100枚の赤いmerph

赤いコートの動きが11月に入って活発になって来ました
昨年の教訓からステンカラーを資金の限り生産したのですが
どうやら今年も十分な在庫とはいえないようです
しかしこのくらいで打ち止めにしないと
まだまだ作らなきゃいけない新作が後ろに控えておりますので

このスーパー120ウールの赤いメルトン
昨年愛知県一宮の生地屋さんにお願いして仕込みました
2年間で紳士用48着と淑女用62着
ステンカラーとフードロングコート二種の計3デザインで
ちょうど110着を生産しました
19歳の大学生から銀髪の大先輩まで
先日は小学6年生のかわいいお嬢さんまで欲しがってくれました
性別年代だけでなく国境も関係なく
いろんな国の方にお買い上げいただきました

展示会をしていた頃
こういうコートを作ると必ず
『わかるんだけど、売れないんですよね』
などと言われました
彼らはその原因をお客さんのせいにしていましたが
違いますよね

ただいま接客の合間を縫って
ひたすらに春の新作の準備をしております
私が楽しく服を作らなくちゃ
お客さんが楽しいわけがないのです
最近本当に何もかもが楽しいんです
しばらく良いシーズンが続くと予感しています

デザイナーの意地

11月が本気を出してきましたね
紅葉も桜の木から赤く燃えて
加茂街道の出勤が毎日楽しみです
もみじはようやく薄く赤が差してきたくらいですが
ここ数日夜の冷え込みがきついので
そろそろ色もつく頃でしょうか

11という数字がやはり人の心を冬仕様にしてくれたのか
今月に入ってから急にスヌードが売れ始めました
このスヌードは過去に2度リリースしています
最初はブルーグレーとワインレッドの2色を
そして2年前に濃淡つけたグレーのツートンと
ベージュと薄いグレーのツートンの2パターンを制作
全て大好評でしっかり完売しました
昨年もたくさんのリクエストをいただきましたので
今年はチャコールとベージュの2色を仕込みました

このスヌードの特徴をもう一度まとめておきます
かつてこのニットで大きな長いマフラーを作りました
それをうまくボリューム出して巻く方法を相談されていた時に
これをただ頭通すだけでその状態にできるようにスヌードにしてみようと考え
さっそく手元にあったニットマフラーをピンでつないでやって見ました
しかし
何かうまくいかなかったわけです
世のスヌードを思い出していただきたいのですが
首元にだらりと下がってると思います
二重にして巻くには短いのでしょう
短すぎてネックウォーマーみたいになってるのもよく見ます
これを突破するアイデアが出せれば価値がある
しかし頭を捻ってもなかなかそのちょうどいい長さができない
捻っても捻っても出てこない
捻っても捻っても、、、
あ、捻ってみよう
そうです
捻ってマフラーをメビウスの輪にして見ました
すると出来上がりました
ただ頭を通すだけで首元をふわりと包む防御力の高いスヌード
それだけじゃ無いんです
このひねりを利用して
つなぎ目の線を首の後ろに合わせて肩を覆って前に回せば
ボレロのように使えます
『シンプルな中に計算されたアイデアが練りこまれている』
昔デザイナーをしてたフランス人のご婦人に言われた嬉しいお言葉
マフラーという仕事する余地のないものでも
自分の入り込む余地を探す
これぞデザイナーの意地です

 

 

本業

音楽祭で騒いでばかりおりますが
本業もしっかり頑張っております
こんなに納期がうまくいった年は今までありませんでした
その上
この店に押し寄せてくれる日本中、世界中の一見さんに勇気付けられ
シャボンのメンタルにグリセリンを混ぜまして
少しだけ強くなったハートでしっかりと在庫を仕込んだので
7月からコートが売れまくっていますが
まだまだこれから見ごたえのある店頭をご披露できます

 

とはいえど
次第に完売品番も出始めて
紳士用のパーカの黒や淑女用のトレンチコートは
早々と店頭から姿を消してしまいました

昨年の11月は弊社史上最高の月間売り上げを記録しましたが
本日の時点でそのSnactum新を大幅に上回る売り上げを叩いております
これから一年で一番コートが売れる季節です
昨年はもうほとんど在庫がない中
赤いコートの大爆発のおかげで記録的売り上げを叩きましたが
今年はその赤いコートのリクエスト再生産に加え
トレンチコートや黒いフードコートとバルマカーン
さらにヴェンタイルwithキルティングライナーのフードJKT(こちら好調です)
好評のスウェットptも届き
トドメにイタリアから届いた素敵なウインドウペーンcheckの生地で
淑女用のバルマカーンを仕込んでいます
赤いコートがなくなる頃にまた一騒ぎ起こす目論見です

洋服屋が不況にあえぐ昨今
胡散臭いご意見番に褒められるような服ではなく
本当にそれを買って着てくれる人たちへの物作りに固執してきました
料理屋はやはり美味いと潰れません
洋服屋もシンプルです
作った本人とそれを買う人間がかっこいいと思う服を作れば
売れます
これがやりたかったんです
洋服を作る皆さん
無知で無責任なファッションジャーナリストなんか相手にせず
あなたの服を着る人をもっと大事にしましょう
業界権威のコレクションリポートなんかに載ったて
その服を着る人には何のメリットもないんですよ

 

明日の正午

明日
11月6日正午
こちらと関係各所のそれぞれのweb siteにて
私と我が社にとって重大な発表をいたします

というわけで
本日はこれにて

らしくない

コートばかり創る男が
ここ3年で唯一デザインしたパンツがこちらです

度詰裏毛にアーミーナイロンを叩きつけたblackと
同じく度詰裏毛に生成りのデニムを叩きつけたivoryの2スタイル

細身のスウェットはむっちりしてしまう問題があります
そこで上から強い軍用ナイロンツイルと厚手のデニムを叩きつけ
シェイプの膨張を防ぎ
なおかつ膝が出るなどのスウェットの弱点をカバー
その上手に入る細くきれいなフォルム
前や横からの見栄えはスウェットらしくありません
我ながらよくやったと思います

各サイズ4〜6本仕上げております
お早めに

撮影完了

秋晴れの京都は五条河原町
某テナントビルをお借りして新しいmerphの写真を撮ってまいりました

高所恐怖症の私は
屋上での撮影で
あまりの高さに恐怖で震えすぎて
本日背中がバキバキの筋肉痛でございます

今回の撮影も前回と同じメンバー
このメンバーでの撮影も3度目
見事な手際と段取りでサクサクと撮影は進みました

洋服の撮影ではあるのですが
それを抜きにして
話が尽きないと言うか
人生の感覚が近い感じがするので
色々伝えやすいし
喜べるもの楽しめるものが同じ領域だなあと感じるんです
だから
打ち上げまでがこの撮影の重要な一部なんです
『撮影が終わってちょっとさみしい』
そう言ってくれたメンバーがいましたが
私も毎回そう感じています

これからフォトグラファー氏が仕上げに入ってくれまして
半月ほどで届くでしょうか
上がりが楽しみです
そして
また楽しい撮影ができるように
私はとにかく服を作り続けます

メリハリ

明日は撮影です
cassowaryは勝手ながら休みをいただきます
ご遠方からのご来客が多いこの時期に申し訳ありません
その代わり良い写真を撮ってきます

さて
展示会もしなくなった我がmerph
カタログも作るわけでもないし
撮影は何のためにやっているのでしょう
web site等で作品をわかりやすく伝えるための資材
もちろん使用目的はそうです
でもモチベーションはやはりちょっと別のところにあります
merphの撮影はとにかく楽しむことが最重要事項
撮影自体だけでなく
コーディネートに必要な靴や靴下
それにmerphでは作らないインナーウェアなどの手配
ロケ弁から打ち上げまで
とことん準備して朝から深夜までの長丁場を存分に楽しみます

そんなことを言うと意識の低さを疑われそうですが
もちろんただ楽しんでいるわけではございません
仕上がってくる写真は毎回仕上がりに惚れ惚れします
関わるの全てはその道のプロフェッショナル
妥協なんてもともとその感覚を知らないし面々
すごいスピードで素晴らしい仕事をしてくれます
こういう人たちと時々関わることはとても大切な時間です
だからこそ
打ち上げも楽しいんです
メリハリです

明日の撮影場所はテナントビルの空き部屋
この手配も知人に頼んで協力してもらいました
何をするにもまずは身の回りのプロに頼む
ネットで探して安いところを探すのも企業努力だけど
その前に人の繋がりを大事にしております

朝から続々とコーディネートの脇役アイテムが届く本日
コーディネートのリストを制作しながら
とある大イベントの準備をすすめつつ
時折のぞいてくれるお客さんと談笑し
春物の資材の仕分けもこなしております
そう
忙しいんです
なのでしつこいですが
人材を求めています
cassowarykyoto@sanctum.co.jp
坂井まで

クロッキーと15年

15年前から
ずっとこのクロッキーブックを使っています
専用の革のカバーをオーダーして作りました
もう傷だらけです

入れ替えている中のクロッキーブックも10冊にはなったはずです
時々サイズを間違えたりしましたが
15年間の歴史が詰まった記録誌です

今、また来年の春の作品の企画を描いています
その中から厳選して春のmerphがまた生まれて来ます

ここに絵を描くのはいくらでも描けるんです
重要なのはそれを形にしていく作業
寸法や袖のニュアンス
肩の傾斜や素材に対してのアームホールの設定
生地のマッチングや裏地のコーディネート
独自の服を作るのに必要なのは
リサーチではなく経験です
どんなに良い服を見ても
それがどう良いのかわかるだけの経験に基づく知識がなくては
全く意味がないのです
逆に経験が増えれば
自分のデザインをなんとか洋服へと仕上げる方法が見つかるようになります
見たこともないフードを仕上げる方法も
思い描いたシェイプを具現化も実現します

当然色々考えて作ってはいます
でもその服が誰にも魅力的でなければ意味がないんです
頭でっかちにならず
失敗をいっぱいして地道に個別の制作を続けていきます

紳士外套これにて打ち止め

11月納品の予定だったキルティングライナーのフードジャケットが
職出しから1ヶ月も経たないうちに仕上がってきました
一年で最も売り上げが上がる11月を前に
在庫がずらりと揃い
紳士のコートに関してはこちらで打ち止めとなります

もう一色はベージュ
ともにオレンジのキルティングがグッドコンビネーションだと思うのですが
いかがでしょう

表の素材は
ベンタイルギア高密度撥水オックス
ウールの作品が多い今年のラインナップに
軽く雨も弾く対日常高機能ナンバーです
先ほど試着もしましたが
非常に軽く
そして暖かい
御誂え向きに雨も降っているので外にも出てみました
雨はたまになり袖の上を踊っています
完璧です

我ながら今年の仕事っぷりは今後の基準にしたいほど
企画から仕入れ生産に至るまで流れるように進みました
来年の春も同じようにできるでしょうか?
そしてその向こうの秋冬もさらなる発展ができるでしょうか?
リクエストに答えた今年の秋冬に対し
来年は新型を連発する予定でおります

とにかく最近
洋服を作るのがすごく楽しい
長年
なんだか服を作ること以外に苦しんできたので
それから解放された今
何をやってもうまくいきます

ただ
今日も申し上げますが人手不足です
勇者を待っています
宛先はこちら
cassowarykyoto@sanctum.co.jp
担当:坂井

なけなしの休日

日頃の行いが良いからでしょう
今月2回しかないその2回目の休日は
頼りない煙のような雲が漂うだけの完璧な秋晴れでした
とは言っても撮影の靴を探しに竜王のアウトレットへ行って来たのですが
大はしゃぎの母と嫁を尻目に
私はまだ決まっていない5カット分の靴を探す任務に着手
ただひたすらに期待する店舗を探し
広大な三井アウトレットパーク竜王の敷地内を駆けずり回りました
しかし今回のコーディネートに使えそうなのは1足しか見つからず
早々に目から生気を失った私はその後
生地の質と縫製の具合の目利き役として引き摺り回され
荷物持ちとしての新しい任務を仰せつかり
およそ4時間のお買い物に付き合い
最後は運転手として再びハンドルを握り
一路名古屋へと向かい
昨夜は実家で一泊して
今朝名神を飛ばして無事京都へ戻り
遅れることなく12:00にCASSOWARYの番頭を務めております

撮影の準備と店頭の管理と活発になった店頭の販売と
まだ言えない大きな企画の手続きやら申請やら
そして春の作品の仕込みもそろそろ本腰入れて
税理士さんにも九月末までの会計資料の提出をしなくてはいけないし
もうどれから手をつけていいのか考えることもできず
でもこのまま『なんとかなるやろう』ってどこぞの芸人みたいなこと言ってちゃいけないし
それなのに一人merphなんです
本当に誰か助けてほしい。。。
時々言ってもダメなので
これから毎日でも言うていこうと思います
スタッフを求めています
連絡を待っています
cassowarykyoto@sanctum.co.jp
担当:坂井

 

back 12 3 4 5 6