に洋服を、merphを楽しく創っています

10連休と書いて10連勤と受け止める

店先のトネリコの新芽が次から次へ芽吹き
あっという間に一人前の葉になりました
恐ろしいほど早く春らしい日々が過ぎ去り
言いたくありませんがすでにこの雰囲気は『夏』です

そして皆様の大半は
明日から空前絶後の金色の日々が始まることでしょう
ありがたいことに日本各所からすでに何通ものご来店予告をいただいております
その一つ一つをカレンダーに並べてみますと
あら不思議
10連休と呼ばれる今年のゴールデンウィークが
あっという間に10連勤となりました
そうです
cassowaryはこの連休一度も休みません
ただちょっと途中に二回だけ早めに閉めさせていただきます
私だって人間です
ゴールデンウィーク前も後ろも最中も
土日も平日も関係なく毎日嘘みたいに忙しいこの店です
10連勤フル出場は命に関わります

今年はしっかり在庫を仕込んでいます
毎年入荷後ひと月も保たずにあらゆる品番が消え失せていましたが
勇気を振り絞って
自分の作品を信じて
去年の3倍近い数を仕込みました
だから安心して堺町六角へお越しください
もちろん洋服屋ですから
冷たいお酒もコーヒーも用意しております
お買い上げ後
お時間許すならちょっと休日の昼飲みお付き合いください

さあ
どんとこい10連勤
いや実際は今月一度も休んでいないので騒ぐことじゃありません
我がmerphを喜んでくれる方がいる限り
私は大丈夫です

別注その2

すでに一年ほど前に
女性向けのsize0位がすべて完売していた転写デニム
2年ぶりに別注をいたしました
各サイズ10本ずつほどの追加ですが
リクエストいただいた皆さまのサイズを反映させて発注しております

世の中の大きな流れに合わせるという意味ではなく
この小さな京都の街角の洋服店が
独自の作品で営業をしていく中で
お客さんたちから『あれをもう一度』とか『あれの女性用を』
という需要に対し答えるのも
製作者の心意気と解します

我がmerphや先輩のTALKING ABOUTなんちゃらやweiのグッドデザインを
少しでも多くの人に手渡すこと
それがcassowaryの命題であります

真春

空調をつけないで仕事ができる季節がやって来ました
店内のエバーフレッシュは
今年もカイガラムシの襲撃に耐えながら
力強く新芽を次々と育てています
まさに春真っ只中
真春です

表に出したトネリコにも柔らかな新芽が出ていました
春がやがて初夏と呼ばざろうを得ない日が来ます
そしてその後梅雨が来て夏がやって来ます
待ち焦がれるのはその向こうの落ち葉舞う季節
早く私にコートを作らせてください

 

守り神

昨年の11月から我が社を見守っていただいている美保神社のお札
諸事情あり営業を一週間ほど休んだ2月を除き
11月、12月、1月、3月と
ずっと過去の月間最高売上記録を更新し続けております
かつてこれほどまでに私を見捨てない神がいたでしょうか
あらゆる商売繁盛の神々に見放され
貧乏神が取り付いていたこの店に
曜日関係なく活気にあふれた日々をもたらしてくれたのは
美保神社さまだけであります
お礼参りに参らねばなりません

信じ深い方ではございません
しかし
何かあの神社には縁を感じます
大きな休みは取れませんが
今年のゴールデンウイーク戦線を乗り越えて
秋冬の職出しが始まる前に
妖怪の聖地境港経由で我らが守り神に会いに行きたいと
そう思っております

御食事処乃 福松 北大路

私の盟友
野洲が生んだ技巧派
近松真樹
私がのび太風ジャイアンなら
彼はジャイアン風のび太だ

私の人生の京都ステージで
根深く関わるこの男の二つ目の福松が
先日、北大路橋の東詰にオープンした
京都市左京区下鴨上川原町35近松ビル1F
オープン当日は一つ目の福松がオープンしたあの日と同じく
割烹着姿のおかみさん(嫁)と金沢からの助っ人という面子
メンバーは変わらないが8年の時の経過と
それぞれが家族を背負った面立ちへの変化
衣棚の一つ目の福松より明るく家庭的な雰囲気の店と合間って
粋な演出に仕上がっていた

あえて二号店とは呼ばず
どちらかというと
一号店が移動し一号店が二号店として新たにスタートを切るという感じ
技巧派近松真樹ならではの仕業である

というわけで
一つ目の福松は二番板の海老蔵がしっかりとこれまでの歴史を踏まえつつ
任されたからにはやはり己の色を出しながら守っていくとのこと
こちらも引き続きご贔屓に

桜が咲き始めた京都の街
北大路通りという
京都以外の人々にはあまり馴染みのないエリア
しかし
長年京都に巣喰う我々にとっては
日常的に通う名店が点在する群雄割拠の穴場
そこに乗り込む野洲のファンタジスタ
新しい北の雄となれるか

 

 

御食事処乃 福松 北大路
〒606−0812 京都府京都市左京区下鴨上川原町35近松ビル1F
電話:075−748−1586
営業時間:17:00〜22:30(最終注文)
定休日:不定
*ご来店の際はご予約を

 

禁断の一手

どうしても
自分で納得のいくスカートをデザインできなかったんです
なんどもなんども
白い紙に描いては握りつぶしても
何もつかめないままいた4年前
突如目の前にやってきた私が作りたかったその向こう側のデザイン
もうこれには勝てない
というより
長年の苦悩からの解放をもたらせてくれた救世主
weiの名作スカート
その名作に6年前にmerphで製作したuncamouflageを昇華転写プリントして
まさに『乗っかり』ました

そうです
デザイナーとして『ズル』だと承知していますが
しかし
確実にこの図案であのスカートを作れば
素晴らしい作品ができるという確信が
やらずにはいられない疼きが抑えられず
weiの中神先生に打診したところ
ご快諾をいただき
本日
そのプリント見本が手元に届いた次第です

まだ製品になる前の
ただのプリント見本の段階でこの期待をさせてくれる佇まい
breakthrough品番だけが醸し出す胸騒ぎ
きっと
間違いなく
即完売の未来がやってくるでしょう

納期はまだ確定しませんが
見通しがつき次第またお知らせします

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