都市型アーマー

日本中が寒波に襲われている本日
このコートで東京に出張
我ながら
驚いた
このコート
防寒性
完璧である

生地は夏用のウール素材トロピカル
その目を縮絨してギッチギチに詰めた
とはいえ
かなり薄い生地である

110cmを超える着丈を翻すと覗くマイクロフリース
これが威力を発揮している
そして
とにかく
軽い
本日は
コットンのハイネックカットソーに
薄手のウールカーディガン
その上にこのコートで極寒の渋谷に打ち勝った

MR1121 “urban panzer”

ただそれだけの

12月9日
まだかまだかと待ち続けたその日は
感動的なまでに素晴らしい1日となった

金沢公演の前日の7日から
行動を共にした三人の音楽家と一人の料理人との旅は
普段一人で絵を描き洋服を作る時間が長い私にとって
ちょっと特別な時間だった
楽しく飲んだりうまいもの食ったりする時間だけではなく
音楽や料理に真剣に打ち込む
プロの姿勢は自分のモチベーションの燃料になった
それと
やはり音楽家への嫉妬と憧れは強い
あんな風に歌えたら
あんな風に弾けたら
あんな風に叩けたら
どんなに楽しいんだろう

音楽にはこういう刹那があるから羨ましい
洋服にはないから
SHOWなんて馬鹿馬鹿しいし
だから
彼らに僕の服を着て刹那の仲間に入れてもらった

さあ次はいつにしようか
こんなに楽しい企画をまた何年後なんてもったいない
さっさとまた次の企みを
大人気なく心底楽しめる企てを
2018年もたくさんやって行こう

ここをご覧いただいている皆様にも
お付き合いいただきたい
宜しくどうぞ

しんがり

MR1121
2017年のしんがりは
このトレンチコート”urbanpanzer”に任せました

生地は縮絨したウールトロピカル
裏地には今季多用しているマイクロフリース
チャコールグレーに対し
鮮やかなブルーを裏にさしました

これまでのmerphのトレンチは
かなり寸法が細めでしたが
今回はサイズ3で肩幅を47cmまで出しました
身幅も64cmと過去最大幅です
しかし
バランスをとり
生地にあまり膨張感を持たせなかったので
さほど大きくなった印象は受けないと思います

着丈もサイズ3で110.5cm
大きく裾を翻し覗く鮮やかな青で人目を引いてください

さあ
ようやく持って
merphの作品揃いました
これで心置きなくどれをパートナーにするか決めていただけますよね

お待たせしました

大団円

御池通の美しい紅葉が散っていきます

知ってましたか
12月だって
冗談じゃない
まだ何も終わってないのに
一年が終わろうとしているんです
どうしてこうも
人生は予定通りにいかないのでしょう
新春に書いた絵空事では
12月にはやる事なくなり
金だけ余ってる予定でしたよ

当然のごとく破れた夢はまた来年の宿題としまして
毎日酒宴に出向きたい私の願いをよそに
cassowaryは連日の大にぎわいです
丹精込めたコートたちは
毎日のようにどなたかにお持ち帰りいただいております
今年は我ながら良い仕事をしたと思います

来年はどんな外套をこしらえましょうか
いや待てその前に
まずは今年最後のトレンチコートが
どうやら明日か明後日届くようです
深いチャコールグレーの裏にさす
鮮やかなブルーの科学の力
大きく翻して
いよいよやってくる冬を
軽やかに踊ってください

Polaris x merph

覚えている人
いるでしょうか
堺町六角に構える我々の旗艦店
cassowary
この店は今年の8月
10周年を迎えたのですが
かつての寺町御池の店舗から旅立つ際
その門出をライブで祝ってくれたのが
Polarisのオオヤユウスケでした

あれから10年の月日が経ち
Polarisは京都の事務所に移籍してきました
それも
あの日
門出のライブを開催してくれた
その店が運営する事務所にです
これを縁と言わずして
なんと言えばいいか
私の乏しい言葉の泉の中に見当たるものはありません

あれから私は
オオヤユウスケのあらゆる舞台に衣装として関わりました
そして
今年
彼らと共にこのTシャツを作りました
アーティストのグッズでここまでインパクトのあるものも
そう多くはないのではないでしょうか
あらゆる問題をクリアして
しっかりと意義のある作品として仕上がったと
思います

Polaris所属事務所のbudmusicのご好意により
cassowaryでも少しだけ販売させていただけることになりました
季節外れのTシャツですが
2018年の夏の一枚によかったら加えてください

Slight return

寒さがようやく本気を出して
merphのコートを着させてくれる季節がやって来ました
納品がその幕開けの
ギリギリになってしまったことを
まず
謝ります

ただ
ご覧ください
その仕上がりたるや

待った甲斐は
ありました

襟の返り
肩の仕上がり
前の張り
色々な要素をもう一度やり直して
これまでのmerphのこのデザインを
ちょっとキリッとさせました

黒とグレーのぼやけたグレンチェックに
ケンピ(枯死した獣毛)が飛び込むこの面に
一目惚れしたのは今年の春先
それから何を作るか
あまりにもこの生地に惚れ込みすぎて
決断ができない日々が続きました

結論は
一番シンプルな作品
そして
今期一番仕上がりを期待している形
というわけで
もう一度考え直したこのデザインにしたわけです

今シーズン
型数は少なかったと思います
でも
どれも仕上がりにこれまでにない満足を得ています
新型に挑むのも楽しいですが
ちょっと立ち止まって戻ってみるのも大切です
限られた型数の中で色々試した結果
非常に良いシーズンになっています

さあ
まだまだ始まったばかりの冬を噛み締めながら
私の机の上だけ
一足先に春に向かいます

理由

簡単に言えば
Uネックにフードが付いているんです
そんなの見ればわかるんです
なぜ Uネックにしたかが問題なんです

通常のパーカのフードはクルーネックについています
頭の中で考えてください。
フードの膨らみは全て当然背中側に向かっています
それをクルーネックにつければ
重心は背中側になります
そうなれば当然フードは背中側へ落ちます
首元のボリュームを出したいのに
単純な発想でフードを大きくすれば
さらに後ろに落ちてしまうわけです
そこでまず逆転の発想
フードを小さくしました
後ろに引っ張られる分量を少なくしたわけです
meprhのフードは後ろではなく
まず上に向かって生えています
さらに重心を中央に持ってくるために
前に倒れる部分を設けました
そう
だからUネックなんです

たかがパーカ
そこにここまで真剣に取り組んでいるデザインは
他にはないと自負しています
そのおかげで
このパーカは13年間
皆さんの支持をいただいたと思っています

”場所”

11月の上旬は
金沢の月とトネリコをチーママに任せて
私は京都で洋服の制作とcassowaryで販売に励んでおります

堺町六角に巣食って10年
名は知らずともこの店の存在は京都でも少しは知られてきたようです

自分が高校生の時
名古屋で通いつめた洋服店の店主に
いろいろなことを教えてもらい
大学で京都に移り住んでからも
帰省のたびにまず顔を出しては
新しい服の話や
京都での生活を楽しんでいる報告をして
盛り上がると
近所の酒屋に走らされて
ロング缶の黒ラベルを二本買って
日が暮れるまで店に居座っていました


自分があの当時のその店主の年齢になり
同じようなことが立場を変えて目の前で起こります
学生だった青年が綺麗な彼女を連れて現れたり
子供を連れて遊びにきてくれたり
歳をとったのか
そういうことがものすごく嬉しい今日この頃です

ただ洋服を売るだけだったら
私もこんな店をしないわけです
その上
BARカウンターまでこしらえて
冷蔵庫と棚にしこたま酒を並べてるんです
挙句には
広島の旗艦店にも伝染して
つまり
我々の店は
meprhという洋服をきっかけに
ただ
誰かと楽しくやりたい寂しがりやの巣窟というわけです

今日も京都に通ってくれたお客さんが転勤して広島に移動となり
早速the 3Rd heimに顔を出してくれたそうです
京都にも広島から家族で遊びにきてくれたお客さんもいます
できることなら
そのままここで酒でも飲みたい毎日です

明日もきっと誰か顔を見せてくれます
洋服ももちろんですが
この店を楽しんでもらいたいと強く思います
そのためにはまだまだやらなきゃいけないことだらけ
京都と広島とやがて金沢とそして東京と
merphのメンバー全員で
真剣に考えていい時間を過ごせる”場所”を作り上げていきたいと思ってます

history of us

久しぶりに製作しました
まさか13年間作り続けることになるとは思いもしませんでした

このパーカの他との決定的な違いは
フードの設計です
クルーネックではなく
Uネックにフードが付いていること
そこにどんな役割があるかというと
フードが前に倒れるスペースが作られているという点です
フードのボリュームを出したい時
まず誰もが思いつくのは
フードをでかくすること
しかし
ただでかくしただけではフードは後ろに倒れます
そうさせないために
胸の方向へ倒れるスペースを作ってやったわけです
さらに
このフード
口が前ではなく上に向かって空いています
一度スタンドカラーとして立ち上がり
そのあと少し生地が余るようにフードが付いています
そうなんです
実は
フードは一般的なパーカより小さいんです

素材ですが
表面はさらりとしたコットン天竺
しかし
裏はと言いますと
滑らかなマイクロフリースになっています
こちらを表にするか
最後まで悩みましたが
この美しい裏をフードでちらりと見せる大人の選択に落ち着きました

カラーは黒とキャメル
どちらも生産数は18着です

お待ちいただいていた皆様
本日より
京都と広島の店頭に並びます

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