禁断の一手

どうしても
自分で納得のいくスカートをデザインできなかったんです
なんどもなんども
白い紙に描いては握りつぶしても
何もつかめないままいた4年前
突如目の前にやってきた私が作りたかったその向こう側のデザイン
もうこれには勝てない
というより
長年の苦悩からの解放をもたらせてくれた救世主
weiの名作スカート
その名作に6年前にmerphで製作したuncamouflageを昇華転写プリントして
まさに『乗っかり』ました

そうです
デザイナーとして『ズル』だと承知していますが
しかし
確実にこの図案であのスカートを作れば
素晴らしい作品ができるという確信が
やらずにはいられない疼きが抑えられず
weiの中神先生に打診したところ
ご快諾をいただき
本日
そのプリント見本が手元に届いた次第です

まだ製品になる前の
ただのプリント見本の段階でこの期待をさせてくれる佇まい
breakthrough品番だけが醸し出す胸騒ぎ
きっと
間違いなく
即完売の未来がやってくるでしょう

納期はまだ確定しませんが
見通しがつき次第またお知らせします

春万端

オーガスタがまた新しい芽を出しました
春です

昨夜の匂いは初夏の匂いでした
最近鹿ケ谷を離れ
上賀茂神社の西へ
山や川の独特の香りが立ち込める良い環境に転居しました

この辺りは学生時代を過ごした思い出の場所で
新居の裏には当時よく出前をとった大衆中華があり
内覧の際すかさず暖簾をくぐりました

一時間皿を洗えば定食がタダになる王将や
冷やし中華が有名な中華屋
友人の住んでいたマンション
思い出す自由しかない毎日
あれから20年以上の波乱万丈の時を超えて戻ってまいりました
あの頃には予想もしなかった洋服のデザイナーになって

今年の春は昨年の三倍の羽織ものを仕込みました
その全てが納品完了
四月からはシャツが登場します
さあ新しいシーズンいよいよ本番でしょう
花粉に負けずに扉を開きます

二度目の蒼い春

昨年17着しか作らず
さらに紳士用だけだったこのロイヤルブルーのバルマカーン”sentry”
昨年お届けできなかった皆様に
特に淑女用を熱望してくださったたくさんのあなたへ
今年こそこれを着て春を迎えていただけるように
紳士用26着
淑女用23着ご用意いたしましたが
又してもご新規の方々に次々とお買い上げいただき
淑女用に関しましては
早くも在庫が半分消え去りました

洋服の世界に身を置いて23年
もう直ぐ四半世紀になりますが

ものすごく楽しいです
好きな形を好きな色で納得いくだけ作って
自ら探さずとも
京都という土地のおかげで
日本中
世界中から偶然堺町六角を通りすがった人たちに
私の創る”meprh”という衣を選んでもらえています

長年洋服を作り
それを自ら店頭で売り続けて来たおかげで
世間で認知されている
所謂『ファッション』だの『アパレル』だの呼ばれる世界の常識が
目の前ではほとんど嘘八百で
創る人の欲求と着る人の欲求は
おおよそ均衡を保っているんだとわかりました

さあ春が来ます

新しいシャツをまさに生産へと送り出そうとしています
これ
今シーズンの新しい取り合い候補でございます
ご期待ください

 

rainbreakers

国際都市京都
当店にも毎日のように世界中のあらゆる国の人々がやってきます
そんな皆様、特に欧米の方々からmerphのコートを見て聞かれるのが
『これはウォータープルーフか?』というご質問

日本の春は雨がよく降ります
もともと傘を刺さない諸外国の方々はもちろん
物を大事にする日本人なら
雨の日に着たくないコートもございましょう
そこで
今季のmerphそんな様々な習慣や思いに応えていました

オレンジのバルマカーンはブリザテックという撥水・防水・透湿と
三拍子揃った素材を選びました
とにかく遠くにいても絶対にすぐ見つかるこの色
それが選んだ理由です
機能的な生地ですが裏面の肌触りに少々優しさが足りないので
生地の機能を邪魔しない様に
裏地に速乾性の柔らかいメッシュをつけました
これで気温が上がってもTシャツの上に羽織ってストレスはないと思います

そして毎春恒例の中日ドラゴンズ常勝祈願
カラー品番RDB(Royal Dragons Blue)の作品
非常に細くしっとり艶やかなポリエステル糸で織り上げたオックスフォード
この手の生地で私が好きな条件は
生地にウエット感があることであります
ひんやりとぬめりと波打つ光

先のオレンジの生地に対し
こちらは肌触りにストレスを感じないため
裏は黄緑のパイピングにて仕上げています
全てのパイピングが端をどこかに流し込んだ自慢の仕上がりです

三月にはもうひとつ
ベンタイル(コットン100%の織りの密度だけで水を弾きます)で作った
フードのコートが上がってまいります

冬は寒さに
春は風と雨に打ち勝つコートを
やはり
merphはコートを作り続けます

LESTER

長年探し続けていた物が
ついにこの場所に届きました

ずらりと並ぶギター
そしてすみに佇むバーカウンター
あげくは
アップライトピアノまだがこの部屋に装備されたわけです

日本中
世界中から
たくさんの人がやってくるcassowary
プラハのホームに置かれてるピアノのように
ここを訪れてた人たちに弾いてほしいと思っています
長年弾いている方も
習い始めたばかりのお子さんも
ちょっと扉を閉めて
楽しみましょう

orange February

一年で最も寒いのは二月でしょう
しかし洋服を提供する店が
その時期にまだ冬の服を売っているわけにはいきません
当然2ヶ月先のお召し物を皆様にご提供するわけです

冬の京都の街角をcardinal redでお騒がせいたしました当店
次はこのオレンジで行き交う人々に指を刺されようと思います

防水撥水透湿素材を使用しております
立派な生地の名前がございますが
そこは皆さんも興味がないと思いますので割愛

蒼いバルマカーンとは異なり
裏地をつけております
スポーツメッシュですので
表生地の高機能を邪魔しません

さあ
堺町通側のショーウインドウは
さながら中日vs巨人の三連線のようです
蒼いコート3枚にオレンジのコートが3枚
さあどちらが先に勝ち名乗りをあげるでしょう

cassowary的需要対応

世の中の存在している需要に対して物を作るという意味ではなく
私が作ったもの選んだものの中で
また作って欲しい
また仕入れて欲しい
という要望には答えるべきだと考えます
諸事情あり
全てをいつでもというわけにはいきませんが
できる限り
この小さな箱庭に揃えて
皆様に提供できれば
そう思います

気高き蒼(RDB)

昨年の春
メンズしか制作せず
大変多くの女性客から心地よいお叱りを受けたため
今年
約束の淑女用を仕上げました
生産数も紳士用を上回る30着
紳士用に先駆け第一便の7着が店頭に到着しました
紳士用も近く納品予定です

昨年のグログランに対し
今年は少しぬめりけのあるポリエステルのオックスフォード
青も若干明るくなっております
カラー品番はRDB
もう説明はいらないでしょう

裏のパイピングは頑なにわさび色
美しく張り巡らされた黄緑のラインは
我ながら惚れ惚れいたします

雪がちらつく日本列島
それでも春物を買ってくれるみなさま
あなた方のおかげで好き放題服が作れます
感謝

春の基盤

履きまくれる白いパンツを作れ
多くの友人やお客さんから毎年のように突きつけられる難題
わたくしの解答はこちらです

度詰の裏毛に厚手ながら柔らかいきなりのデニムをパッチ
見た目もスウェットパンツの印象を消し去る上に
細いシェイプをキープしながら膝が出るのも防いでくれます

今後投入される春のmerphのetcに合わせるために作りました
というより
この色
コーディネートしやすい八方美人
持っていて損はさせません
春のコーディネートのベースに
お待ちしてます

新年度

本日より弊社有限会社Sanctumは第15期へと突入いたします
明日は創立記念日
例年通り14周年の晴れの日は
お休みをいただきます

新年度の抱負はもちろん引き続き
『何もしない』
であります
これまで思いつけば『店を出そう』『新しいレーベルを起こそう』
などと男の浪漫を自由気ままに発動してまいりましたが
今年はここcassowaryで一体どれだけの服が売れるのか
本気で試してみます

本年度も有限会社Sanctum並びにmerphをよろしくお願いいたします

 

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